JR亀有駅から京成小岩駅まで歩いて神社巡りをするコース

JR亀有駅を出発して、旧道を歩いたり、ガイドブックに載らない神社を巡ったりしながら、京成小岩駅まで歩くコースです。

1万歩強で歩けるので、いかがですか。

集合場所は、亀有駅南口の「こち亀」前です。

JR亀有駅の改札を出ると、「こち亀」の3人がお出迎え致します。
この角度で写真を撮ったのは、「麗子」ファンだからという訳ではありません。ただ自然と...

こち亀
こち亀

自由集合、自由解散ですので、記念撮影をしたら出発しましょう。

まずは、ヨーカドーの前を通って、アリオ亀有方面に進みます。

亀有香取神社

所在地:葛飾区亀有3丁目42-24

アリオ亀有の手前にあるのが、「亀有香取神社」です。

亀有香取神社
亀有香取神社

開運厄除、足腰健康に利く神様が祀られているとのこと。

歩き旅にはぴったりの神社です。ぜひ、ここでお参りしていってください。

新宿日枝神社(にいじゅく ひえだじんじゃ)

所在地:葛飾区新宿2丁目1-17

アリオ亀有の横の道を入り、中川橋のところで中川を渡ります。この中川橋のところに、江戸時代は「新宿の渡し」がありました。渡し船が5艘あったそうですから、結構な往来があったのでしょう。
中川を渡って2つめの信号のところを右折です。ここの道は旧水戸街道。突き当りを真っすぐ抜けると新宿日枝神社があります。

新宿日枝神社 鳥居
新宿日枝神社 鳥居

東京神社庁のホームページによれば、創建年は不詳。
「元禄時代は山王大権現と称し、現在地よりも西方にあったという。亨保14年の中川の改修工事で現在地に移転した」と武蔵風土記に書いてあるそうだが、私は、その記述を見つけることが出来なかった。
というか、もっと別のことが中川の項に書いてあります、私には理解不能。

新宿町(にいじゅくまち)の鎮守でした。新宿町は、宿場町として発展してきました。

新宿日枝神社 社殿
新宿日枝神社 社殿

新宿日枝神社で一際目を引くのが二の鳥居です。
山王鳥居という形ですが、日枝神社や山王神社、日吉神社に見られる鳥居だそうです。

地蔵菩薩石仏や帝釋道の道標

所在地:葛飾区新宿4丁目9-9

新宿日枝神社を出たら、一旦、現在の水戸街道に出て東に向かいます。「木曽路(レストラン)」の手前の道を左折。木曽路側の歩道をしばらく行くと、石仏が並ぶ一角に付きます。

ここで、気付かれたと思いますが、中川を渡った後、「コの字型」に大回りして歩いてきました。
実は、この場所で旧水戸街道は、何かを迂回するように「コの字型」になっています。私は、この迂回の理由を、最短コース上に大きな池があったのではないかと推測しています。葛飾区の区史によれば、攻められにくいようにワザと直角に曲がった街道にし、角々に神社や寺を配置したそうですが...

地蔵菩薩石仏
地蔵菩薩石仏

石仏の話しに戻りましょう。
この地蔵菩薩石仏13体と「八大龍神石碑」は、平成10年に新宿4丁目2番先から移設されたものです。

帝釈道の道標
帝釈道の道標

石仏の先には、帝釋道の道標があります。
ここで騙されてはいけません。この道なり(旧水戸街道)に行くのではなく、この道標のある少し手前の斜め右に行く道が帝釋道です。今日は、帝釋道を進みます。

胡録天神社・北野神社

所在地:葛飾区柴又2丁目5-36

水戸街道を渡り更に帝釋道を進んで聞くと、「胡録天神社」「北野神社」があります。
途中で、新宿交通公園の前で小岩用水緑道と交差するのですが、交差と気付きにくいので、小岩用水緑道に進まないように注意してください。

胡録天神社 鳥居
胡録天神社 鳥居

いくつか石碑が建っていて、神社の由緒が分かるようになっていました。

胡録天神社」(胡録天神、大六天神) 主祭神:惶根尊(かしこねのみこと)
相殿「北野神社」(天満宮、天神様)
相殿「矢付稲荷神社

明治の初期まで「大六天宮」と称し、当地が新宿鷺沼という地名であった昔から、町内の鎮守として鎮座していた。社殿が建立されてから130年以上が経過し老朽化が激しく神社御守が厳しくなった。
平成15年の新社殿の完成に合わせ、境内社の天満宮北野神社、矢付稲荷神社を合祀した。

胡録天神社 社殿
胡録天神社 社殿

そのまま帝釋道を進めば、柴又八幡神社や柴又帝釈天はすぐそばですが、あえて、帝釋道を離れて観光客が誰もいかない神社を巡っていきます。

住吉稲荷社

所在地:葛飾区高砂8丁目30

高砂駅前からの通りと小岩用水緑道が交差するあたりにあるのが、「住吉稲荷」です。

住吉稲荷
住吉稲荷

写真からも判る通り、手入れがきちんとされた稲荷社です。
明治の頃の地図を見ると、この場所は田んぼの真ん中。当然、その当時に稲荷社があったとは思えません。
昭和の時代に入ると、既に家が建ち並んでいたようなので、その時代に商売繁盛を願って作られたものではないでしょうか。

ここからは、小岩用水緑道を通り、旧佐倉街道にでます。

赤稲荷神社

所在地:葛飾区鎌倉3丁目27-7

旧佐倉街道を北小岩方面に歩いて行くと、北総線のガード下に出ます。ガード下の信号のところで右折して少し歩くと「赤稲荷神社」があります。

赤稲荷神社 鳥居
赤稲荷神社 鳥居

かつて、この辺りは「鎌倉新田村」と呼ばれる集落でした。
明治の地図でも、同じ場所に神社マークがあるので、古くから鎮座していたことが分かります。
新編武蔵風土記稿によれば、鎌倉新田村には、八幡社と2つの稲荷社がありました。
稲荷社のひとつが、この「赤稲荷神社」です。

赤稲荷神社 社殿
赤稲荷神社 社殿

社殿が赤いことから「赤稲荷神社」と呼ばれています。

この後、鎌倉新田にあった残り2つの神社を巡ります。
赤稲荷神社の参拝が終わったら、一本東側を走る「柴又街道」に出ます。

鎌倉八幡神社

所在地:葛飾区鎌倉4丁目15-23

柴又街道を京成小岩駅方面に南下します。葛飾鎌倉郵便局の看板や鎌倉八幡神社入り口の看板が見えたら左折です。

鎌倉八幡神社 鳥居
鎌倉八幡神社 鳥居

鎌倉八幡神社は、鎌倉新田村の鎮守でした。

葛飾区教育委員会の調査では、寛永年間に鎌倉八幡宮を勧請して創建としているが、地名の由来そのものに諸説あるようなので、はっきりした証拠(書きもの)はないようだ。

鎌倉八幡神社 社殿
鎌倉八幡神社 社殿

シンプルな社殿だなぁと感じたが、狛犬や灯篭などが無いからだと、後になって気付いた。

参拝が終わったら、柴又街道を渡ってから、再び京成小岩駅方面に歩き始めます。
次の曲がり角は、斜め右に進む細い路地です。ラーメン屋さんが柴又街道の左側にあるので、そこを目標にして進んでください。細い路地なので、見落とさないように進みましょう。

東稲荷神社

所在地:葛飾区鎌倉1丁目31-6

無事、斜めに入る路地が見つかったら、京成本線の線路を渡った先にあるのが、「東稲荷神社」です。

東稲荷神社 鳥居
東稲荷神社 鳥居

東稲荷神社は、鎌倉新田村の東にあったので「東稲荷神社」と呼ばれてました。

ここで、「おやっ」て思った方は鋭い。
どう考えても鎌倉新田村の東じゃなくて南の端にあります。
明治の地図を見ると、神社マークはここではありません。葛飾区鎌倉4丁目5番と28番の境目あたりにありました。1954頃の地図までは、鎌倉4丁目でした。それ以降のどこかで移転しています。

東稲荷神社 社殿
東稲荷神社 社殿

神社巡りはここでおしまいです。
この稲荷神社を出て先に進むこと30m。お寺さんがあります。門柱に注目してください。

浄光院
浄光院

門柱に書かれた文字は「稲荷山 浄光院」です。稲荷神社の直ぐ近くに山号が「稲荷」のお寺があります。偶然でしょうか。

実は、江戸時代に「赤稲荷神社」「東稲荷神社」「鎌倉八幡神社」の3つを持っていたのが、この浄光院さん。
鎌倉新田村っていうくらいですから、農家のための神社とお寺があったんでしょうね。

まとめ

これで、このコースは終了です。最寄り駅は京成小岩駅になります。JRでお帰りの場合は、JR小岩駅までバスに乗るのが便利です。

歩き足りないって方のために、北小岩周辺の神社巡りコースを付けておきます。京成小岩駅からだとモデルコースを逆回りすれば、京成江戸川駅がゴールになります。