24時間、いつでも使える自宅のインターネット回線。
便利ですが、気になるのが電気代。

機器自体の消費電力は大きくないものの、24時間・365日稼働させれば、それなりの金額。
我が家のインターネット環境は、auひかりマンションタイプ(VDSL接続)。
ホームゲートウェイとWiFiルーターで構成されます。
消費電力の実測値は、2つの機器を合わせて16W。
年間の電力消費量は、140.16kWh/年。
電気料金は、安かったころに比べ倍近くになっています。
Looopでんきの電気料金(2022年10月請求分)で計算すると、7,179円/年と算出されました。
来年も、電気料金が上がることはあっても、下がることはないとか。
自宅のインターネット環境を維持するために、1万円を超える支払いは無理。
これまでの節電対応
過去2回、ホームゲートウェイとWiFiルーターの使用電力量を下げる取り組みしました。
電気料金の大幅な値上がり、さらに契約している電力会社(Looopでんき)は、市場価格連動制の料金に移行します。
当サイトでは、もう一段ギアを上げた、節電に取り組むことにしました。
ネットワーク機器の消費電力を減らす
機器の設定で省エネ化を図ったときは、微妙な結果になりました。
調べてみると、最新のWiFiルータは、省エネ機能が進化しています。
ただ、それを理由に買い換えるのは、コストに見合いません。
使用時間を減らして節電する
「使わないときは電源を切る」という取り組みは、メンドクサイが目に見える成果に…
長時間外出するときは、電源を切るようになりましたが、まだ改善の余地があります。
今回は、「使うときだけ通信機器の電源を入れる」
「外出するときに、通信機器の電源を切る」が習慣化した数か月後、auひかりの固定電話を解約。
これで、「在宅中はホームゲートウェイの電源が入っていなければならない」という理由が消えます。

次に取り組んだのは、「就寝中は、通信機器の電源を切る」という習慣。
習慣化するまで1週間ほど。
やや不便さを感じるものの、特に問題はありませんでした。
この習慣によって、通信機器は24時間稼働から12時間稼働になりました。
電気使用量が半分になっています。
Looopでんきは、燃料費調整額の上限がなくなり大幅に電気代がアップ。12月には市場価格連動という名の、更なる値上げが待っています。
削れるだけ削るため、通信機器は「使うときだけ電源を入れる」ことにしました。
時間を決めて使う
単身者なので、自分の都合でインターネットを使う時間を決められます。
何度も、点けたり消したりするのは面倒で、習慣化できそうもありません。
色々、試してみた結果、
利用時間は1日3時間程度あれば十分。
午前と午後の2回か、夜を加えた3回の電源ON/OFFで済むことが分かりました。
もし、緊急で調べ事がでたら、手元のスマートフォンで検索すれば良いだけ。
習慣化すべく、新たな省エネ習慣を実行して数日、大問題が発生します。
飛び火。「スマートフォンで通信速度制限!」
特にスマートフォンのヘビーユーザではないのですが、携帯電話会社から通信速度制限を受けました。

スマートフォンの通信プロバイダーはIIJmio。ギガプランの2GBで契約。
高速通信用パケット残量がゼロになったことで、速度制限が始まります。
最初の通信速度制限は、低速通信の300kbpsです。
遅くて使えないアプリやサイトがありますが、普段使っているアプリは意外と問題なし。
更にそのまま使い続けていると、4日目の朝から「速度制限ではなく通信制限状態」に。
全く使い物になりません。
屋外でのスマートフォンの使用頻度が増えたわけではありません。
実は、今年の6月ころから高速通信用パケットの消費が増えていることに気付いてたのですが、今回の取り組みをした後、それが加速。
2GBの契約では不足する結果となったのです。
原因は、アプリのバックグランド通信
スマートフォンにインストールされている殆どのアプリは、ユーザがアプリを起動していない時も、定期的にサーバと通信を行う仕様になっています。(これをバックグランド通信といいます)
アプリによって、通信量に大きな差がありますが、Tiktokがバカみたいに通信量がでかい。
調べてみると、2GBのモバイル通信量に対し、Tiktokのバックグランド通信は15%も占めています。
しかも、外出中のTiktokアプリの利用は1回もなし。
「使っていないアプリがパケット代と電気代」を浪費していたということです。
今年6月からの取り組みでwifi接続の時間が減少、モバイル通信網にバックグランド通信が流れ込むことが増えたのが原因でした。
アプリの設定変更で対策を実施
バックグランド通信は、スマートフォンの設定で許可/不許可を変更できます。
バックグランド通信を止めても問題のなさそうなアプリを、全て「不許可」に変更。
更に、Tiktokはアンインストールします。
設定変更前に2.15MB/hあったバックグランド通信は、0.71MB/hに減少しました。
1/3まで減少しましたが、まだパケットが不足する対策としては不十分。
アプリでクーポンスイッチをON/OFFしてコントロール
IIJが提供するアプリ「みおぽん」を使って、さらに高速通信分の無駄な消費を抑えます。
このアプリで、高速通信分のパケット利用をコントロールすることができます。
自宅にいる時はクーポンスイッチをOFF(低速通信)、外出時にON(高速通信)。
在宅中でWiFiが切れている時間は、私の場合、18時間になります。
この間のバックグランド通信のデータ量は、13MB程度。
これであれば、「通信制限」となるデータ量(3日間合計366MB)にはなりません。
色々ありましたが、節電対策の結果は
「使うときだけ、インターネット機器の電源を入れる」は、
使い勝手が悪くなりましたが、良いこともありました。
良かったこと1つめ。「がっかり」がなくなった。
毎週、日曜日の午後は、「女子プロゴルフ」のTV中継(生中継ではない)を見て過ごします。
以前だと、テレビを観ながらネットサーフィンしてました。
テレビ中継では優勝争いの面白いところなのに、意図せず試合結果がタブレットに表示されてしまうことが、しばしば。
ネットの利用時間を制限することで、こんな「がっかり」をすることが無くなりました。
良かったこと2つめ。電気代が下がった。
電気代の方も、24時間稼働に比べれば1/8。
難点は、習慣化が難しい
ただ使い勝手が、非常に悪い。
最初にホームゲートウェイの電源を投入。1分待ってから、WiFiルーターの電源を投入。
WiFiルーターの起動完了を45秒間待って、利用開始。
というルーティンは、短時間だけインターネットを使いたいときに不便でしょうがない。
何とかならないのか…
WiFiルーターを買い替えることに
とある事情から、通信費を少しでも下げたくて、プロバイダーの変更を検討し始めます。
検討開始の翌日には、「IIJmioひかり」の申し込みを「衝動的」にしてました。
「auひかり」では上限100Mbpsだった通信速度が、「IIJmioひかり」では1Gbpsになります。
今のIPv4専用のWiFiルーターを使い続けるか、「IPv6(IPoE)」に対応する最新のWiFiルーターに買い替えるか…
悩むこと数日。
そんな時に目に飛び込んできたのが、「2022年11月1日から製品の値上げ」の文字。
「ヨドバシ・ドットコム」でポチるまで、5分掛かりませんでした…
機器(NEC WG1200HS4)が届いたのは、10月31日。購入価格は4,370円。
翌日には、4,920円の売価になってました。衝動買いして良かった…

いつも通り、消費電力を「ワットモニター」で実測。
カタログ値は、最大8Wですが、実測では3.1W。
以前のWiFiルーター(7年前の製品)が、実測で4.2Wだったので、26%の節電になりました。
24時間・365日稼働なら、年に1回、松屋の「あたま大盛 牛めし」が食べれる節約額。
1.1Wの減少でも、稼働時間が長い機器なので、バカにできません。
WiFiルーターの設定で、更に省エネ化できないかチャレンジ
設定変更しては、消費電力を実測する、を繰り返ししてみました。
結果から言うと、まともな方法では下がりませんでした。
正確には「消費電力を下げるためにはプリンターを買い替えないとダメ」ということが判明します。
私が出した答えは、滅多に使わないプリンターのために無駄な電力は使いたくない。
プリンターの使い勝手を無視した結果、消費電力は0.5W減の2.6Wになりました。
ホームゲートウェイから光終端装置に変更
通信プロバイダーの変更により、auからのレンタル品だったホームゲートウェイを返却。
新たに、NTT東日本からのレンタル品である光終端装置が付きました。

早速、消費電力を「ワットモニター」で実測。
WiFiルーターと接続された状態で、消費電力は2.1Wでした。
ホームゲートウェイが、11.8Wだったので、なんと消費電力は82%減になりました。
それだけではありません、光終端装置の起動は数秒で完了します。
光終端装置とWiFiルーターの電源を同時に投入し、1分強待機すればインターネットが利用できます。
使い勝手も良くなって、消費電力も下がる。
更に、インターネットプロバイダーに支払う月額利用料金も大幅に安くなりました。