通信費を節約したくてインターネットプロバイダーを変更。「auひかり」を解約「IIJmioひかり」に

通信費を節約したくて、インターネットプロバイダーを変更しました。

「IIJmioひかり」の申し込みから開通までと、「auひかり」の解約で経験したことを紹介します。

いままでの契約は「auひかり」

契約していたのは、「auひかり マンションタイプ」。
VDSL方式で、100Mbpsのベストエフォート。

月額の通信費は、4,510円でした。
2年縛りの割引契約はしていないので、いつでも無料で解約できます。

不満は、4,510円/月という費用。
通信費が、3千円台だったら、そのまま使い続けたかもしれませんが…

プロバイダー提供のメールアドレスは、スパムメールの標的にされたため、数年前から利用しなくなっています。

解約料が出ない、メールアドレスという縛りもなく、乗り換えし易い条件がそろっていました。

乗り換え先は「IIJmioひかり」

新たに契約したのは、「IIJmioひかり マンションタイプ」。
光配線方式で、1Gbpsのベストエフォートです。

スマートフォンのSIMは、家族全員「IIJmio ギガプラン」
「mio割」の対象となるのがポイント。

それでは、通信プロバイダー乗り換えまでの経緯を時系列に紹介していきます。

通信プロバイダー乗り換えまでの道のり

2022/10/24 始まりは、スマートフォンのパケット不足

大学生の息子が使っているスマートフォンは、「IIJmio ギガプラン 4GB」で契約してました。
今までもパケット不足で、月末に通信制限が掛かることがありましたが、最近は、中旬から通信制限されるありさま。

4GBから8GBに契約変更することにし、ネットから手続きをします。

それに伴い、月々の通信費が510円増えます。

この510円をねん出するため、自宅のインターネット回線の乗り換えを検討し始めます。

目安となる金額は、
4,510円(auひかり) ー 510円(IIJmio差額分) = 4,000円以下

回線速度は、100Mbps以上で、自宅マンションがサービス対象になっていること。

そんな都合の良い、プロバイダーは見つかるのでしょうか。

2022/10/25 きっかけは、IIJからのDM

記憶では、自宅マンションで選択可能な高速インターネットは、「au」「USEN」「J:COM」3択だったはず。

10年くらい前の記憶で定かではないものの、当時、一番安かった「au」を選択した経緯があります。

このため、有線接続ではなく、NTTドコモが提供するホームルータ(home 5G)などを調べてました。

所有するスマホが、NTTドコモだったら、月額4,000円以下の条件に合致したのですが、残念。

そんな中、メールボックスにIIJから一通のDMが届きます。

タイトルは
”【10/25(火)音声eSIM申し込み受付開始!】IIJmioご利用中の方に特別キャンペーン実施中!”

いつもなら、開封もせずゴミ箱行き。でも、なぜか、気になって開封。

記事の中にあった
”【総額最大57,476円還元!】光コラボをご利用中の方必見!mioひかりでキャンペーン中!更にスマホとセットで毎月660円割引適用♪(10/31まで)”
に心を奪われます。

2022/10/25 その日のうちに、IIJmioひかりを申し込んでた

IIJのサイトで料金を確認すると、IIJのSIMを使う筆者は、mio割が入って月額4,000円を切る利用料になることが分かりました。

工事費が発生するのですが、キャッシュバックキャンペーンで相殺できそうです。

NTT東のフレッツ光のサイトを使って、「自宅マンションが、サービスエリアであるか確認」。
「ご指定の住所はフレッツ光の提供エリアです」と表示されました。

いつもは、もっと慎重に検討するのですが、衝動的に「IIJmioひかり」の申し込み画面へ。

オプションの選択は3つあります。

1.電話サービスを申し込むか。

2.IPoE(IPv6)を使うか。選択しない場合は、IPv4(PPPoE)での接続になります。

3.機器のレンタルを行うか。

IPoEと機器のレンタルの部分が分かり難いので、解説します。

IPoEを使うとネットの混雑状況にかかわらず安定した通信ができるそうです。
使った方が良いのですが、その規格に対応した機器(WiFiルータ)が必要です。
私は、手持ちのWiFiルータが対応してなかったので、申し込み時には選択しませんでした

機器のレンタルは、電話サービスを申し込んだ場合は必須。
電話サービスを申し込まない方にだけ、選択肢が与えられます。
IPoEに対応したWiFiルータをレンタルする場合、選択することになります。
ただ、利用料に割高感があるので、私は選択しません。
ここで迷ったのは、回線終端装置(ONU)やVDSLモデムの関係。
これらの機器はNTTからのレンタル機器。この画面でレンタルありにするのか、しないのか。
結論は、入力しなくてOK。

接続パスワードって何?

申し込み画面で、入力を求められるのが「接続パスワード」

「auひかり」では無かった項目に戸惑います。
インターネットに繋げるために、WiFiルータの設定画面を出すという習慣がありません。

PPPoE接続(IPv4)で接続をするときに使用するパスワードです。
IPoE(IPv6)で接続するときは使わないのですが、入力は必須です。

フレッツ光や光コラボの利用者には馴染みがあるのでしょうが、これがルータ設定のハードルを高くしている気がします。

後日、メールで送られてくる接続ユーザ名と合わせて、回線開通日に必要となる項目です。
また、このパスワードと接続ユーザ名は、郵送でも送られてきます。

IIJからのDMが送られてきてから、1時間半後には申し込み完了です。

申し込み画面で選択した「コンサルティング日」に工事日程の調整が行われます。

申し込み時に疑問に思ったことなども、コンサルティングの中で解決しましょう。私はしなかったので、不安な日々を過ごすことになりました。

2022/10/25 申し込み完了メールは2通きます。

一通目は、”[IIJmio] thank you for your order”というタイトル

内容は「IIJmioサービス お申し込み承りのお知らせ」で、コンサルティング日が記載されています。

この時点では、電話がかかってくる日だけが決まっていますが、時間帯が分かりません。

二通目は、”[IIJmio] mio Hikari Setup Information”というタイトル

内容は「IIJmioひかり ご利用にあたって」で、開通までの流れ、マニュアル類のURL、設定情報など。

大切な情報なので、大切に保管しておきます。

2022/10/26 ショートメールで連絡が来ます

ショートメールで、「コンサルティングの時間帯」の連絡が来ます。

私の場合は、14:00~16:00という2時間枠が指定されました。

なお、コンサルティング日の前日にも同じ内容のショートメールが届きます。
「忘れてないよね」という感じでしょうか。

2022/10/29 コンサルティング(工事日調整)

14:10頃、電話が掛かってきました。

申込内容の確認、重要事項説明があった後、本題に入りました。

自宅マンションは、光配線方式で工事がされることの説明があり、工事内容と工事費が提示されます。

古いマンションなので、VDSL方式と思っていた私には意外な結果。

光配線の宅内工事が入るため、工事費は最高ランクの16,500円になりました。
20回の分割払いで、毎月の請求に上乗せになるそう。
正直、8,250円か2,200円だろうと思っていたので、その後の会話も意識が飛びがち。

このコンサルティング電話で、大切なことが2つあります。
意識を飛ばしている場合ではありません。

一つ目の大切なこと。工事日をいつにするか

最短工事日がオペレータから提示されます。
私が提示されたのは、11月5日土曜日の午後。

一度は、その日程を承諾したものの、聞き捨てならないキーワードがあったことに気が付きます。

土曜日は「工事費に休日加算(3,300円)される日」です。
最初の重要事項説明で休日の加算は説明はありましたが、5分前の話し。
すっかり頭から抜けてました。

ということで、11月7日 月曜の午後(13:00~17:00)の工事となりました。

自分が思っていたよりも、早い日程でプロバイダーの乗り換えが完了しそうです。

二つ目の大切なこと。今のプロバイダーの解約日と内容

オペレーターさんは、2つのプロバイダーと同時に加入することはできないので、前日までにauひかりを解約するように言うだけです。

この曖昧なやりとりが、後で不安を招くことになります。

2022/10/29 14:30 auに解約の電話をする

解約のため、auに電話します。

毎度のことですが、コールセンターの電話は繋がらず、5分ほど電話口で待ち続けます。

電話に出たオペレーターさんに要件を伝えて終了かと思っていましたが…

解約引き留め工作が、永遠と始まりました。

提示された条件は、現行の料金からの期間限定値引き。

24か月間、毎月の料金から千円を値引くと言います。(月額料金が3,510円)
こうなると、IIJmioひかりとどっちが得か冷静に比較したいところです。

が、オペレーターさんは、その道のプロ。考えるすきを与えず、契約継続を迫ってきました。

心を鬼にして、値引きの申し出を丁寧にお断り、11月6日(日曜)で解約することになりました。

手続きは終了しましたが、auのオペレーターさんが気になることを一言。

解約にはなりますが、解約後も暫く信号が出ます

オペレーターさんが言うには、
「解約した後も信号がしばらくで続けます。フレッツに乗り換えるお客さんには信号も止めるように言われるけど大丈夫ですか」「光配線なので系統が違うから大丈夫だと思いますが…」

宅内に引き込むのがauと同じVDSL方式だと、信号が干渉してダメという話しらしい。

嫌な予感がするが…

2022/10/30 IPv6対応のWiFiルータを衝動買い

想定外だったのは、宅内の引き込みがVDSLではなく光配線だったこと。

高速回線を生かすために、IPv6対応のWiFiルータが欲しくなります。

4千円台で買えるものの、工事費の予算オーバーがネックで決心がつきません。

NEC PA-WG1200HS4
NEC PA-WG1200HS4

そんなとき目にしたのが、11月1日からの製品値上げのニュース。最大20%の値上げとあります。

5分後には、ヨドバシドットコムで衝動買いしてました。

2022/10/30 不安が大きくなる

心配事は、光配線はどうやって宅内にやってくるかという一点。

NTT東のフレッツ光のサイトを使って、自宅マンションがサービスエリアであるか再確認してみます。

申し込み前は「ご指定の住所はフレッツ光の提供エリアです」だったはずなのですが、表示が変わっています。

ご指定の住所は、詳しい状況確認が必要です」になりました。

どういうことなのでしょうか。

私の推測は「今回の申し込みで、自宅マンションの光設備が満杯になって、回線増設が必要な状態」

2022/10/31 郵送で申し込み完了通知書と関連書類が届く

接続パスワードや接続ユーザ名が印刷された申し込み完了通知書が届きました。

IIJmio 申し込み完了通知書
IIJmio 申し込み完了通知書

残念なことに、すごく分かり難い書類。

これで、契約内容と設定方法を理解できるのは「天才」というレベル。

2022/10/31 IPoEを追加申し込み

衝動買いしたルータのIPv6接続機能を使うため、申し込み時に選択していない「IPoE」のオプションが必要になりました。

開通に間に合うか不安がありますが、IIJmioのユーザ専用ページから、IPoEのオプションを追加申し込みしておきました。

折り返しで、IIJから自動返信と思われるメールが来てました。
IPoEの利用開始予定日は、「別途お知らせ」だそうです。

2022/11/1 ご利用開始予定日確定のメールが来る

”[IIJmio] ready to start”というタイトルでIIJからメールが来ました。

内容は、サービス開始予定日と課金開始予定日の連絡です。

私の中では10/29の工事日調整で日程確定だったのですが…
細かいことは気にしないことにします。

2022/11/5 NTT東日本から電話が掛かってくる

コールセンターからの電話でした。

「工事日は忘れずに、家にいろよ」っていう趣旨で掛かってくるやつです。

2022/11/6 auの解約日

特にauから連絡がくることは、ありません。

解約日は、終日インターネットの利用ができました。

2022/11/7 auから機器返却用の伝票が届く

郵便で機器返却用のゆうパック伝票(着払い)が届きます。

中に入っていた紙に、解約日から3週間以内に機器を返却するよう記載があります。

返却するのは、ホームゲートウェイ本体とACアダプター。

返却用に事前に用意しておいた80サイズの段ボールに指定された機器と緩衝材を詰め、郵便局に持ち込みました。

2022/11/7 回線開通工事は、想定外が連発

予定の工事時間は、13:00~17:00でした。
11:30に工事担当者から電話があり、「工事予定が多数入っているので、11:50頃から工事したい」と相談されます。

なぜか、そんな予感がしていました。

12時少し前に、2人の作業員がやってきました。

室外のMDFと屋内のモジュラージャック間に光ケーブルを通し始めたところでトラブル発生。
悪戦苦闘すること45分。
「配管が潰れていて通線できない」のかとヒヤヒヤしてましたが、何とか工事終了。
トラブルの原因は、くだらないことだったのですが…

約1時間の工事時間になりましたが、トラブルがなければ30分も掛からなかったと思います。

作業員の方は、光終端装置の設置とWiFiルータとの間の結線までが作業範囲。

光コンセントが付きました
光コンセントが付きました

結局、後から申し込んだIPoEのオプションが有効なのかは不明のままです。

WiFiルーターを立ち上げてみる

使用するWiFiルータ(NEC PA-WG1200HS4)は、回線の自動判別機能がついています。

IPoEが有効になっていれば、ユーザ名や接続パスワードの設定を必要とせず、そのままインターネットにアクセスできるはず。

スマートフォンから試してみると、WiFi経由でインターネット接続できました。

念のため、WiFiルーターの設定画面で確認。transixで接続されていました。

2022/11/7 いまごろ?

20時過ぎに、IIJからメールが来ました。

”[IIJmio] IPoE オプションご利用開始日確定のお知らせ”

内容は、IPoEの利用開始日が、11月8日になったというものですが、

「もう使えてるし」という突込みしかできません。

2022/11/8 ダメ押し

21時に、IIJからメールが来ました。

“[IIJmio] IIJmioひかり回線開通のお知らせ”

「このお知らせ、必要ある?」って心の中で思いました。

通信費は、いくら安くなったのか

キャンペーンによる割引だとか色々あって複雑なので、2つの比較をしてみました。

最初の24か月間の費用合計を比較する

IIJmioひかりが行っていたキャンペーンは、
・最初の6か月間は、利用料の3,196円引き。
・1年半後の2024年4月ころ、1万5千円キャッシュバック
というもの

これとは別に、IIJmioのSIM契約があるとmio割で、毎月の利用料が660円安くなります。

計算してみましょう。

IIJmioひかり(mio割)auひかり(通常料金)auひかり(キャンペーン適用)
月額利用料合計(~6か月)3,000円27,060円21,060円
月額利用料合計(7~24か月)66,528円81,180円63,180円
手続き料(一時金)880円
工事費(分割払い)16,500円
キャッシュバック△15,000円
合計71,908円108,240円84,240円
差額36,332円12,332円
24か月間の累計で比較

25か月目以降の月額利用料を比較する

IIJmioひかり(mio割後)が、月額3,696円。auひかりの通常料金が4,510円。
普通ならば、IIJmioひかりに乗り換えて、
高速回線になった上、月額利用料が814円安くなって大喜びのはずなんですが…

auの特別キャンペーンは「24か月間、毎月千円引き」ですが、噂レベルの話「24か月目に解約の話をすると、さらに24か月キャンペーンが延長される」とか...しないとか。