新電力から「Looopでんき」に切り替えて、1年経ちました。電気代の節約は出来たのか結果報告します。

これまでの経緯

3年ほど前、電気代の節約を目的に「東京電力エナジーパートナー」から新電力の「エルピオでんき」に変更しました。

1年前に、同居家族が減ったことから、新電力「エルピオでんき」から新電力「Looopでんき」への切り替えを実施しています。

計算上は、電気使用量が173kwh/月以下ならば、「Looopでんき」が最も安くなるはず
果たして、電気使用量は173kwh以下に収まったのでしょうか。

「Looopでんき」 の特徴

一番の特徴は、基本料がなく完全従量制という点です。
節電すればしただけ、ダイレクトに料金に反映されるのが最大のメリット。

逆に言えば、電気使用量が多い家庭には不向きということです。

この一年間の電気使用量と電気代

実際に我が家に届いた 「 Looopでんき 」 の利用明細表から作成しました。
電気代には、燃料費等調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金を含んだ金額になります。

利用月(*1)電気使用量電気代備考
2020/1089 kWh2,242 円
2020/1194 kWh 2,325 円
2020/1285 kWh 2,071 円
2021/1118 kWh 2,852 円暖房はガスファンヒーターのみ
2021/2126 kWh 3,049 円
2021/3102 kWh 2,501 円
2021/4119 kWh 2,981 円
2021/5103 kWh 2,690 円
2021/6126 kWh 3,334 円
2021/7128 kWh 3,417 円
2021/8143 kWh 3,810 円 エアコン(冷房)を短時間使用
2021/9181 kWh 4,919 円 エアコンを使用(前年比130%)
合計36,191 円
電気使用量と電気代(実績)

*1) 利用月とは料金計算日(我が家の場合、毎月2日)の月を指します。例えば利用月の2021年9月は、2021/8/2~2021/9/1の使用分となっています。

コロナ禍の影響が大きく、この一年間どこにも出かけなかったことから、電気代が思っていた以上になってしまいました。

2021年9月は電気使用量が多かったため、「エルピオ(LPIO)でんき」の方が安いことになってしまいましたが、年間では「Looopでんき」にしたことで電気代の節約ができました。

次のセクションでは、 「LPIOでんき」 「東京電力エナジーパートナー」と比較して、どれくらい節約できたかシミュレーションしていきます。

節約額をシミュレーション

燃料費等調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金は、各社同単価として算出しました。

電気使用量LooopでんきLPIOでんき差額東京電力差額(vs 東電)
2020/1089 kWh2,242 円2,656 円-414 円2,805 円-563 円
2020/1194 kWh 2,325 円2,701 円-376 円2,856 円-531 円
2020/1285 kWh 2,071 円2,515 円-444 円2,661 円-590 円
2021/1118 kWh 2,852 円3,047 円-195 円3,227 円-375 円
2021/2126 kWh 3,049 円3,209 円-160 円3,411 円 -362 円
2021/3102 kWh 2,501 円2,816 円-315 円2,980 円 -479 円
2021/4119 kWh 2,981 円3,168 円 -187 円3,349 円-368 円
2021/5103 kWh 2,690 円2,998 円 -308 円3,163 円-473 円
2021/6126 kWh 3,334 円3,494 円 -160 円3,696 円-362 円
2021/7128 kWh 3,417 円3,570 円 -153 円3,779 円-362 円
2021/8143 kWh 3,810 円3,912 円 -102 円4,174 円-364 円
2021/9181 kWh 4,919 円4,893 円 26 円5,286 円-367 円
合計36,191 円38,979 円 -2,788 円41,387 円-5,196 円
電気使用量と電気代(実績)

新電力 「LPIOでんき」 から新電力「Looopでんき」 に切り替えたことで、年間2,800円ほどの節約になりました。

金額は少ないですが、
大した手間も掛からず電力会社を変更できること
・一度手続きをすれば、寝ていても、節約の結果が得られること
が最大の魅力です。

シミュレーション結果から分かる通り、使用電気量が少なければ少ないほど電力会社を変えたことのメリットが増えています。

エネチェンジのサイトにあるシミュレーション(試算)ツールを利用すると簡単に節約額が算出できます。
実は、シミュレーションツールで算出された電気代は、実際のものと大きく異なります。
燃料費等調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金の単価設定の関係だと思いますが、電力会社間の金額差の部分は正確なので充分実用になります。

Looopでんきの駄目なところと対策

最後に、Looopでんきの駄目なところを挙げておきます。

使用電気量が少ないほどお得な電力会社なのですが、 電力使用量表示グラフ に課題があります!

Loopでんきの電力使用量グラフ

電力使用量表示グラフを見ながら、節電対策を考えるのですが、グラフに反映されるまで2~3日の遅延があります。
Looopでんきの前に使用していたLPIOでんきの電力使用量表示グラフでは、粗リアルタイムで電力使用量表示されることや使い勝手が良かったこともあって、かなり見劣りする部分です。

大阪ガスの電気もリアルタイムではないのですが、それでも昼頃に前日のデータがグラフに反映されるので、節電対策を検討するのには支障がありません。

では、Looopでんきの遅延への対策は...
記憶に頼らず、日記のように何時に何をしたかLifeログを書き残すことです。
1週間ほど記録を取って、電力使用量グラフと見比べてみましょう。

新電力会社でも安心して使えます

故障、停電、法定点検に関して

新電力会社を使い始めて3年。

新電力会社が原因の故障や停電はありません。

4年に一回、法令により実施される電気設備点検も、東京電力パワーグリッドが指定した調査機関によって実施されました。

新電力を使っていても送電線(引き込み線含む)や電気メーター、アンペアブレーカーは、東京電力パワーグリッドの資産。
今までと同じように、安心して新電力が使えるのは、この資産区分のおかげです。

新電力会社の事業停止や倒産のリスクは?

実際、事業停止したり倒産したりする新電力会社が発生しています。
つまり、リスクはゼロではありません。

しかし、事業停止や倒産というリスクから消費者を守る仕組みが用意されています。

事業停止や倒産により、新電力会社から電気が供給されなくなった場合、送配電事業を行っている事業者(東京電力管内であれば、東京電力パワーグリッド)が、一定期間、電気を供給する義務を負っています。
これにより、利用者は停電することなく、別の事業者との契約を結ぶことができます。

さて、最後のセクションでは、更なる節電に向けた取り組みの話しをします。

残された電気代の削減策は?

さて、新電力会社を渡り歩いたことによって、節電以外の方法で電気代を下げることに成功しました。

最後に残された電気代の削減策は、
買い替えという投資を伴う節電多少手間が掛かる待機電力のカットです。

電力使用量グラフを穴が開くほど見てきた結果、様々なことに気が付きました。

上記の記事は、この記事の中でも絶賛したエルピオでんきの電力使用量グラフを使っていた時に作成したものです。Looopでんきの電力使用量グラフだと把握するのに多少苦労するかもしれません。

次回は、我が家に適した節電方法を考察していきます。