[第1回]ワットモニターを買ったので、色々なものの消費電力を測って遊んでみたら、驚きの結果に

必要があって、サンワサプライのワットモニターを買いました。

折角、買ったので、徹底的に使い倒してみます。

色々なものを測定し長文になったので、複数のコンテンツに分けて、紹介させていただきます。
初回は、ワットモニターの紹介と、デスク・スタンドの電力測定です。

簡易電力量計、サンワサプライのワットモニターの紹介

購入したのはTAP-TST8Nという機種。
ヨドバシ.comで、2610円でした。

ワットモニター

消費電力の測定、積算電力量、積算時間などが計測出来ます。
また、測定結果から、電気代やCo2排出量の表示をさせることもできます。

消費電力は、0.3W以上が測定可能なため、待機電力が少ない機器の測定には向きません。
計測値は、小数点1ケタまで表示されますが、小数点2桁目は、切り捨てなのか、誤差が大きいので気にすることがないレベルなのか...

壁のコンセントに直接繋ぐよう指定された家電は、機器の故障に繋がるため使用不可です。
具体的には、エアコン、洗濯機、電子レンジ、冷蔵庫など。熱器具や調理器もNGとあります。

実は、十数年前に買った簡易電力量計が押し入れの奥から出てきました

とっくの昔に、廃棄したと思っていた簡易電力量計が押し入れの奥から出てきました。

エネゲート製のエコワットで、T3T-R1という商品です。

エコワット

「持って持っているのに、また、買ってしまったのか。ボケだな」と思いましたが、こちらの簡易電力量計、実は測定精度に悪評のあるもの。後継製品で、改善されたそうです。

簡易電力量計なので、仕方がないのですが、
・5W以下の消費電力が測定できない
・インバータ内蔵機器は過大に消費電力が表示される
・積算電力量しか測れない
・力率が低い家電製品(注1)の消費電力は正確に測れない
という代物。

買い替えて正解でしたが、十数年周期で、省エネに目覚めるようです。

(注1) 力率が低い代表は、モーターを使う冷蔵庫、洗濯機、掃除機。力率の高低は、電気代には関係がありません。

デスク・スタンドの消費電力を計測

計測に使用したデスクスタンドは、無印良品(製造はツインバード)の蛍光灯タイプ。2010年製です。

デスク・スタンド

取扱説明書から、主な仕様を書き出します。

仕様
型名LK-R9003
使用蛍光灯FPL27
点灯方式タッチインバータ方式
消費電力22W
消灯時消費電力1W
安全対策転倒時、自動電源OFF
デスクスタンド仕様

早速、待機時消費電力から測定。
コンセントを刺した瞬間、0.7Wの表示に上がるものの、数秒後には0.3Wの表示となり、安定しています。

点灯するためのボタンが、タッチスイッチなので、待機電力が必要なことは分かっていましたが、カタログ値の1Wより少ない値で安心しました。

次に、点灯中の消費電力を計測します。
直ぐに22Wの表示になるのかと思っていましたが、20Wほどになった後、40秒ほど掛けて上昇、その後、21.9~22.2Wの値に行ったり来たり。

最後に、スタンドを横倒しにしてみます。
ライトが消えると同時に、消費電力もゼロになりました。
横倒しになると、物理的に回路を切る装置が働いています。

最新式のデスク・スタンドと比較

パナソニックのサイトに行って、人気があるLEDデスクスタンドの取扱説明書を見ました。
点灯中の消費電力は7.1W、待機電力は約0.5Wだそうです。

消費電力の少なさや、商品自体の魅力は充分なのですが、値段がそこそこします。
今のデスクスタンドが壊れたら、検討することにしました。

他に消費電力を下げる方法がないか調べると

FPL27型LEDへの交換はヤバい

現在使っている蛍光灯と同じ形をしたLEDが、Amazonで売られています。

いいものを見つけた。と思いましたが、同時に、「秒で壊した」という個人ブログも見つけました。

良く調べると、蛍光灯からLEDタイプに交換可能なのは、点灯方式が、グロー管の時だけ

我が家の、デスクスタンドは、インバーター方式です。危うく、秒殺するところでした。

天井を見上げると...LEDシーリングライトが

測定することはできませんが、消費電力が気になります。

取扱説明書を取り出すと、2012年製の東芝 LEDH94029W-LDという、8畳用のLEDシーリングライトでした。

シーリングライト

消費電力は、全灯時41W、待機電力0.5Wと書かれていますが、調光時の消費電力が記載されてません。

ネットを探し回って得られたのは、
・LEDは調光率に比例して消費電力が変化する
・調光率70%の時、消費電力は70%。調光率50%の時、消費電力55%。但し、器具により異なる
の2点。

我が家の設定は、調光率50%。消費電力を全灯時の55%として計算すると、22.55Wと出ました。

えっ!。
デスクスタンドとほとんど変わりません。見た目に騙されてました。
節電になると思って、デスクスタンドを使ってきましたが、無駄な努力だったようです。

LEDシーリングライトの寿命は10年と言われています。
2021年現在売られている最新機種は、2012年製に比べ、消費電力が3/4~2/3。

どうやら、LEDシーリングライトを先に買い替えた方が良さそうです。

次に買う時は、薄型のデザイン性のあるやつにしよう!
「壊れるのが、今から楽しみ」って、感じでしょうか。

次回予告

第2回目は、充電関係の機器の消費電力測定をしています。
身近にある充電器ですが、これが、中々、奥が深いというか、驚きの連続でした。