水道代の請求書を見ていて気付いた。洗濯は風呂の残り湯を使わない方が経済的かも。

「水道・下水道使用量等のお知らせ」が、ポストに入っていました。
2ヶ月に一回、東京都水道局からやってくる検針結果です。

いつもなら、家計簿アプリに金額を登録して終わりなのですが、あることに気付きます。

それは、水道・下水道代の明細。

水道の従量料金:66円
下水道の従量料金:0円
使用量は2ヶ月で13㎥

過去の「水道・下水道使用量等のお知らせ」を見ましたが、多くても基本料+200円程度しか支払っていません。

基本料部分が3,806円もあるので、「水道代を減らすために節水」と思い込んでました。

調べると、東京都水道局・23区内の水道料金は、22円/㎥。「安い!」

ここで、思いつきます。
「もしかして、洗濯で風呂の残り湯を使わない方が経済的なのか?

日立ビートウォッシュ
日立ビートウォッシュ

調べてみました。風呂の残り湯を使うコスト、使わないコスト

実測が出来ないため、推定値を使います。

風呂水ポンプの定格消費電力は、40W。(日立ビートウォッシュBW-V70F)
ワットモニターで実測した消費電力から逆算して、消費電力量は5Wh/回。

槽乾燥を行った際、風呂の残り湯を使用する設定にして消費電力を実測。

稼働開始直後は18W強、その後、39W前後まで上昇し、最後まで継続。

風呂水ポンプの揚水量12L/分から計算した時間より、2〜3分多く掛かっていた。
洗いとすすぎの2回、風呂水を使う想定なら、2分×2回=4分を計算値に加算。

以上から、風呂水ポンプの消費電力を39W×(7分+4分)÷60分 = 7Wh

ところで、水道水で給水した場合でも、電気代が掛かります
実測してみると、水道水で給水した時は、16W前後の消費電力となっていた。
更に付け加えると、給水時間は水道水の方が短い。

電気代を計算したところ、風呂水の利用で増える消費電力量は5Wh

筆者による実測からの推計

1回の洗濯に使う水量は、取扱説明書に記載されている86Lを使用します。
メーカーの説明では、標準コース(標準水量50L)の時の、標準使用水量です。

取扱説明書から、読み解くと

洗いで使うのが50L、すすぎ(1回)で36Lということらしい。
洗いとすすぎで14Lも水量が違うことに驚き、4〜5L程度の違いかと。
すすぎの工程で、節水しているのか...

この水量は、水道水を使った場合。風呂水を使う時は、不明です。

筆者による推測

我が家では、2日に1回のペースで洗濯をしていますが、洗濯物の重量は2.0〜2.2kgと洗濯槽のキャパシティ(7kg)に比べると少量です。

コスト計算(1ヶ月で掛かる費用を比較)

電気代(風呂の残り湯を使う場合)
0.005kWh × 15回/月 × 32.03円/kWh = 2.4円
(電気代の単価は、Looopでんきの2022/4請求単価)

水道代(風呂の残り湯を使わない場合)
86L × 15回/月 × 22.2円/1000L = 28.64円

比較するまでもなく、風呂の残り湯を使ったほうが安いです。
実際は、風呂の残り湯を使う場合でも、水道水も使うので、ここまでの差にはなりません。

基本料というマジックが、立場を逆転させる

仮に、2ヶ月間の水道使用量が10㎥以下になったら...

水道代は、従量制ではなく、固定額になります。

例えば、トイレや炊事というシーンで、大幅な節水ができたとしたら...

風呂の残った水を使うことは、電気代が増えるだけ。

実は我が家では、水回りのリフォームを計画中。
今は、風呂の残り湯を使うほうが経済的ですが、リフォーム後は...

風呂の水が、勿体なくて洗濯をしてましたが

風呂も水を、ただ捨てるのが勿体なくて洗濯を2日に1回のペースでしてきました。

洗濯物が溜まってから洗濯した方が、経済的」ということに、やっと気付きます。

我が家の洗濯物は、重量は軽いのに、比較的かさばるようで、3日も洗濯物を溜めると、洗濯槽の一番上まで到達してしまいます。

押し込んで良いなら、4日はいけるかも...
やってみるこことにしました。

3日分の洗濯物でテスト

3日分の洗濯物の乾燥重量は、3.3kgでした。
分かっていたことですが、洗濯物は、洗濯槽の一番上まできました。

軽く押して、どれくらい余裕が出来るか見ましたが、4日分溜め込むのは無理と判明。

夏場なら、4日でも5日でも大丈夫と思いますが、残念。

脱水時間3分で、脱水率はどうなった

脱水が終わった直後に、洗濯物の重量を図ると5.5kgあります。

脱水率を計算すると、60%。
前回、2日分の洗濯物で計測した時は、62.9%。
誤差の範囲ですが、脱水率は低下しています。

洗濯物と洗濯かごの重量で、ベランダまで持ち運ぶ時に「ずっしり感」があります。
年齢を重ねて体力が衰えてきた時は、無理だなと思わせる「ずっしり感」です。

仕上がりの綺麗さは?

この程度の重量増では、洗濯ジワに変化はありません。

洗濯物へのゴミの付着も、特段の変化はありません。

洗濯物を溜め込むことで、臭いの発生が気になりますが、普段と変わらず。
使った後のタオルを乾かしてから、洗濯かごに入れていれば大丈夫。

風呂ポンプをセットしたり片付ける手間

3日間隔で洗濯した場合、風呂の水を抜く間隔(2日)とタイミングが合いません。

今回のテストでは、風呂の残り湯を使いませんでした。

風呂のポンプをセットしたり、片付ける手間が減って嬉しいのですが...

2回に1回、風呂の残り湯が使えない場合の、コスト比較が必要と気付きます。

「2日に1回洗濯」 VS 「3日に1回の洗濯」

風呂の残り湯を使う場合、呼び水として数リットルの水道水を使います。

ここでは、洗いとすすぎ両方で、風呂の残り湯を使う条件でコスト計算をします。

水道水だけを使うコスト(洗濯1回あたり)

水道代:0.086㎥ × 22.2円/㎥ = 1.91円

電気代:0.024kWh × 32.03円/kWh = 0.77円

合計:2.68円

風呂の残り湯を使うコスト(洗濯1回あたり)

水道代:0.005㎥ × 22.2円/㎥ = 0.11円
呼び水の水量を5Lと仮定しました。実際のところは不明。

電気代:0.029kWh × 32.03円/kWh = 0.93円

合計:1.04円

2日に1回の洗濯。毎回残り湯を使用(1ヶ月15回洗濯)

1.04円 × 15回 = 15.6円

3日に1回の洗濯。水道水が5回、残り湯が5回

(2.68円 × 5回) + (1.04円 × 5回) = 18.6円

結論

コスト的には、ほとんど変わらない。

洗濯の回数が減り、有効に使える時間が増えるので、3日に1回の洗濯がオススメ。