口座を作ったきっかけは、就職。
会社指定の第一勧業銀行に新入社員全員が口座を作りました。
忘れもしません、銀行の責任者の方が来られて、新入社員34名が口座開設申込書を記入した日のことを。何故か、その責任者の方の顔も記憶にあります。
まだ「第一勧業銀行」と「富士銀行」が別々の銀行だった時代です。
そこから40年が過ぎようとしています。サラリーマンだった時代も、今も変わらずメインバンクで「みずほ銀行」を使っています。
なぜ、こんな長い間、ひとつの銀行を使い続けてきたのでしょうか。
いつも、生活圏に「みずほ銀行」の支店があった
独身時代は、実家の近くには支店がなかったが、会社の近くにありました。
お金が自由になる独身時代は、会社の近くでお金を下せるのが一番。
結婚すると、自宅の近くに銀行の支店がある方が便利になります。何といっても、嫁に財布を握られるのだから。意識したわけではありませんが、新婚時代を過ごした場所には、みずほ銀行の支店がありました。嫁も「みずほ銀行」の口座を持っていたので、自然と「みずほ銀行」をメインに利用するようになっていきます。(その頃は、郵便局の定額預金が高金利だったので、そっちでも預金してました。)
やがて家を買うことになります。何故か、住む場所を決定する要素のひとつに「銀行も近いし」というのが加わります。
子供名義の口座が必要になれば、「みずほ銀行」に自然と足が向いた結果、家族全員どっぷりと「みずほ銀行」に浸かります。この頃だったでしょうか、給与の受け取りで、好きな銀行を選べるようになります。
やがて、銀行倒産、超低金利、ネット銀行の時代がやってきます。
どっぷり浸かっていた自分にも変化が起き、ネット銀行から信金まで様々な銀行と取引をしだします。(MAX11銀行12口座になります)
40年の取引で見えてきた「みずほ銀行」の良い点、駄目な点を預金者視点で解説しながら、結局、一番長い取引になった理由を本音でお話しします。
みずほ銀行の良いところ
自宅から近いところに支店(窓口)がある
どうしても窓口でしかできない手続きがあります。頻度としては数年に一回くらいですが。
これから歳を取っていくと、遠くまで出歩くのが大変になるでしょう。その時に備え、近さは必須条件と考えます。
大規模災害が発生した時に、通帳やキャッシュカードが無くても、お金が引き出せる制度があります。みずほ銀行独自のものではありませんが、店舗が近くにある銀行でなければ利用も、ままなりません。
「毎月行く銀行なら、交通費や移動時間が掛かるところは選べません。」
全国に支店(ATM)がある
想定外でしたが、子供が関西圏の大学に進学しました。
徒歩圏には「みずほ銀行」の支店はありませんが、自転車ならいける距離に支店がありました。「ゆうちょ銀行」を仕送(生活費)の受け取り口座とし、「みずほ銀行」をピンチの時のバックアップ口座にしました。
「人生何があるか分からないもの。
突然の引越にも安心な銀行を選んでおくのが正解」
みずほマイレージクラブとみずほダイレクトで最強決済口座に
この組み合わせで、時間外手数料無料、本支店間の振込手数料無料、ペイジー対応と普段使いの銀行として、使い勝手が大きくアップします。
逆に言えば、これが無かったら別の銀行に切り替えるかもってくらい最強。
以前は、これに加えて他行振り込み1回/月無料でした。(ルールの改定で、この組み合わせだけでは他行振り込み手数料無料が出来なくなり、とっても残念。使い勝手良かったので。)
「お金の出し入れが頻繁にある口座は、時間外手数料無料が重要」
「みずほ積立定期預金(受取コース)が資産形成に役立った」
定期的に収入のあったサラリーマン時代は、「みずほ積立定期預金(受取コース)」を使って半強制的に資産形成していました。
例えば、保険料(年払い)であれば、纏まった金額が支払い月に発生するので、毎月一定額を積み立てていって、支払日の前に受け取るようにします。
毎月の積立額+ボーナス月の増額分の合計は受取額より少し多めに設定。(積立額)ー(受取額)=(差額)は、自動的に定期預金で運用することで、無理なく金融資産を増やすことが出来ました。
「みずほ積立定期預金(受取コース)は、他行にはない意外と使える商品でした」
~ 受取月を変更しようとすると、一回解約になるのは閉口しましたが ~
みずほ銀行の駄目なところ
低金利過ぎて、お金を預ける気になれない
みずほ銀行に限らずですが、多くの銀行が超低金利です。
お金を預けるのなら、ネット銀行のキャンペーン金利を狙うか、信用金庫で扱いがある宝くじ付きの定期預金が楽しそうです。
「預金をしてもらうより、手数料収入の大きな別の商品を売りたいのか?」
営業の電話が掛かってくる。魅力的な提案もしないのに
少し纏まったお金が入金されると、営業の電話が掛かってきます。普段はコールセンタの方ですが、金額が大きいと支店(副支店長とか)の肩書がある方から電話がきます。
誰が電話をくれても言うことは一緒、「低金利なので定期預金ではお金は増えません。投資信託を始めませんか」。「相続対策に保険はいかがですか」。
「使う予定のあるお金なので無理です」のひとことでお断りしています
ATMが混み過ぎ
年金支給日や給料日後の月末の混み方は、凄過ぎ。
ソーシャルディスタンスということもあり、店舗の外まで人が並んでいます。
見ていると、お金を下すだけの方が半数以上。でも、複数件の振込み操作をされる方も結構いるので、その方たちによってATMが独占されて、列は伸びるばかり。
同じ時の、ゆうちょ銀行ATMの混雑は?
「混んではいるが、それほどの混み方じゃない。」
コロナ禍でもあり、銀行の方でも、「窓口よりATMを。ATMよりネットを」という思いは伝わってくるのですが、本気度がいまひとつ。
時間外手数料を期間限定でも廃止し、ATMの利用者を分散させる。
みずほダイレクトへの移行や利用を促進するキャンペーンをする。
くらいのことはやって欲しいです。
「組織やシステムが、でか過ぎて、小回りが利かないんじゃないの」
「みずほ銀行」は、どう活用するのが正解か
お金を貯めるためではなく、決済のための口座と割り切ります。
使い勝手を上げるために、みずほマイレージクラブの条件の1つである「みずほダイレクト」を契約し、預金残高を常に30万円以上にする必要があります。
「みずほマイレージクラブ」の申し込みは、銀行の窓口でやるのが正解です。
これで、時間外手数料が掛からない口座となりました。
ATMが混雑しない、平日の時間外や休日にお金を下しに行きます。
最低限の30万円をクリアするため、低金利を承知の上で30万円の定期預金をしておきます。
後は、預金残高をネットで確認しながら、貯蓄用の他行(ネット銀行)から補充を掛けるだけです。
「みずほダイレクト」を契約したので、ネット上でペイジー(PayEasy)が使えるようになりました。使用頻度は少ないですが、これ意外と便利です。
まとめ
多分、自分の人生で別のメガバンクが身近にあったら、多分そこを使い続けていたと思います。どこも似たようなものなので。
試しに、このページで「みずほ銀行」を「三菱UFJ銀行」に書き換えても、そのまま通用しそうですし。
「決済口座は、自宅から一番近いメガバンクが正解。特に定年後は」