親族2人が相次いで亡くなりました。
葬儀が終わった時から悩んだのが、お墓の問題。
結論を出して納骨するまで一年近く悩みました。
先祖代々の墓
25年前、父親が亡くなり、実家に近い場所にお墓を建てました。
私の自宅からは2時間半掛かる場所でしたが、母親の意向もあり実家に近い場所となりました。
当時の記憶はあやふやですが、永代使用料と墓石代で400万円ほどでした。
母親は、永代料の安くて広い霊園の奥の方(不便)にしたものの、墓石にかなりのお金を掛けていました。
今回、母親が亡くなり、永代使用権を継承することになります。
ゴルフの会員権のように、名義変更の手数料として数万円を取られることになります。
更に、永代使用の証書も見つからないので、再発行となり、更に数万円の出費です。
この継承のタイミングで、年間管理費が新料金適用となり値上がり、2万3千円の支払いになりました。
先祖代々の墓に入りたくない
母親の亡くなる数か月前に、嫁が亡くなります。
余命宣告もされていたので、生前にお墓のことも話をしました。
「できれば、あなたのお父さんお母さんと一緒のお墓は嫌。どうしてもと言うなら、両親とは離して納骨して欲しい」「あなたと結婚したけど、ご両親は自動的に付いてきただけだし」「死んだ人間にはお金を掛けないで欲しい」
亡くなった嫁が若かったこともあり、嫁の両親は健在です。
本人の遺志、田舎に暮らす嫁の両親の墓参りなどを考慮すると、先祖代々の墓が適切とは思えなくなりました。
悩んで見つけたのが都心の合同墓
最初は、樹木葬を検討していました。
検討していましたが、良い感じの場所だと遠くて不便だったり、近場だと花壇みたいな狭い場所だったりで決め手に欠けてました。
そんな時に、新聞の折り込み広告で有名寺院の合同墓の案内を見つけます。
早速、説明会に参加します。
金額は30万円~100万円。管理費は不要です。納骨の時にお布施が必要ですが3万円から5万円で良いようです。金額の安さは魅力的です。
場所も、交通の便も良く、駅近です。
思い立った時にすぐ行けること、高齢者になってもお墓参りに行けそうな点が気に入りました。
自分の子供も、将来どこで暮らしているか分かりません。東京出張の空き時間にお墓参りができるのも良いかなと思ったりします。
難点を上げると、お墓参りしている感が少ないこと。お線香をあげたり、花を飾ったりは出来ません。礼拝堂で手を合わせるだけです。
決断できないまま、数か月が過ぎていきました。その間、嫁の関係者に相談したりしてました。そうこうするうち、一周忌が近づいてきました。
決断
嫁は、合同墓へ。母親は先祖代々の墓に納骨することを決断します。
合同墓の申し込みでは、私自身の分も生前申し込みしておきます。
これで、合同墓には私と嫁の名前が並んで刻まれることになりました。
母親を先祖代々の墓に納骨したのは、本人こだわりのお墓なので、一度は入りたいだろうとの思いです。私が亡くなった後に無縁仏になりかねないので、十年後を目途に墓じまいをすることにしました。
結果
合同墓の方は、毎月のように行っています。未だにお参りしている感が無いですが。
先祖代々の墓は、年1~2回というところです。コロナの影響もあり、先祖代々の墓の方は、ますます足が向かなくなりそうです。
損得勘定
先祖代々の墓と合同墓を損得勘定で判断するのもナニですが。
3世代6人分を100年でコスト算出します。
先祖代々の墓 ・・・ 760万円
- 永代使用料・墓石代 400万円
- 管理費(100年分) 240万円
- 納骨費用(石材店他) 120万円(6名×20万円)
合同墓 ・・・ 210万円
- 永代使用料 180万円(6名×30万円)
- 納骨費用(お布施) 30万円(6名×5万円)
お墓の費用(永代使用料・墓石代)は150~250万円に抑えることも可能です。そうだとしても、価格的には合同墓が圧勝です。
更に、お墓参りに行く回数も全然違います。合同墓で、安くて便利を手に入れました。
さて、ひとつ注意しておいた方が良いことがあります。
合同墓に似たもので、機械式の納骨堂があります。あの機械は維持費が高いので、運営会社がしっかりしていないと、資金難で機器の刷新ができなくなる可能性があります。注意しましょう。
最後に残った心配事
10年後に墓じまいすることにしています。
墓じまいした後、お墓から出した2つの骨壺をどうやって運べば良いのでしょうか。
70過ぎたジジイには、骨壺2つを運ぶのは難しそうです。