私が「ゆうちょ銀行」の口座を持ち続ける理由

子供が高校を卒業した時、授業料の支払いなどをしていた「ゆうちょ銀行」の役割は終わったはずでした。

本来であれば、銀行口座の断捨離で解約をすべきところですが、
まだ20万円ほどの預金残高にして、口座は残したままにしてあります。

それは、なぜか

ゆうちょ銀行の悪いところ

悪いところ(その1)

通常預金、定期預金、定額預金、どれをとっても低金利で、貯蓄には向きません。
低金利なのは、都市銀行も同じような状況で差があるわけではありませんが、ゆうちょ銀行には預金限度額があります。このため退職金の一時的な預け先にも向きません。

バブルのころに定額預金が高金利で人気商品だったことが嘘のような変貌ぶりです。

悪いところ(その2)

相手指定の用紙を使う振込で経験しましたが、ゆうちょ銀行からの振り込み不可でした。
受け取り側で振り込みの確認が取れないからという理由だったと記憶しています。

記号・番号以外に、他の金融機関からの受取口座にするときの店番と口座番号があります。システム上の問題だと思いますが、これが、ホントに分かり難い。

通帳がいっぱいになると窓口で新しい通帳を作ってもらう必要があります。都市銀行だとATMコーナーの専用機械で新しい通帳に休日・時間外でも更新できるので、すごく助かる。

いずれにせよ、普段使いの決済口座として使いにくいのだ。

悪いところ(その3)

ゆうちょ銀行は貸出業務を行っていません。
例外的に住宅ローンの取り扱いがあるが、ソニー銀行や新生銀行の媒介業務です。
無論、法人への貸し出しも行っていない。では、私たちが預けたお金は、どこで増やしているのか。
国債、投資信託、外債、株式などに投資して運用する投資家の側面が強いのだ。
お金を借りたいわけじゃない、急激に運用実績が悪化する可能性があるのが怖いだけです。

ゆうちょ銀行の良いところ

悪いところを書いてきたが、良いところもあります。
良いところが悪いところ(欠点)を上回るから、私は「ゆうちょ銀行」を使い続けています。

良いところ(その1)

ATMが休日、時間外でも無料なのだ。
このおかげで、月末の金曜日に都市銀行のATMは長蛇の列になるが、ゆうちょ銀行は、それほど混まない。withコロナの時代に、これは嬉しい。

良いところ(その2)

休日や時間外でも小銭の預け入れができる。
小まめに小銭預金する人にはありがたいサービスだ。私は小銭預金派だった。
最近は、キャッシュレス派になったので、小銭預金とは縁が無くなったが。

良いところ(その3)

日本全国に郵便局があるので、使い勝手が良い。
サラリーマン時代は営業だったので、外出先でできた隙間時間に記帳したり現金を引き出したりできるのは至極便利だった。

良いところ(その4)

大震災時にはキャッシュカードや通帳が無くても預金を引き出せるが、ゆうちょ銀行は20万円まで引き出せました。(ゆうちょ銀行以外の銀行は10万円までだった)
こういう時は、手元に現金が少しでも多い方が安心できます。

良いところ(その5)

窓口のスタッフがフレンドリーで親切。無論これは、私が行っている郵便局固有の話し。
でも、これが一番重要。
残念ながらwithコロナの時代なので、窓口にはできるだけ行かないようにしています。

良いところ(その6)

営業の電話が掛かってこない。
某都市銀行は、預金残高がどんっと増えると必ず電話してくる。ひとの財布の中を常にのぞき込まれているようで気持ち悪いのだ。ゆうちょ銀行は、それが無いので助かる。

ゆうちょ銀行の正しい使い方は

大震災が起きた時の保険のつもりで、20万円を残高にして「ゆうちょ銀行」の口座を残しました。

20万円ちょっとの金額の上、低金利なので増やすことは全く考えません。
緊急で現金が必要になった時に、いつでも引き出せるようにしておく、そういう口座として使ってます。

普段お金の出し入れがないので、休眠口座になってしまうのが、ちょっと怖いですが、
そこは小銭預金でカバーすることにしました。
月末に財布の中にある小銭を入金することを習慣としています。