パスタを茹でながら考えた。茹でるのはガスと電子レンジ、どっちが安い?

我が家では、パスタは少量の水とフライパンで茹でています。

パスタを茹でるのは、ガスか電気か

以前は、専用の容器を使い、電子レンジで茹でていたのですが、Looopでんきが実施した節電プログラム「真冬の節電大作戦」をきっかけに、ガスで茹でる方式に変えました。

いつも通り、パスタを茹でている時に、あることに気が付きます。

3月の電気代は節電の結果1,263円と激安ですが、ガス代は4,357円と電気代の3倍以上。

ガスも、省エネを意識しているので、使用量は前年同月比で36%減になっています。

「もしかして、ガスより、電気で調理したほうが良いのではないか?」

そんな疑問から、「パスタを茹でる」という単純な調理にフォーカスを当てて、光熱費を比較してみることにします。

電子レンジで調理する場合、電気代は?

専用の容器にパスタ100gと水を指定のラインまで入れ、電子レンジにセットします。

電子レンジは、500Wの設定にし、茹で時間+5分です。
使っているパスタが、9分茹でなので、チンするのは14分。

出力500Wのときの消費電力は、1300W前後と言われています。

1300Wというネットの情報を信じていましたが、自宅の電子レンジの定格消費電力を見て、その情報が誤っていることに気が付きました。

単機能な電子レンジ(500W)の定格消費電力を調べました。
少ないもので800W 、多いもので950W
当サイトでは、950Wという数字を使うことにします。

計算の結果、出てきた消費電力量は、0.3kWh 0.22kWh。
この数字は、Looopでんきのマイページにある「使用電力量グラフ」に記録された使用電力量と一致しています。

2022年3月分のLooopでんきの単価(燃料調整費、再エネ含む)は、31.59円/kWh。

パスタを茹でるための電気代は、9.5円 6.9円となります。

ガスコンロで茹でるときの、ガス代は?

ガスは、電気と違って使用量の算出は、かなり面倒です。

我が家の、ガスコンロは3個口のタイプ。
パスタを茹でる時に使っているのは、標準バーナーと言われるもの。
最新機種の標準バーナーの出力は、2.97kWなのですが、我が家のは、2.67kWしかありません。

面倒くさいので、ここでは、最新機種の数字を使ってガス代を計算していきます。

私のパスタの茹で方は、
フライパンに350ccの水を入れ、蓋をして強火で沸騰させる。
沸騰したら、半分に折ったパスタを入れ、中火に変更、9分のタイマーをセット。
吹きこぼれそうになったら、弱火にして、タイマーが鳴るまで茹でる。

実際に時間を測ると、強火で2分半、中火で1分半、弱火で7分半。
電子レンジで茹でるより、2分半、時短になりました。

ガスの使用量(1時間使用した場合のガス消費量)を算出します。

ガス強火(2.97kW):0.2376㎥/h
ガス中火(1.68kW):0.1344㎥/h
ガス弱火(0.38kW):0.0304㎥/h

調理に要した時間から、導き出した答えは、0.01706㎥/h。

金額に直します。東京ガス従量料金3月の単価A表を適用(166.69円/㎥)

パスタを茹でるガス代は、2.8円となりました。

結果は、少量の水で茹でるガスコンロの圧勝

想定外の結果でしたが、ガスコンロなら3円。電子レンジなら7円と圧倒的な差になりました。

ポイントは、少量の水で茹でる蓋をしている(弱火で良い)という点でしょう。

試算すると、1リットルの水を沸かして茹でる従来のやり方は、ガスが8円となります。
微妙な差ですが、ガスの方が高くなりました。
世の中に出回っている、電子レンジで茹でた方が安いという情報は、この程度の差なのでしょうか?

教訓:
ネットの情報が正しいとは限らない。