トイレの換気扇、無駄に長く動かしていました。タイマー設定見直して節電を実現。

我が家のトイレの換気扇は、三菱電機のVD-15ZFPC13という機種。

トイレの換気扇(写真はVD-15ZFPC9)

Looopでんきが、2022年1月〜2月に実施したDRプログラム「真冬の節電大作戦」に参加して、あることに気が付きます。

トイレの使用時間の倍くらいの時間、トイレの換気扇が稼働している」という事実。

換気扇の消費電力は大きくはないが、小さくもない」という事実。

換気扇が稼働している時間

トイレの照明を点けると同時に換気扇がスタートします。

トイレを使用し終わった後は、照明と連動するのですが、照明を消した後も約3分間、換気扇が稼働します。

使用後も換気扇が回るのは、ニオイ対策なので良いのですが、3分間というのが気になります。

こんな機会なので、ストップウォッチで計測すると、3分3秒でした。

洗面所の換気にも関係している

洗面所にも小型の換気扇があります。
こちらも洗面所の入り口2箇所にスイッチがあって、動作するのですが、面白いことにスイッチを入れると「トイレの換気扇」が稼働します。

洗面所の換気扇

洗面所にある小型の換気扇と思っていたものは、実は吸込口だけ。
ファンの回る本体は、トイレの換気扇が兼ねる「2部屋用換気扇

たまに、洗面所の照明と間違えて、スイッチを入れてる&間違いに気が付かないということがあり、余計な電気代が掛かっています。

更に言えば、何か悪いのか、
洗面所の換気扇に手をかざしても、吸っている感がなく、吸気口から頑張ってる感を出す音だけ聞こえてきます。

換気扇の消費電力は

取扱説明書を見ると、消費電力が25.5Wと記載されています。

小型の換気扇にしては、消費電力が大きめ。

2部屋用の換気扇だからでしょうか。それとも、古い製品だからでしょうか。

今使っている換気扇は2022年に交換した3代目。

三菱電機のホームページで最新機種を確認し、消費電力と風量を調べます。

型名発売年消費電力風量
入居時VD-15ZFPC21993年27W185㎥/h
2代目VD-15ZFPC92010年25.5W185㎥/h
最新機種(使用中)VD-15ZFCP132022年25.5W185㎥/h
換気扇は進化しないのか

30年の進化は、極僅か。こんなものかと、正直がっかり。
他社製品も調べて回りましたが、省エネ性能が高い製品は見つかりません。

参考:パナソニック製2部屋用換気扇FY-24CPS8(2020年モデル)
消費電力15W、風量164㎥/h

風量を落とせば、消費電力が減るのは分かったのですが。

ところで、適正な風量は?

トイレに、風量が185㎥/hもある、強力な換気扇は必要なのでしょうか

答えは、「必要ない

二部屋用という特殊な換気扇なので、そこから整理します。

風量調整板という原始的な方法で、本体側(トイレ)と副吸込口の風量調整がされています。

VD-15ZFPC13の工場出荷設定は、1.5対1。つまり、トイレの風量は111㎥/h。

ここで、要注意ポイントがひとつあります。

カタログに記載されている風量は、開放風量と言われるもの。
実際は、ダクトで発生する抵抗などにより、7割ほどの風量になります。
これを有効風量といいますが、様々な要素で決まるため、本コンテンツでは開放風量を使用します。

風量126㎥/hが、どれくらいの能力かというと、我が家のトイレは2㎥の広さなので、1分で1回部屋の空気が入れ替わる能力。

使用頻度が多いトイレで1時間あたり10〜15回、使用頻度の少ないトイレで1時間あたり5〜10回の空気の入れ替わりと言われるので、明らかにオーバースペック。

言い換えれば、洗面所の換気能力を考慮して、風量の大きな換気扇が付いているといえますが、トイレ単体では、やり過ぎ。

買い替え以外の方法で、節電対策を考えます。

換気扇の稼働時間を短くする

現行の設定「トイレを出た後、3分間換気扇が動作」の場合を考えます。

3分間で、空気の入れ替えは、約3回。

換気扇メーカーが推奨する換気時間から逆算したところ、空気の入れ替えは、使用後2回で十分と算出されました。

更に風力調整板で、本体側(トイレ側)の風量を増やします。

トイレ側に最大限の風量を振り分けると、3対1の比率になり、139㎥/hとなります。

算出されたのは、1分半で、2回の空気の入れ替えが実現できます。

風力調整板の設定を変更したついでに、換気扇の清掃もしておきます。

ホコリは、内部のシロッコファンにも、かなり付着していますが、掃除機だけではキレイになりません。
パナソニック製なら取り外して清掃できるのに...

実際に風量を増やしてみると

フィルター清掃と風量調整板によって、実感できるほどトイレの風量が増えました。

ただ、風通りが良くなり過ぎ。スースーして落ち着きません。

適度というものがあることに、気が付きましたが、慣れれば大丈夫と言い聞かせて先に進みます。

タイマー設定を変更する

我が家の場合は、トイレの照明スイッチに、タイマー機能が備わっています。

パナソニック電工の、WTC5383Wという機種なので、取扱説明書をパナソニックのサイトから入手して設定を変更します。

カバーを外してタイマー設定

スイッチのカバーを外し、中のツマミでタイマーの設定時間を変更していきます。

つまみを回しては、時間を図り、試行錯誤すること3回。

ようやく、照明を切った1分32秒後に、換気扇が停止するよう設定できました。

1回あたり1分半の時間短縮。
これを、1ヶ月の電力使用量に換算すると、0.1kWh。

極僅かですが、節電になりました。