八剱神社(やつるぎじんじゃ)を訪問したのは、平日の午前中でした。
境内では、近所の保育園児たちが走り回っています。
東京の東部地区では、よく見かける光景です。
園児たちの邪魔にならないように、参拝と神社見学をさせて頂きました。
この場所は、新中川の畔にあり、近隣に古刹があるなど緑が多い場所です。
6月にこの場所を訪れた時は、カラスに襲われたりして散々でした。落ち着いて参拝できるシーズンになって良かったです。
八剱神社の基本データ
神社名:
八剱神社(やつるぎ じんじゃ)
八剱神社の所在地:
葛飾区奥戸8丁目6−22
アクセス方法:
JR総武線小岩駅から徒歩で19分(1.5km) または
JR総武線小岩駅・北口バス乗り場から京成タウンバスで奥戸新橋バス停下車、徒歩3分
八剱神社を見て回る
境内の入り口のところに葛飾区教育委員会設置の看板がありますが、神社の御由緒書きではなく、区の有形文化財に指定されている「八剱神社棟札」と「板絵着色裸参り絵馬額」の説明です。
江戸時代に書かれた新編武蔵風土記稿によれば、
奥戸新田の項に、八剱明神社として記述があります。
「村の鎮守とす、往古三州より杉浦小左衛門というもの来りて勧請せし社と言い伝う。宝蔵院持ち」
奥戸新田には、他に熊野神社(宝蔵院持ち)がありました。こちらは、村が出来た時からあると言い伝えられているそうです。
現在、この地区で熊野神社に該当する神社は実存しません。八剱神社に合祀されたのかもしれません。
神社入り口に年間主行事の掲載があります。令和2年の予定に、5月24日熊野祭、7月19日水神祭と記述がありました。
参道の横にある「社殿御造営記念碑」によれば、以前の社殿は文久3年の建造でした。老朽化のため昭和47年に区画整理を期に社有地を処分して社殿を造営したそうです。
御神燈は文政元年(1818年)の建立
参道の右横に昔使っていた石灯籠が置いてあります。
文政元年の奉納ですが、度重なる災害による損傷で、復元不可能となり現役引退となっています。
石灯籠と力石が置かれた一角。ぽっきりと折れた灯篭。
こういうのを見てしまうと、園児たちを神社で遊ばせて良いのか、悪いのかと心配になります。
西側の鳥居前で守っている狛犬
社殿の前で守っている狛犬は新しそうで面白みが無かったので、神社の西側を守る狛犬にフォーカスしました。
台座のところに文字が彫られているのですが、手水鉢や石灯籠の奉納者と奉納年(明治四辛未十月吉日)が記載されています。
こちらの狛犬も同じタイミングかと思いますが、対になった狛犬の台座の文字を確認し忘れました。
現在の社殿は昭和47年の造営というので、社殿前の新しそうな狛犬も同じ時期ではないかと推測。
八剱神社の境内社 稲荷神社
稲荷社と看板が出ていました。
何の神様をお祀りしているか分からない境内社が多い中で、看板が出ているのは助かります。
ネットで情報を探していると、
末社は稲荷神社と熊野神社と書かれてます。
境内社は、稲荷神社と看板が出ている、これだけです。ここに熊野神社が合祀されてるのでしょうか?
この稲荷神社の社殿は、文久3年に造営された八剱神社の旧本殿だと書かれた情報がありました。
良く見てくれば良かった...
年間予定にあった水神祭り。水神は、どこに祀られているのでしょうか。