今日は、江戸川区にある小松川境川親水公園を歩きます。
公園と言っても、その殆どの区間は緑道。全長3.5kmの道を寄り道しながら、歩いてきました。
親水公園入口(江戸川区本一色1丁目)を出発
出発地点は、鹿骨街道に面した江戸川区と葛飾区の区界。
なので看板にも、江戸川区と葛飾区の表示があります。
江戸川区側は江戸川区本一色1丁目、葛飾区側は葛飾区新小岩4丁目です。
これから暫くは、親水公園の右側に寄り道したら葛飾区、左なら江戸川区が続きます。
ゴールは、中川とぶつかる江戸川区西小松川町です。
江戸川区には、「健康の道」がいっぱいあります。
歩き始めは、こんな道が続きます。
さっそく寄り道「於玉稲荷神社」(葛飾区新小岩)
於玉稲荷神社の所在地:葛飾区新小岩4丁目21-6
小御立橋(こみとばし)のところで右に曲がり、更に右に曲がったところに、於玉稲荷神社があります。
於玉稲荷神社と書いて「おたまいなりじんじゃ」と読みます。
宮司さんがいらっしゃる神社でした。
拝殿は階段を上がった2階にあります。
見上げると、ちょうど太陽の陽が木々の間から目に入ってきて、神々しくさえ感じる演出。
更に寄り道「本一色天祖神社」(江戸川区本一色)
本一色天祖神社の所在地:江戸川区本一色1丁目11-25
先ほどの「小御立橋」を左に曲がったところにあるのが、「本一色天祖神社」
スーパーやドラッグストアがある場所の向かい側なので、直ぐに見つけられるはずです。
非常に質素な感じの神社です。
本一色村の鎮守だそうです。非常に熱心に参拝されている地元の方に会いました。
狛犬は、毬も子犬もない、シンプルなもの。
これは何?「高津橋社」(江戸川区本一色)
高津橋のところにあるマンションの一角にありました。
マンションの敷地ですが、誰でも入れるようになっています。
googleの地図で調べると、「高津橋社」と出てきますが、それ以上の情報は不明です。
新小岩八坂神社(葛飾区新小岩)
新小岩八坂神社の所在地:葛飾区新小岩3丁目19-32
下本一色橋を過ぎたら、地図に注意して歩きます。
新小岩八坂神社は、奥まった場所にあるため、見つけにくいので注意が必要です。
石柱の右横の道が参道です。
参道を歩いていると、住民の方のにぎやかな会話や生活音が聞こえてきます。
この石柱の裏には「下之庭氏子中」との記載。このあたりは、江戸時代は下之庭と呼ばれていた場所のようです。
新小岩八坂神社の拝殿の両脇にかつては狛犬か灯篭でもあったのでしょうか、跡だけが残っています。
小松川境川親水公園の合流点
菅原橋の方から来るルートとの合流点です。ここから親水公園の雰囲気が少し変わります。
道幅が広がり、水路を流れる水が増えます。
鏡山部屋(葛飾区新小岩)
親水公園の脇に、相撲部屋があります。
休日のせいか、誰もいないかのように静まり返っています。
再び寄り道 新小岩香取神社(江戸川区中央)
新小岩香取神社の所在地:江戸川区中央4丁目5-23
江戸川区文化会館の裏手にきたら、寄り道のため右側の路地を入っていきます。
新小岩香取神社は、大きな神社です。見どころが多数ありました。寄り道して正解。
鳥居の右横には、「小松菜産土神」と書かれた石碑と江戸川区教育委員会の「小松菜」の説明が書かれた看板があります。
拝殿は意外と普通ですが、社務所から拝殿まで続く長い廊下が見事で、全体を見ると荘厳な感じに見えます。
拝殿の横には、神主・亀井和泉守の銅像があったりします。
小松菜屋敷(新小岩香取神社の左隣)
神社の神主さんだった方の屋敷跡です。
何で神主さんのお宅が「小松菜屋敷」かといえば、鷹狩に来ていた徳川の将軍に、当時このあたりで作っていた菜の入った餅のすまし汁を出したのが、ここの神主。将軍が、この菜を気に入り「小松菜」と名付けたそうです。
大正ロマンを感じさせるようなお屋敷があります。いつの時代の建物なのでしょうか。
親水公園に戻り、しばらく散策を楽しみます
吊り橋風。この上を歩いても揺れたりしないのが、ちょっと残念。
川にダイブするための滑り台。ここの公園は水着が必須です。
この先しばらく遊具のある公園が続きます。
小さい子供たちの歓声が心地よく響きます。
平和橋通りぶつかって、いったん公園は途切れます。
道路の反対側に続きの公園が見えていますが、道路を横断するため、いったん八蔵橋の交差点まで行きます。
平和橋通りの反対側です。
ここからは残り2kmです。頑張りましょう。
旧千葉街道(五分一通り)を八蔵橋のところで横断します。交通量が多いので気を付けましょう。
直ぐ近くに先ほど横断したばかりの八蔵橋交差点が見えますが、気にしない、気にしない。
しばらくこんな感じの遊歩道が続きます。
江戸川区のグリーンパレスのところで、突然、親水公園が途切れます。
かまわず、グリーンパレスの横を歩いていきます。
広い場所に出ました。この一角は、小松川境川親水公園の一部でありながら、「東小松川公園」と別の名前を名乗る場所です。
水遊びをする子供たちの声が響いています。
水音を聞きながら、少し休憩していきましょう。
横の道路で見つけました。
googleマップ上は「祠」とだけ表示されます。
飲み物やおにぎりなどが供えられているので、何かあったんでしょうね。
子供たちが好きそうな船の形をした遊具。
「倉前稲荷大明神」は、入れないので外から見るだけで通過
道路わきにありました。「倉前稲荷大明神」
塀と門で囲まれた場所にあります。
個人の方が管理しているのでしょうか。中に入れる感じでないので、そのまま通過。
なぜかボートが2艘あります。何のために...
水神宮に寄り道 (東小松川村 上之庭 水神宮と推測)
東小松川村 上之庭 水神宮の所在地:江戸川区松島1丁目44辺り
道路わきに「水神宮」がありました。場所は、江戸川区松島1丁目辺り。
ネットで調べても、何の情報もでてきません。
ちょうど川が大きく曲がる場所なので、昔、水害でもあったのでしょうか。
現在の住所は松島1丁目ですが、江戸時代から明治の頃は東小松川村だった場所です。
江戸川区の資料によれば、東小松川村の字「上之庭」に水神宮があったそうです。「上之庭」の位置的には、現在の東小松川1丁目北部からこのあたりまでが「上之庭」でした。
再び、小松川境川親水公園を歩き始めます
鴨がいました。
国道14号線(京葉道路)にぶつかるところで、小松川境川親水公園は途切れます。
途切れたところから右に上がると京葉道路の下を潜るための道が現れます。
境川橋の架け替え工事をしている横を通っていきます。
2020年7月末に完成らしいですが、こんな状況で間に合うのでしょうか(撮影は2020年6月7日)
遊歩道は、こんな感じで続いていきます。
今井街道や首都高速と交差しますが、遊歩道は道路の下を抜けていきます。
トンネルに入る前に、今井街道に上がると行徳道の説明が書かれた看板があります。
この説明書きがある道路は、いわゆる新道。旧道は、一本ずれた道です。
帰りに旧道を通ってみることにし、先に進みます。
ちょっと寄り道 仲台院(江戸川区西小松川町)
仲台院の所在地:江戸川区西小松川町11-17
遊歩道脇にお寺さんがあったので、ちょっと寄り道していきます。
八代将軍徳川吉宗の代より将軍御膳所になっていたそうです。
徳川の将軍は鷹狩に来ると、神社や寺で飯食ってたんだって変なところに関心。
香取山 宝積院 (江戸川区東小松川)
宝積院の所在地:江戸川区東小松川2丁目1-16
遊歩道から素敵な感じのお寺が2つ見えたので寄っていくことにしました。
お寺さんの入り口にある門柱には「宝積院」ではなく「寶積院」と難しい漢字で書かれています。
本殿の横にある松が立派。
お墓の方では法事が行われていたので、邪魔にならないうちに退散します。
お隣の永福寺
木々に囲まれたかなり良い感じの寺院です。
門が閉まっていて、何か檀家以外お断りと言われている気がし、そのまま引き返しました。
大江川水神宮(江戸川区東小松川)
大江川水神宮の所在地:江戸川区東小松川3丁目9−9
お寺の近くの遊歩道沿いにあります。
ちゃんと江戸川区教育委員会の説明書きの看板があります。抜粋すると
「洪水除けの神としても深く信仰されていたようです。当地区では水神社の多くが、小松川境川から各集落の水田にひかれた用水の入り口あたりに祀られていました。旧東小松川村には、渡し場、上の庭、新道、中の庭、入の庭、大江川、品清の集落があり、それぞれの水神社が祀られていました。」
善照寺(江戸川区東小松川)
ここからは、少し脇道にそれて寄り道していきます。
良い感じのお寺さんなのですが、門が閉まっていて入れません。
ネットで調べると歴史のあるお寺さんで、敷地も広く見ごたえがありそうです。
入りにくいお寺さんが多い気がする。
道に迷うが、抜け道発見
白髭神社に行きたくて、うろうろしていたら、こんな細い道に出ました。(右側に神社が見えています)
子供のころ、こんな道が好きだったことを思い出し、ワクワクしながら通り抜けます。
東小松川白髭神社(江戸川区東小松川)
東小松川白髭神社の所在地:江戸川区東小松川3丁目7-20
東小松川村の鎮守だったそうです。
鳥居の左横には、神輿庫がありますが、それに関係する碑も建っています。
拝殿の両脇の木が良い感じに茂っています。
木彫りの加工がされています。竜と獅子でしょうか。
ここいらは、「中之庭」と呼ばれた集落のようです。狛犬の台座に書かれてました。
江戸川競艇(正式名称は江戸川ボートレース場)
モータボートの音が外まで聞こえてきます。
こういう時期なので無観客でのレースなのでしょうか、歓声は聞こえません。
ここは、日本で唯一の河川を利用したレース場なんだそうです。ギャンブルはやりませんが、一度レースを見てみたいものです。
ついにゴールへ
このあたりまで来ると、遊歩道は土の道に代わり川幅も広くなります。
3.5km歩いてきましたが、ここが一番気持ちよく歩けます。
ゴールは突然やってくる感じです。中川の土手にぶつかるところで終了。
スタート地点にあったような大きな看板もありません。
最後の寄り道
西小松川天祖神社(江戸川区西小松川町)
西小松川天祖神社の所在地:江戸川区西小松川町1-3
長い参道の途中に鳥居があります。
参道の先には社殿は見えません。
参道の先を左に折れると社殿があります。
西小松川村の鎮守だったそうです。「白髭神社」から、それほど歩いていないので、狭い範囲に2つの村があったことに気付かされます。
境内の灯篭には、「中庭北」の表示がありました。
社殿左に倒木した松があります。倒れた後、また、起き上がろうとしている姿に驚きました。
神社横に宮司さんのご自宅があります。
ご自宅の庭に、「四股の道標」があります。
恐る恐る入っていくと、後ろから「いらっしゃいませ」と宮司さんに声を掛けられました。ご挨拶をして、お庭で道標を見させていただきました。ありがとうございました。
見せていただいた「四股の道標」です。
元々は、「元佐倉道」と「行徳道」が交差する場所にあったそうですが、中川の建設で道が無くなり、ここに移設されたものです。