【名もなき道を歩いてきた】前堰川跡の道(東京都江戸川区)

この道の存在に気が付いたのは、小松川境川親水公園からの帰り道を検討するため、地図を見ていた時です。

江戸川区を縦横に走る道の中にあって、その秩序を乱すかのように蛇行しながら斜めに南北に走る道があります。

何か面白いことがありそうな予感がして、歩いてみました。

スタート地点は
首都高速7号小松川線横(江戸川区松江2丁目)

高速を挟んだ反対側にも道路は続いていましたが、この場所から北上していきます。
入り口から斜めに入って直ぐに緩やかな左カーブと期待できそうな感じです。
道の両側の街路樹も良い感じです。

江戸川区設置の「健康の道」のマークを発見。
このマークで、この道が川や用水路に関連してできた道と確信出来ました。

謎のモニュメント。
この先も、謎のモニュメントが出現しますが、どこにも説明書きがありません。

国道14号線(京葉道路)との交差は、横断歩道橋を渡っていきます。

横断歩道橋を渡った後は、少し道幅が狭くなり街路樹や植込みが片側だけになります。
相変わらず、右に左に蛇行する感じがワクワクさせます。
先が見えてない道って大好き。

アジサイの花が綺麗に咲いています。

団地の中も通ってます。
左側が江戸川区中央1丁目アパート、右が江戸川区中央2丁目アパート

ここで、いったん蛇行しながら繋がってきた道が、数10mに渡り切れます。
どうやらここだけは、新しく作った道路の方が優先で、川の上の道が消滅しています。
斜め右前方の道を目ざしていきます。

真っすぐのつまらなそうな道から斜めに右に入る細い道が目ざす場所です。

この路地に入ると、車は通れない道になります。
足元から下水の音がしています。人と下水の通り道という感じでしょうか。

この小道で、不思議なモニュメントを発見。「藁草履」です。
失礼ながら、最初見たときゴミが乗っかていると思いました。

「藁草履」に気付いて道を戻ってパチリ。「米俵」です。

「ざる」です。
いったい何のために、ここにあるのでしょう?
謎です。何の説明書きも見当たりません。

小道を抜けた後は、こんな感じで道は続きます。

円明寺の横を抜けていきます。

またまた不思議なモニュメントです。
旗3本のようにも見えますが、何でしょうか。

ゴールは突然にやってきた (江戸川区中央3丁目)

和田製糖の工場にぶつかったところで終了。

帰宅後にネットで古い地図を見て確認したところ、
いま歩いてきた道路は、かつて「前堰川」という川であったことが確認できました。

「前堰川」は、和田製糖の敷地の中で右方向に向きを変え、この近くにあった中井堀に繋がっていました。下流は、東小松川で小松川境川に流れ込んでいます。

菅原橋の交差点から、仲井堀通りを望む。
かつて、ここには「中井堀」と呼ばれる農業用水が通っていました。
今も、京葉道路より上流の部分は「仲井堀通り」「仲井堀コミュニティ通り」、下流の部分は「一之江通り」や「仲井堀親水緑道」として残っています。

おまけ 菅原橋で見つけた変なもの

菅原橋の交差点近くのマンションの敷地内に鳥居と拝殿があります。
私有地なので入れませんが、拝殿の周りにある丸い石は「力石」じゃないかな。
何でこんな場所に力石が?