我が家の洗濯機は、日立ビートウォッシュ BW-V70F。
昨年(2021年)、洗濯機が壊れたのを機に、買い替えました。
買い替えは、いつも通り「型落ち品を安く」。
2年ほど前の機種ですが、インバーター式の全自動洗濯機なので、節水・節電性能は、満足できるレベルの製品です。
Looopでんきが実施した「真冬の節電大作戦」。
電力使用量グラフを眺めていても、その省エネぶりに驚かされます。
十分省エネなのですが、「節電マニア」の血が騒ぎだしました。
「もっと、消費電力を削れないのか」「出来るはず、調べてみよう」
カタログ性能からスペックを確認
洗濯容量:7kg
制御方式:インバータ式
定格消費電力(本体):160W
定格消費電力(風呂水ポンプ):40W
待機電力:ゼロ
消費電力量:標準コースで45Wh (日立のホームページから)
投入する洗剤を「液体」に設定すると、標準コースでは、すすぎ回数は1回になる。
ワットモニターで、洗濯機の消費電力を実測
サンワサプライのワットモニターを使って、洗濯中の消費電力(W)と、使用電力量(Wh)を実測していきます。(専用コンセントを使う家電にはワットモニター使用はNGです。筆者の自己責任で計測してます。)
待機電力は、カタログ値通り、ゼロでした。
電源スイッチを入れると、一瞬12Wまで上昇した後、3.5Wあたりで落ち着きます。
洗濯物を投入し、スタートボタンを押すと、洗濯物の重量計測が始まります。
重量計測中は、洗濯槽のモーターが動くこともあって、3.1W~31Wまで変動。
重量計測が終わると、「水量38リットル、洗い8分、脱水6分、すすぎ1回、残り時間36分」と表示。
風呂水を使うため、お湯取「洗い、すすぎ1」にランプが付いています。
水道水の給水が始まると、15.1Wの表示。続いて風呂水ポンプが稼働し22.9Wとなりました。
さらに、洗濯槽が動き始めると42.9Wまで上昇します。
本格的に洗いが始まると、10W~92W〜180Wと激しく消費電力が変動します。
すすぎは、排水中は3.5W。それ以外は、洗い同様、最大96Wまで目まぐるしく変動しますが、消費電力は「洗い」に比べ控えめ。
脱水は、出だしの数分は、77W~79W、徐々に消費電力が上昇し、脱水の終わりの頃は115W(MAX:130W)。
一貫して、大きめの消費電力が続きました。
洗濯の行程の中では、脱水が最も消費電力は高かく、次いで洗いの順。
洗濯終わりにアラームが鳴って、自動的に電源オフ。消費電力がゼロになりました。
ワットモニターの積算電力計を見ると、0.03kWhの表示。
多分、0.04kWhに近い値だと思いますが、カタログ値以下の結果に大満足。
風呂水ポンプは、定格消費電力は40Wと高めですが、実稼働では20W前後のようです。
風呂水ポンプを動かしていたので、カタログ値の消費電力量を上回ると思っていたので、意外な結果です。
ところで、計測中に180Wと定格消費電力(160W)を超える数字が出ています。
洗濯機(160W)には、風呂水ポンプ(40W)を含まないのか...
脱水時間に注目。節電のポイント1
最初に目を付けたのが、脱水時間。
消費電力が大きかった脱水時間を、1分でも減らせればラッキーということで。
メーカー標準の脱水時間は、6分です。
取扱説明書を取り出して読むと、脱水時間は、1分、3分、6分、9分の4つが選択肢にあります。
1分単位では減らせないことが分かり、がっかりしたのですが、
ネットで「メーカーの設定値は多過ぎ、3〜5分で良い」という記事を見つけます。
・脱水時間が短い方が、布地が傷まない
・脱水時間が短いと、シワになり難い
・脱水開始から1分で、水分の大部分は抜ける
反面、3分では「びちゃびちゃ」という酷評もあります。
私の見立ては、
「洗濯物の量が多くても、脱水不足の評価を受けないように、メーカーは長めに設定している。
私の使用状態(洗濯物が少な目)だったら、3分で充分なんじゃないか。」
これは、自分で確認するのが、早そうです。
脱水時間が3分短くなるなら、計算上は4Whの節電になります。
たった4Whですが、洗濯に掛かる電気代が1割減ると思えば、やらない手はありません。
脱水時間3分に挑戦
前回とは洗濯物が異なりますが、脱水時間を3分にした以外の条件は変えずに洗濯機を動かしました。
残り時間も33分と、ぴったり3分減少しています。
結果は、
明らかに、しっとりと水分多めの洗濯物。触った瞬間、違和感を感じます。
水が滴る訳ではありませんが、乾くか心配になるレベル。
人によっては、これを「びちょびちょ」と表現するでしょう。
ところで、衣類のシワですが、こちらは期待外れの「しわしわ」。がっかりです。
積算電力計が示した数字は、0.02kWh。狙い通り、節電になりました。
実験をした日は、3月。外は快晴ですが、前夜まで雨が降っていたので湿気は多め。
外干しをして、夕方までに乾くのか確認しましたが、問題ありません。
室内干しには向かないですが、外干しなら脱水時間3分はありが、結論。
脱水時間3分の設定も、3回ほど洗濯した頃には、不思議と、違和感がなくなります。
清掃で給水時間を短縮。節電のポイント2
取扱説明書によると、給水時間が長くなったら、給水口や風呂水吸水口のフィルターを清掃するよう記載があります。
ネットの情報によれば、「フィルター清掃は、かなり効果がある」らしい。
残念ながら、我が家の洗濯機は、清掃が必要なほど年数が経っていないので、差を実測できません。
液体洗剤を使っているなら、すすぎは1回
大学生の息子のアパートにある洗濯機は、「すすぎ2回」が標準設定。
液体洗剤が全盛の時代なのに、「すすぎ2回」を標準にするなんて…
容量が5kgなのに、すすぎ回数が多い分、洗濯時間は我が家より長め。
(我が家の洗濯機の場合、すすぎ1回につき、9分洗濯時間が増えます。)
すすぎ回数の多さとインバータ式でないことから、電気代や水道代は、我が家より掛かってそう。
次、息子の家に遊びに行ったら、「すすぎ1回」の設定に変更してきます。
電気代は、親の負担。文句は言わせません。
洗い時間は、短くできるのか
洗濯機に設定された「洗い」時間は8分です。
短く設定することは、現実的なのでしょうか。
「汚れが少ない衣類の洗濯であれば、5分でも大丈夫。」という、ネット記事を見つけます。
実際、洗濯機で設定可能な時間をみると、3分、5分、8分…と5分も選択可能。
洗濯機で「おいそぎコース」を選択すると、洗い時間は3分または5分になります。
つまり、汚れが軽いなら、洗い時間は5分でOKと、メーカーも公認。
更に調べると、「汚れ落ちは、洗い時間が5分~8分で最大値に近づき、それ以上の時間をやっても、汚れ落ちは殆ど変わらない」というデータに行きつきます。
汚れの激しい衣類は、8分を超える設定より、2度洗いをした方が汚れが落ちるそうです。
さて、私ですが、洗い時間は、8分のまま変えていません。
無論、変更すれば節電になることは分かっています。
きっと、洗い時間による仕上がりの違いは、素人には分からないでしょう。
それでも洗い時間を短くしないのは、気分の問題。
洗濯機のメーカーや洗剤メーカーは、汚れ落ちをアピールポイントにしてます。
高いお金を出して買った洗濯機です。
節電マニアの私でも、「節電より、汚れ落ち」。
洗濯物は、まとめ洗い
いつも、同じ量を洗濯してるつもりですが、重量測定の結果は38リットル〜50リットルと気紛れな結果になります。
「洗濯時間は?」と言えば、33分が34分になる程度の差。
つまり、注水時間が変わるだけで、電気代には、殆ど影響がありません。
節電優先するなら、洗濯は、少量を複数回より容量いっぱいで1回が正解。