我が家の洗濯機は、日立ビートウォッシュ BW-V70F。
![日立ビートウォッシュ](https://fjm-explorer.com/wp-content/uploads/2022/03/IMG20220315120729.jpg)
昨年(2021年)、洗濯機が壊れたのを機に、買い替えました。
買い替えは、いつも通り「型落ち品を安く」。
2年ほど前の機種ですが、インバーター式の全自動洗濯機なので、節水・節電性能は、満足できるレベルの製品です。
Looopでんきが実施した「真冬の節電大作戦」。
電力使用量グラフを眺めていても、その省エネぶりに驚かされます。
十分省エネなのですが、「節電マニア」の血が騒ぎだしました。
「もっと、消費電力を削れないのか」「出来るはず、調べてみよう」
カタログ性能からスペックを確認
洗濯容量:7kg
制御方式:インバータ式
定格消費電力(本体):160W
定格消費電力(風呂水ポンプ):40W
待機電力:ゼロ
消費電力量:標準コースで45Wh (日立のホームページから)
投入する洗剤を「液体」に設定すると、標準コースでは、すすぎ回数は1回になる。
ワットモニターで、洗濯機の消費電力を実測
サンワサプライのワットモニターを使って、洗濯中の消費電力(W)と、使用電力量(Wh)を実測していきます。(専用コンセントを使う家電にはワットモニター使用はNGです。筆者の自己責任で計測してます。)
![](https://fjm-explorer.com/wp-content/uploads/2022/03/IMG20220317071654.jpg)
待機電力は、カタログ値通り、ゼロでした。
電源スイッチを入れると、一瞬12Wまで上昇した後、3.5Wあたりで落ち着きます。
洗濯物を投入し、スタートボタンを押すと、洗濯物の重量計測が始まります。
重量計測中は、洗濯槽のモーターが動くこともあって、3.1W~31Wまで変動。
重量計測が終わると、「水量38リットル、洗い8分、脱水6分、すすぎ1回、残り時間36分」と表示。
風呂水を使うため、お湯取「洗い、すすぎ1」にランプが付いています。
水道水の給水が始まると、15.1Wの表示。続いて風呂水ポンプが稼働し22.9Wとなりました。
さらに、洗濯槽が動き始めると42.9Wまで上昇します。
本格的に洗いが始まると、10W~92W〜180Wと激しく消費電力が変動します。
すすぎは、排水中は3.5W。それ以外は、洗い同様、最大96Wまで目まぐるしく変動しますが、消費電力は「洗い」に比べ控えめ。
脱水は、出だしの数分は、77W~79W、徐々に消費電力が上昇し、脱水の終わりの頃は115W(MAX:130W)。
一貫して、大きめの消費電力が続きました。
洗濯の行程の中では、脱水が最も消費電力は高かく、次いで洗いの順。
洗濯終わりにアラームが鳴って、自動的に電源オフ。消費電力がゼロになりました。
ワットモニターの積算電力計を見ると、0.03kWhの表示。
多分、0.04kWhに近い値だと思いますが、カタログ値以下の結果に大満足。
風呂水ポンプは、定格消費電力は40Wと高めですが、実稼働では20W前後のようです。
風呂水ポンプを動かしていたので、カタログ値の消費電力量を上回ると思っていたので、意外な結果です。
ところで、計測中に180Wと定格消費電力(160W)を超える数字が出ています。
洗濯機(160W)には、風呂水ポンプ(40W)を含まないのか...
脱水時間に注目。節電のポイント1
最初に目を付けたのが、脱水時間。
消費電力が大きかった脱水時間を、1分でも減らせればラッキーということで。
メーカー標準の脱水時間は、6分です。
![メーカー標準の脱水時間](https://fjm-explorer.com/wp-content/uploads/2022/03/IMG20220319063712.jpg)
取扱説明書を取り出して読むと、脱水時間は、1分、3分、6分、9分の4つが選択肢にあります。
1分単位では減らせないことが分かり、がっかりしたのですが、
ネットで「メーカーの設定値は多過ぎ、3〜5分で良い」という記事を見つけます。
・脱水時間が短い方が、布地が傷まない
・脱水時間が短いと、シワになり難い
・脱水開始から1分で、水分の大部分は抜ける
反面、3分では「びちゃびちゃ」という酷評もあります。
私の見立ては、
「洗濯物の量が多くても、脱水不足の評価を受けないように、メーカーは長めに設定している。
私の使用状態(洗濯物が少な目)だったら、3分で充分なんじゃないか。」
これは、自分で確認するのが、早そうです。
脱水時間が3分短くなるなら、計算上は4Whの節電になります。
たった4Whですが、洗濯に掛かる電気代が1割減ると思えば、やらない手はありません。
脱水時間3分に挑戦
前回とは洗濯物が異なりますが、脱水時間を3分にした以外の条件は変えずに洗濯機を動かしました。
残り時間も33分と、ぴったり3分減少しています。
![脱水時間を3分にしてみた](https://fjm-explorer.com/wp-content/uploads/2022/03/IMG20220319064300.jpg)
結果は、
明らかに、しっとりと水分多めの洗濯物。触った瞬間、違和感を感じます。
水が滴る訳ではありませんが、乾くか心配になるレベル。
人によっては、これを「びちょびちょ」と表現するでしょう。
ところで、衣類のシワですが、こちらは期待外れの「しわしわ」。がっかりです。
積算電力計が示した数字は、0.02kWh。狙い通り、節電になりました。
実験をした日は、3月。外は快晴ですが、前夜まで雨が降っていたので湿気は多め。
外干しをして、夕方までに乾くのか確認しましたが、問題ありません。
室内干しには向かないですが、外干しなら脱水時間3分はありが、結論。
脱水時間3分の設定も、3回ほど洗濯した頃には、不思議と、違和感がなくなります。
清掃で給水時間を短縮。節電のポイント2
取扱説明書によると、給水時間が長くなったら、給水口や風呂水吸水口のフィルターを清掃するよう記載があります。
ネットの情報によれば、「フィルター清掃は、かなり効果がある」らしい。
残念ながら、我が家の洗濯機は、清掃が必要なほど年数が経っていないので、差を実測できません。
液体洗剤を使っているなら、すすぎは1回
大学生の息子のアパートにある洗濯機は、「すすぎ2回」が標準設定。
液体洗剤が全盛の時代なのに、「すすぎ2回」を標準にするなんて…
容量が5kgなのに、すすぎ回数が多い分、洗濯時間は我が家より長め。
(我が家の洗濯機の場合、すすぎ1回につき、9分洗濯時間が増えます。)
すすぎ回数の多さとインバータ式でないことから、電気代や水道代は、我が家より掛かってそう。
次、息子の家に遊びに行ったら、「すすぎ1回」の設定に変更してきます。
電気代は、親の負担。文句は言わせません。
洗い時間は、短くできるのか
洗濯機に設定された「洗い」時間は8分です。
短く設定することは、現実的なのでしょうか。
「汚れが少ない衣類の洗濯であれば、5分でも大丈夫。」という、ネット記事を見つけます。
実際、洗濯機で設定可能な時間をみると、3分、5分、8分…と5分も選択可能。
洗濯機で「おいそぎコース」を選択すると、洗い時間は3分または5分になります。
つまり、汚れが軽いなら、洗い時間は5分でOKと、メーカーも公認。
更に調べると、「汚れ落ちは、洗い時間が5分~8分で最大値に近づき、それ以上の時間をやっても、汚れ落ちは殆ど変わらない」というデータに行きつきます。
汚れの激しい衣類は、8分を超える設定より、2度洗いをした方が汚れが落ちるそうです。
さて、私ですが、洗い時間は、8分のまま変えていません。
無論、変更すれば節電になることは分かっています。
きっと、洗い時間による仕上がりの違いは、素人には分からないでしょう。
それでも洗い時間を短くしないのは、気分の問題。
洗濯機のメーカーや洗剤メーカーは、汚れ落ちをアピールポイントにしてます。
高いお金を出して買った洗濯機です。
節電マニアの私でも、「節電より、汚れ落ち」。
洗濯物は、まとめ洗い
いつも、同じ量を洗濯してるつもりですが、重量測定の結果は38リットル〜50リットルと気紛れな結果になります。
「洗濯時間は?」と言えば、33分が34分になる程度の差。
つまり、注水時間が変わるだけで、電気代には、殆ど影響がありません。
節電優先するなら、洗濯は、少量を複数回より容量いっぱいで1回が正解。