新中川沿いを散歩しているときに見つけたのが、松本天祖神社。
うっそうとした木々の中にたたずむ社殿は別世界でした。
さらに、松本天祖神社の直ぐ先に、松本諏訪神社がありました。
こんな近いところに2つも神社があることに驚かされます。
松本天祖神社は、住宅街に忽然と現れる木々に囲まれた神社です
参道に覆いかぶさるように木々が育っています。
これらの木々により参道には日陰ができ、まるで自然が作ったトンネルのようです。
その先にある社殿には太陽がふりそそぎ、スポットライトで照らされているように感じます。
参道を進んでいったところにある鳥居。
灯篭、狛犬、社殿。どれも、村の鎮守とは思えないくらい立派なものです。
この神社は、松本村の鎮守様です。
いまも地域のお祭りなどで賑わう場所です。
狛犬が大きく、参道のすぐ脇に建っているので迫力があります。これは必見。
参道の直ぐ脇というところが、ポイント。大型犬の土佐犬がすぐ横にいる感じ。
きりっとした顔つきの狛犬です。
灯篭の台座には、「鹿本村大字松本」の文字があります。
いまは「松本」の地名が残り、「鹿本」の方は小中学校の校名や道路名にその名を残すのみとなってしまいました。
松本諏訪神社は、小学校の横にある小さな神社です。
気を付けていなければ見落としそうな場所に、松本諏訪神社の入り口がありました。
いつもの散歩コースなら通らない道ですが、暑い日だったので日影を求めて歩いてみたら、偶然見つけたって感じです。
松本村は、新編武蔵風土記稿によれば、戸数14の大変小さな村でした。
その時代(江戸時代)から、先ほどの松本天祖神社の他に松本諏訪神社(当時は諏訪社)がありました。
諏訪神社は、江戸川区や葛飾区でもポツポツ見かけます。諏訪信仰も人気があったんでしょうね。
小さな神社ですが、境内は綺麗にされています。
大木ではありませんが、木々に囲まれて日影が出来ていて、良い感じの場所です。
直ぐ隣りに墓地とお寺がありますが、この「円蔵寺」が、江戸時代は、松本天祖神社と松本諏訪神社を持っていました。
時間があれば訪れたい「松本弁天」
松本天祖神社と松本諏訪神社からは、少し離れた場所になりますが、同じ町内に「松本弁天」があります。
正確には、寿昌院というお寺さんの境内に「弁天堂」があり、松本弁天と呼ばれています。
境内には、「臥竜の松」と呼ばれる見事なクロマツがあります。
人気のコンテンツが2つ揃ったお寺さんです。その証拠に、お寺さんの前の通りは松本弁天通り商店街。
かつては、参拝客で賑わったことでしょう...
弁天様がいつからあるかは定かではないそうですが、
慶安元年(1648年)の検地帳に「江ノ嶋耕地」と記されていることから、あの江の島にある弁財天(江島神社)と何らかの関係があると言われてます。(江島神社は、日本3大弁財天のひとつ)
寿昌院さんの山号は「江島山」です。