両国駅周辺で気になった小さな小さな稲荷神社

最近は、JR総武線の両国駅を起点に神社巡りをすることが多く、駅周辺を歩き回っています。

歩き回っていると、駅周辺に誰も取り上げないような小さな稲荷神社があることに気が付きます。
今日は、そんなお稲荷さんを紹介していきます。

金星稲荷神社

金星稲荷神社の所在地:江東区新大橋3丁目12

駅からは少し離れますが、新大橋通りに出る途中で見つけた稲荷神社が金星稲荷神社です。

縁起の良さそうな名前の稲荷神社です。「きんぼし」稲荷神社と読むのでしょうか?
お相撲と関係するお稲荷さんなのかと思い、近所に相撲部屋がないかウロウロしてみました。

金星稲荷神社
金星稲荷神社

相撲部屋は見つかりませんでしたが、ちゃんこ屋さんがありました。

見つけた「ちゃんこ増位山」を、ネットで調べてみると

かつて、ちゃんこ屋さんがある場所は、相撲部屋(三保ケ関部屋)でした。
ちなみに、ちゃんこ増位山は、ミシュランガイドで星を貰うようなお店でした。

金星稲荷神社は、隣の個人宅の角を削り取るように建っています。
普通に考えると、こちらのお宅の屋敷神なんですが、どうなんでしょうか。

稲荷神社らしき屋敷神

屋敷神の場所:墨田区千歳2丁目5番あたり

TMビルの敷地内にある赤い祠ですが、公道に面したところに入り口があるため、誰でも立ち入り可能な状態です。
ビルの角を大きく削るように鎮座し、手入れの行き届いた植木に囲まれています。

鳥居はありませんが、稲荷神社で良いと思います。

屋敷神
屋敷神

TMビルですが、複数の会社が入居しているようで、一部は倉庫としても使われています。
そんなこともあり屋敷神とは言え、入居している会社持ちなのか、地主の持ち物なのか第三者からは分かりません。

飯澄稲荷神社

飯澄稲荷神社の所在地:東京都墨田区両国3丁目7−5

当サイトで取り上げるのは、2回目です。

吉良邸跡という集客力のあるコンテンツの目の前にありながら、誰にも気に留めてもらえない稲荷神社が飯澄稲荷神社です。

飯澄稲荷神社
飯澄稲荷神社

他のサイトにもあまり取り上げられることがないのは、詳細が一切不明だから。
何といっても、社号の読み方すら分からないのだから。

何度か足歩運んで気が付いたことがあります。
境内の右端にある社号が書かれていたと思われる石碑で読み取れる文字があります。

飯澄稲荷神社 社号碑
飯澄稲荷神社 社号碑

折角なので、記録しておくことにします。

社号の部分では、「荷神社」が鮮明に読み取れます。それより上の部分は欠損しています。残念。
社号の左に奉納者なのか、碑文を書いた人か不明ですが、いくつかの文字が読み取れます。
「七十七歳 栗原●●●●」

達筆で読めないという自分の勉強不足がダメダメなのですが、年齢が書かれているというところがミソ。
七十七歳(喜寿)の記念に、栗原某さんが奉納した社号碑なのでしょうか?

謎は解かれる時が来たようです

Wikipediaの「本所松坂町公園」の項では、飯澄稲荷を以下のように解説しています。

吉良邸前稲荷社(飯澄稲荷神社) – 吉良邸跡の向かいにある。本所松坂町と吉良邸の屋敷神・地域神として祀られる

Wikipediaから

エビデンスが不明ですが、答えを出してくれて「ありがとう」と言っておきます。

松坂稲荷神社

松坂稲荷神社の所在地:墨田区両国3丁目13-9 本所松坂町公園内

折角なので、松坂稲荷神社も取り上げておきます。
吉良邸跡にあるせいで、単独で取り上げる機会ありませんので。

吉良邸跡入り口
吉良邸跡入り口

御由緒書きがあります。

「松坂稲荷」は、「兼春稲荷」と「上野稲荷」の二社を合祀したものです。「兼春稲荷」は徳川氏入国後、現今の社地たる松坂町方面に御竹蔵を置かれし当時、其の水門内に鎮座せしもので元禄15年の討入り後、吉良邸跡へ地所清めのために遷官され、昭和10年に既存の「上野稲荷」と合祀され、当本所松坂町公園開園とともに当所に遷座されました。

墨田区文化観光協会設置の看板から
松坂稲荷神社
松坂稲荷神社

境内の幟旗は「正一位兼春稲荷大明神」と「正一位松坂稲荷大明神」の2種類あります。
「上野稲荷大明神」が無いのは、何故なんでしょうか。