千葉県浦安市で神社巡りをした帰りに、立ち寄ったのが新井熊野神社(市川市)です。
総武線沿線に暮らす筆者にとっては、千葉の行徳や浦安に遠征するときに困るのが移動ルート。
人気番組のテレ東「バス旅」でお馴染みの県境越えの難しさを実感する瞬間です。
電車ならば、西船橋乗換で大回りして行けますが、それじゃあ面白くない。
ミニミニ・バス旅として、移動も楽しむことにします。
今回の出発地点は千葉県浦安市の当代島稲荷神社。そこから、徒歩で今井橋を渡り、バスに乗り継ぐ作戦です。
石仏に囲まれた祠
所在地:市川市新井1-15あたりの空き地の一角
途中に石仏で囲まれた祠を見つけました。
ネットを探しても、何の情報も出てこない、名も無き石仏たちでした。

こういった文化財扱いされていない石仏や祠は、土地(空地)が売れた時に撤去されてしまうことが多いので少し気になります。
新井熊野神社(市川市)
新井熊野神社の所在地:千葉県市川市新井1丁目9-3
住宅街の中を歩いて行くと、幼稚園らしきものがあった。ちょうどお迎えの時間らしく、自転車に乗ったお母さんやお父さんが集まってきています。
そんな場所の隣に、「新井熊野神社」がありました。

新井熊野神社は、白い社殿が特徴的でした。
市川市新井自治会のtwitterによれば、
新井熊野神社は、島尻・広尾・新井3丁目・南行徳3,4丁目を含む旧新井村の総鎮守だそうです。
twitterを見る限り、自治会の方と神社総代の方が、この神社の行事運営に関わっていそうです。
初詣の対応から始まり、節分、盆踊り大会、お祭りと色々やられている様子が伺えました。
お祭りは、4年に一度のようです。
本来であれば今年(2020年)がお祭りの年ですが、コロナの影響で中止となったようです。

狛犬は歴史のありそうな年代物(修理痕あり)ですが、台座は新調されたようです。
奉納された年代が、書かれていないか見て回りましたが、狛犬や常夜燈には、何も記載がありませんでした。
新井熊野神社の創建は、元和元年(1615年)だそうです。新井村ができたのが1600年頃と言われているので、村の歴史とともに歩んできた神社と言えます。

常夜燈は、危険防止のためなのか柵に囲まれてました。
ネット上の情報では、昭和55年に本殿などの改築が行われたようだ。

新井熊野神社の境内社 稲荷神社、弁財天
境内社のお稲荷さんです。
境内に張り紙があり、稲荷神社の幟は1本3,500円だそうです。
残り6本ほどのスペースが空いてました。一本、いかがですか?
張り紙には連絡先として、電話番号と総代と書かれてました。ただ、市内局番が2ケタしか書いてないので、永遠に電話は繋がらないかも...

お稲荷さんのところに、更に裏に行くと「弁天様」があると書いてありました。
折角なので、「弁天様」を見に行ってみます。
弁財天と書かれた小さな台座の上に、小さな弁財天が鎮座してました。

弁財天のところにあった小松石製の手水鉢。
看板には、石の風化の感じから、300年前のものと推定されるとあります。

写真に撮りましたが、あまり、有難みを感じない構図になってしまいました。
素材の関係か、私の撮り方の問題かは判断できませんが...
境内で写真を確認していると、いつの間にか、神社隣の幼稚園の園児に囲まれていました。
園児A、B、C「おじさん、誰?」
私「俺を知らないのか? ドーモだよ!、お前らこそ、先に自分の名前を名乗れよ!」
園児A「うちのおじいちゃんに似ている~」
園児に勝てそうもないので、その場を脱出。(実際は、親に不審者扱いされないか心配で退散)
神社に付属の幼稚園かと思ったが、神社隣の延命寺が運営する認定こども園「延命寺学園」だった。
「延命寺」は、小岩の善養寺の末寺と言われているそうだ。浦安の神社巡りでも、小岩の善養寺の名前が出てきていたので、ちょっと驚いている。
ゴールへ
今井橋を徒歩で渡り、江戸川区へ。
橋の上を歩いていると京成バスが横を通った。おや?バス通ってるじゃないか...
帰宅後調べてみると、江戸川スポーツランドと新浦安を繋ぐ路線と判りました。
当代島稲荷神社(浦安市)から歩きなしでバスだけで帰るには、3回バスを乗り換えなければならないことが分かっただけで十分です。
テレ東のバス旅風の移動だけの旅をしてみたいものの、かなり難しそう。
でも、コロナが終息したら、いつかチャレンジだ。