下今井稲荷神社の所在地:東京都江戸川区江戸川5丁目9
下今井稲荷神社は、宝永4年(1707年)に、下今井村の香取社(現、下今井香取神社)の摂社として祀られたのが、始まりといいます。神仏分離以前は観音寺持ちだったそうです。
観音寺は熊野神社裏にありましたが、廃寺となり真福寺が合併しています。
こちらの下今井稲荷神社には、庚申塔が1基あります。今回は、こちらの庚申塔を拝見させていただきます。
「猿田彦大神」の庚申塔
鳥居の横に置かれた石柱に「猿田彦大神」と刻まれています。
実は、「猿田彦大神」だけでは、庚申塔と呼ぶには不十分。
台座を見ると、「講中」の文字があります。
「講中」と「猿田彦大神」がセットになっているので、「間違いなく庚申塔ですね」と知ったかぶりができます。
ややこしい例でいうと、北小岩の十念寺にある猿田彦大神像が描かれた庚申塔。
こちらは、文字ではなく板面に描かれた日月らしきもので庚申塔と判断するパターン。
三猿も同様に庚申塔と判断する材料になります。
最後に庚申塔の左側面を確認します。
「文政十一年戌子霜月」「再建之」
文政11年(1828年)の庚申塔です。
下今井稲荷神社へのアクセス
都営新宿線 一之江駅から徒歩18分 (1.5km)