東福院の所在地:東京都江戸川区松島3丁目38−18
東福院は江戸川区松島にある寺院です。
こちらのお寺さんには、江戸川区登録有形文化財になっている「東福院所在の青面金剛庚申塔」があります。

東福院は、施薬山 東福院 医王寺と号する真言宗豊山派のお寺です。
創建は、寛永8年(1631年)に宇田川、関口、宮の各氏に迎えられたのが始まりとされています。
つまり、ここ(江戸川区松島)では、宇田川、関口、宮さんが昔から住まわれている旧家のひとつです。
実は、このあたりでは、今でも個人宅のお庭に庚申塔が置いてあったりします。
庚申塔がある場所は
山門横に庚申塔が鎮座しています。ただ、庚申塔も含め山門は柵に囲まれているため、近づけません。
更に訪問した日は、運悪く植木屋さんのトラックが山門前に止まっていて、柵の正面に立つことすらできませんでした。

後日、再訪問することを誓い、取材を続けます。
庚申塔を拝見する
青面金剛が邪鬼を踏みつけるパターンですが、第1手の左手はショケラ、右手は手ぶらです。
手ぶらも珍しいという印象ですが、どうでしょうか。
青面金剛の両隣には童子が描かれています。

邪鬼の下が、騒がしくて...
三猿に、四夜叉まで描かれています。
日月の描き方も、ちゃんと太陽と月と分かる図柄になっています。
唯一、2鶏だけ、どこにあるのか...
刻まれた文字は、右側に「奉造立青面金剛」、左側に「像一● 為二世安樂」(●は手偏に區)
紀年銘は入っていません。
台座石には、「昭和31年」とありますが、これは、この庚申塔が移設された年。
説明看板によれば、元の位置は、西小松川村の香取神社と天祖神社を結ぶ道の道筋でした。
「江戸川区の文化財 6」(1989年発行)には、西小松川村字堂ヶ島の庚申講中によって造立されたと記載があります。
東福院へのアクセス
JR総武線 新小岩駅から徒歩10分 (800m)