庚申塔の所在地:東京都江戸川区松本2丁目31−13 平田理容室の右隣
住宅街にある理髪店の横に庚申塔があります。
丈夫そうな木製の祠に収められ、お花が飾られていることから、いまでも地域で大切にされている庚申塔のようです。
庚申塔がある江戸川区松本は、江戸時代は松本村と言っていました。新編武蔵風土記稿によれば、戸数14の小さな村だったそうです。村内には光蔵寺というお寺がありました。(この庚申塔の裏手に、現在も光蔵寺はあります)
庚申塔を観察する
左手にショケラ、右手に宝剣を持つ青面金剛が邪鬼を踏みつける図柄が描かれています。
邪鬼の両隣に二鶏、邪鬼の下に三猿がいます。
台座の正面には「山崎氏」と奉納者らしいものが刻まれていました。
隣の理髪店や、裏のお宅は「山崎」姓ではないので、どのような経緯で、ここに庚申塔が置かれたのか興味が湧いてきます。
左右の側面に文字が刻まれているので、スマートフォンを祠の中に差し入れて撮影していきます。
そこに写っていたのは、
左側面が「願主 新五郎」、右側面が「明和七庚寅歳 七月吉祥日」
明和7年(1770年)の庚申塔でした。
庚申塔へのアクセス
JR総武線 小岩駅から徒歩25分 (2.0km)
JR総武線 小岩駅からバス(小74、小76系統など)。鹿本中学校バス停下車、徒歩5分。