江戸川区東小松川にある源法寺の庚申塔

源法寺の所在地:東京都江戸川区東小松川2丁目16−19

東小松川にある源法寺は、浄土宗のお寺さんです。
江戸川区教育委員会が設置した看板によると「普光観智國師が天正元年(1573年)に開山した」なのですが、江戸川区史では「故嶽上人が天正4年(1576年)に開山し、その後、観智國師らが中興」と食い違います。まあ、昔のことなのでと、スルーしておきます。

源法寺
源法寺

源法寺は、寿覚山 無量院 源法寺と号します。
こちらのお寺にある庚申塔は、江戸川区登録有形民俗文化財・民俗資料となっています。

庚申塔がある場所

山門を入り、直ぐ左に石造物が並ぶ場所があります。
江戸川区登録有形民俗文化財・民俗資料を示す石柱が横に立っているので、すぐに庚申塔を発見できると思います。

源法寺の石造物
源法寺の石造物

青面金剛像(庚申塔)を拝見します

光背型の石板の中央に、宙に浮くように小さな青面金剛像があります。
かなりインパクトのある庚申塔です。

三猿は、石板の下部に描かれていました。

源法寺の庚申塔
源法寺の庚申塔

六臂の青面金剛は合掌し、第2手、第3手の持ち物は一般的な槍、法輪、弓と矢です。
青面金剛が乗っているのは邪鬼ではなく、雲のようなもの。

文字が複数確認できます。

青面金剛像の右側に「奉造立石像」
青面金剛の上部に3行「現世無●樂」「庚申仰信●」「後生●●●」
青面金剛像の左側に「●文三●●暦十月二日」
青面金剛像の下部に、奉納者らしき氏名が複数(判読不能)

光の加減もあって殆ど読めないので、資料に頼ります。
寛文3年(1663年)の庚申塔です。

江戸川区内の青面金剛像が描かれた庚申塔では最古だそうです。

源法寺へのアクセス

都営新宿線 船堀駅から徒歩22分 (1.7km)
都営新宿線 船堀駅からバス。東小松川二丁目バス停下車、徒歩4分。