善照寺の所在地:東京都江戸川区東小松川3丁目3−19
江戸川区東小松川にある善照寺は、門が閉まっていることもあって、境内に入り難いお寺さんです。
実際は通用口のドアノブを捻れば入れるのですが、信徒以外お断りと言われているようで...。

医王山 薬王院 善照寺は、真言宗豊山派のお寺です。室町時代後期の創建と伝えられます。
善照寺には、2基の庚申塔があります。かなり、見つけにくい場所にあると噂の庚申塔です。
どこにいるでしょうか?
無縁塔の中に2基ともあります。
いるのは、青面金剛像庚申塔と地蔵菩薩像庚申塔。
例えるなら「ウォーリーをさがせ!」状態。

一番後ろにある大きな笠付の石柱の右側に注目。
寄ってみます。

判りました?
後列で手を挙げているのが青面金剛像、青面金剛像の前にある地蔵菩薩が地蔵菩薩像庚申塔です。
前後に並んでいるので、青面金剛像が見つけるのがポイントです。
青面金剛像庚申塔
角度を変えて柵の外から青面金剛像を撮影してみました。
六臂の青面金剛像ですが、足元の状況が確認できません。
手に持っているものが、少し変わっています。

第1手・左手が宝輪、右手が宝剣でしょうか。
第2手・左手の持ち物は、細い棒のように見えますが矢なのでしょうか
第2手・右手の持ち物は、鉞斧なのか何か短い武器を持っています。
第3手・左手は羂索、右手が見えません。
左足のあたりに「奉」の字が見えていますが、その下は確認できません。
他の方が撮られたネット上の写真を確認すると、第3手の右手にショケラが確認できます。
更に、見えていなかった文字も撮影されていました。
「奉造立」「宝永八辛卯二月朔日」
宝永8年(1711年)の庚申塔でした。
地蔵菩薩像庚申塔
地蔵菩薩の向かって右に「庚申待供養●●」、左に「●文十二年●」
上部が欠損している上、下部は他の石造物に邪魔されて確認できません。
以前は、もう少しスカスカだったと思うのですが、釈迦如来の線彫りが入った巨大な石板が追加されてぎゅうぎゅう詰めに...

年号の部分の情報が不足しているので、資料に頼ります。
寛文12年(1672年)の庚申塔だそうです。
善照寺へのアクセス
都営新宿線 船堀駅から徒歩18分 (1.4km)
都営新宿線 船堀駅からバス。東小松川小学校前バス停下車、徒歩6分