庚申堂の所在地:東京都江戸川区平井5丁目24−10
JR総武線 平井駅の近く、居酒屋さんの隣に庚申堂があります。
庚申堂の前には、江戸川区登録有形文化財の「庚申堂の浅草道石造道標」もあります。
道標の方は、かなり古いものですが、庚申塔の方は昭和の時代以降のものに見えます。
庚申塔を拝見していきます
いつものように、庚申堂の格子の間からスマートフォンで撮影していきます。
スマートフォンの小さなレンズは、こんな時、とても便利。肉眼で覗くより鮮明に見えます。
庚申堂の中は、柴又帝釈天のポスターが張られることから、日蓮宗系の庚申信仰をうかがわせます。
庚申塔(自然石)
自然石に「庚申」と文字が彫られた庚申塔です。
右側に「柴又帝釈天題経寺」、左側に「第十八世日翔書」とあります。
紀年銘はありませんが、柴又帝釈天題経寺の第十八世大鳳院日翔上人は昭和49年~平成26年なので、その間の造立です。
更に推測すれば、昭和55年発行の資料では庚申堂にあるのは昭和37年造立の1基だけ、平成16年発行の資料で2基になっていることから、昭和49年~平成16年と年代が絞り込まれます。
手元にある資料で、こちらの庚申塔を昭和37年としているものがありますが、上記の理由から明らかな間違い。
若しかして、石柱の方とテレコになっているのか。
庚申塔(石柱)
榊で見え辛いですが「庚申塚」と文字が刻まれた庚申塔です。
左側面には文字はありません。右側面が確認できないため、文字の有無は分かりません。
紀年銘が確認できない年代不明の庚申塔ですが、石の加工技術、コンディションなどから近年のものと推測できます。
私は、こちらの庚申塔が昭和37年のものと見ています。
下平井の庚申堂へのアクセス
JR総武線 平井駅より徒歩2分 (150m)