上鎌田の庚申塔の所在地:東京都江戸川区南篠崎町2丁目46
江戸川区南篠崎町を通る篠崎街道の路傍に、1基の庚申塔があります。
篠崎街道や今井街道(行徳道)を歩いていると、結構、庚申塔が残っていることに気が付きます。

庚申塔があるのは、篠崎街道と生活道路が交差する角。
路傍の庚申塔といっても、民家の敷地に一歩入った場所にあります。
庚申塔を観察します
「青面金剛」の文字が刻まれた庚申塔です。
文字の上には、瑞雲に乗った日輪、月輪が描かれています。

石柱の下にある台石に三猿が描かれています。
次は石柱の左右側面です
右側面に「文政九●●●」(●は判読不能)
左側面に「四月初鬼宿日」

「初鬼宿日」という聞きなれない言葉が刻まれています。
「鬼宿日」は、「きしゅくにち」と読み、28日に一回訪れる、鬼が宿にいて出歩かない日。
大開運日なのだとか。
文政9年(1826年)の庚申塔でした。
判読できなかった紀年銘は、手元の資料によれば「文政九丙戌年」だそうです。
次は台石の左右側面です
右側面は、奉納者の氏名が並んでいます。
左側面は、道標になっています。「● ぎやうとくミち」(●は判読不能)
江戸川区の資料では「右 ぎやうとくミち」

上鎌田の庚申塔へのアクセス
都営新宿線 瑞江駅から徒歩13分 (1km)