北篠崎2丁目会館の庚申塔

北篠崎2丁目会館の所在地:東京都江戸川区北篠崎2丁目20−13

篠崎公園の近くに北篠崎2丁目会館があります。
北篠崎2丁目会館左横の道を入っていくと墓地があります。
墓地の入口付近に、石造物が並ぶゾーンがあり、そこに庚申塔が2基あります。

北篠崎2丁目会館横の道
北篠崎2丁目会館横の道

全部で7つの石造物が並んでいます。
庚申塔は、左側の2基です。右側に並ぶ5つの石仏は墓碑のようです。

北篠崎2丁目会館の石造物
北篠崎2丁目会館の石造物

左端の庚申塔から見ていきます。

「青面金剛」刻まれた文字塔

駒型の石柱に、「青面金剛」と刻まれた文字塔です。
「剛」の字の下部が台座の中に隠れた状態です。地震対策なのでしょうか。

北篠崎2丁目会館の庚申塔「青面金剛」
北篠崎2丁目会館の庚申塔「青面金剛」

石柱の右側面に紀年銘が入っています。左側面には、何も書かれていません。

目視で確認できた紀年銘は、「文化四●●歳七月」(は判読不能)。
ネットの力を借りて判読不能部分を補うと「文化四丁卯歳七月建立

文化4年(1807年)の庚申塔でした。

青面金剛像が描かれた庚申塔

六臂の青面金剛像は、コンディションが今一つの石造物でした。
目を凝らして、描かれているものを確認します。
三猿は確認できるのですが、邪鬼はいるような、いないようなと確証が取れません。

北篠崎2丁目会館の青面金剛像
北篠崎2丁目会館の青面金剛像

台座も含め、文字が無いか確認しましたが、どこにも見当たりません。

青面金剛像の方は、年代不明の庚申塔でした。

北篠崎2丁目会館の庚申塔(まとめ)

2基の庚申塔は、文化4年(1807年)の文字塔「青面金剛」と年代不明の青面金剛像でした。

この北篠崎2丁目会館がある場所は、旧 笹ヶ崎村です。

庚申塔が、昔からこの場所にあったのかは定かではないですが、ここは、笹ヶ崎村から浅間神社方面に向かう道があり、村の端だったところです。

新編武蔵風土記稿によれば、笹ヶ崎村には、観音寺というお寺さんと、神明社(観音寺持ち)という村の鎮守があったそうです。
現在は神社もお寺もありません。観音寺は、この場所にあったのでしょうか。

北篠崎2丁目会館へのアクセス

都営新宿線 篠崎駅から徒歩21分 (1.7km)
都営新宿線 篠崎駅から小岩行バス。浅間神社バス停下車、徒歩6分 (500m)