庚申塔の所在地:東京都江戸川区東葛西3丁目-4
東葛西3丁目にある個人宅の角に庚申塔があります。
私有地にある庚申塔ですが、自由に参拝することができるようになっています。
監視カメラがこちらを見ていることを除けば、気兼ねなく見ることができる庚申塔です。
それでは、じっくり庚申塔を見させていただきます。
庚申塔の詳細
六臂の青面金剛は、第1手・左手にショケラ、右手に宝剣です。
ショケラは青面金剛に向かって合掌し、助けを乞うているようです。
第2手、第3手の持ち物は槍、法輪、弓と矢のパターン。青面金剛の上部に日月が描かれています。
頭部は、冠でも載せているようなデザインで印象的です。
次に下半分を見ていきます。
青面金剛に踏みつけられた邪鬼は、何故か頬杖をついています。
「やれやれ」という邪鬼の声が聞こえてきそうです。
邪鬼の両隣に二鶏、下に三猿も描かれています。
庚申塔の側面は、紀年銘になっています。
右側面「明和五子天」、左側面「十月吉祥日」
明和5年(1768年)の庚申塔です。
googleマップでは、なぜか、この場所を「明和五子天」という名称で表示しています。
登録された方が、この石造物の名前だと思って登録したのでしょう。googleマップでは、良くある勘違いパターンですが。
この庚申塔の台座には、奉納者の名前が複数刻まれています。
庚申講の方々によって奉納された青面金剛像が、私有地にある理由は不明です。
この地区には多数の庚申塔があるので、かなり熱心に庚申信仰が行われていたのでしょう。