庚申塔の所在地:東京都江戸川区上篠崎3丁目12
鹿骨街道から脇道の遊歩道に入ったところに庚申塔があります。分かり難い場所なので訪問する時は地図を頼りにした方が良いでしょう。
「新皆面橋」という橋は見あたらず、バス停の名前にだけ残っている感じです。
この庚申塔は道標も兼ねていて、江戸川区登録有形文化財になっています。
![新皆面橋北側の庚申塔](https://fjm-explorer.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_20210408_115505.jpg)
「上篠崎柳島の庚申塔河原道石造道標」と呼ばれる石造物は、上半分が庚申塔、下半分が道標となっています。このあたりは旧 上篠崎村柳島と呼ばれていたようです。
庚申塔の部分を観察する
摩滅のためなのか、初めからなのか、顔がのっぺらぼうになった青面金剛です。
六臂の青面金剛は、左手にショケラ、右手は宝剣らしきものを持っています。
![上篠崎柳島の庚申塔](https://fjm-explorer.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_20210408_115715.jpg)
足元に邪鬼が1つ。左右に鶏もいますが、三猿はありません。
道標の部分を観察する
正面
「講中」「右 か王ら道」
![](https://fjm-explorer.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_20210408_115634.jpg)
右側面
「左 江戸道」
![道標部分の右側面](https://fjm-explorer.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_20210408_115628.jpg)
左側面
左側面は紀年銘が刻まれています。
浅く彫られているので大変読み取り辛いですが、
「文化十三」「丙子六月吉日」のようです。
![道標部分の左側面](https://fjm-explorer.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_20210408_115546.jpg)
江戸川区の資料によれば、「文化十三年」と「年」の字もあるとのこと。
文化13年(1816年)の庚申塔(道標)でした。
元々あった位置は現在地より北側とのこと。今昔マップon the Webで確認してみましたが、場所を推測することができませんでした。(北に150mほど行った場所に三叉路はあるのですが...)
アクセス
都営新宿線 篠崎駅から徒歩9分 (700m)