本城寺の所在地:東京都江戸川区鹿骨4丁目20−1
鹿骨4丁目にある本城寺には、庚申塔が1基あります。
この庚申塔は鹿骨3丁目の田島邸前にあったものが、移設されたものです。
道標にもなっていて、江戸川区登録有形文化財「鹿骨の庚申塔河原道石造道標」です。
![本城寺](https://fjm-explorer.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_20210408_121745.jpg)
本城寺は、日蓮宗のお寺さんで、妙高山 本城寺と号します。(院号はありません)
弘治元年(1555年)に草庵を結んだのが始まりといいます。
庚申塔がある場所
山門をくぐって直ぐ左に、江戸川区教育委員会設置の看板とあります。
境内の大規模整備が行われる前は、墓地入り口にあったそうですが、移設されてます。
![本城寺 山門](https://fjm-explorer.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_20210408_121709.jpg)
道標にもなっている庚申塔
「鹿骨の庚申塔河原道石造道標」は庚申塔になっている上半分と道標になっている下半分(巨大な台石)で出来ています。
背が高い石造物の上、カメラを向けた先に太陽があるため、逆光で撮影に苦労することになります。
![本城寺の庚申塔](https://fjm-explorer.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_20210408_121954.jpg)
この庚申塔(道標)は、鹿骨3丁目(前沼橋バス停付近)の田島邸前にあったものです。
今昔マップon the Webで確認すると、その場所は、旧 鹿骨村の端で、道路が二又に分かれるあたりです(この二又に分かれた道は、現在はありません)。道標や庚申塔が置かれて当然と思える場所でした。
元の位置(三叉路)あたりの現在の地図
庚申塔部分を観察する
かなり摩滅し、かつ黒ずんでいるため像容がはっきり確認できません。
六臂の青面金剛が合掌しています。
邪鬼は描かれていないようにしか見えませんが、実はあるのだとか。
庚申塔部分の下部に三猿が描かれています。
石造物の形は、耳付きの駒型と言えば良いのでしょうか、ちょっと特殊です。
![庚申塔部分](https://fjm-explorer.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_20210408_122144.jpg)
庚申塔部分には、文字は確認できませんでした。
道標部分を観察する
正面の文字は「講中」「西 江戸道」
西に向かえば、鹿骨村の中を通って千葉街道(元佐倉道)に出られます。
左側面を確認します
「北 浅間道」「文化十一甲戌年六月」という文字が確認できます。
文化11年(1814年)の道標(庚申塔)と確認できました。
![左側面「北 浅間道」](https://fjm-explorer.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_20210408_122026.jpg)
浅間道とは、浅間神社に向かう道。二又で北東に向かう道が、浅間神社に繋がります。
右側面を確認します
「南 かわらみち」と刻まれています。
二又を南東に進めば、下篠崎村本郷で、現在の篠崎街道に出られそうです。
![](https://fjm-explorer.com/wp-content/uploads/2021/04/IMG_20210408_122010.jpg)
本城寺へのアクセス
JR総武線 小岩駅からバス(小76系統)。鹿骨バス停下車、徒歩3分