南篠崎町にある西光寺の庚申塔

西光寺の所在地:東京都江戸川区南篠崎町1丁目1−24

南篠崎町にある西光寺は、真言宗豊山派のお寺さんです。
薬王山 蓮華院 西光寺と号し、草創は永正2年(1505年)と伝えられます。
こちらのお寺さんにある「地蔵菩薩像庚申塔(万治3年銘)」は江戸川区登録有形民俗文化財になっています。この地蔵菩薩を含め2基の庚申塔を見ていきます。

西光寺
西光寺

西光寺へ続く参道の右側に3基の石造物が並んでいます。
地蔵菩薩2体と青面金剛像です。
下の写真中央にあるものが「地蔵菩薩像庚申塔」、左端が青面金剛像の庚申塔です。

西光寺入口の石造物
西光寺入口の石造物

中央の地蔵菩薩から見ていきます。

地蔵菩薩像庚申塔

地蔵菩薩が描かれている周囲に、文字が刻まれています。

右側にある文字は「庚申之功徳」(赤字は判読できないため手元の資料から転記)
奉納者の名前らしきものが複数

西光寺の庚申塔(地蔵菩薩像)
西光寺の庚申塔(地蔵菩薩像)

地蔵菩薩像の左側にある文字は
「万治三」(赤字は推定)
奉納者の名前らしきものが複数(左右あわせて14名分)

万治3年(1660年)の庚申塔です。

青面金剛像庚申塔

六臂の青面金剛が合掌しながら邪鬼を踏みつけています。
邪鬼は正面向きで、とにかく顔がデカい! かなり独特なデザインです。
邪鬼の下に三猿もいますが、邪鬼の存在があり過ぎるというか、邪鬼の身体が三猿と一体化。

西光寺の庚申塔(青面金剛)
西光寺の庚申塔(青面金剛)

笠付ですが、かなり大きめの笠が乗っている上、石の色が違うので違和感を感じざるを得ません。

側面に文字が刻まれています。
右側面は「宝暦九己卯十一月吉日 當村講中」
左側面は「奉造立青面金剛 一体」

宝暦9年(1759年)の庚申塔です。

西光寺へのアクセス

都営新宿線 瑞江駅から徒歩14分 (1.1km)