江戸川区江戸川にある不動院の庚申塔

不動院の所在地:東京都江戸川区江戸川1丁目22

江戸川区江戸川にある不動院は、真言宗豊山派のお寺さんです。
元亀元年(1570年)頃、草堂を結んだのが始まりと伝えられています。
江戸川のすぐ横にある寺院のため、たびたび大洪水の被害を受けてきたと言います。

江戸川1丁目の不動院
江戸川1丁目の不動院

川向山 不動院 大滝寺と号しています。
このあたりは、昔 前野村という集落でした。前野村の鎮守であった大六天社(現 前川神社)は不動院持ちであったと新編武蔵風土記稿に記載されています。

庚申塔を観察する

庚申塔がある場所は、表通りから坂を下りていく途中の左側にあります。
以前は墓地の方にあったようですが、分かり易い場所に移設されました。

笠付の石柱に青面金剛像が描かれています。

不動院の庚申塔
不動院の庚申塔

六臂の青面金剛がショケラと宝剣を持って邪鬼を踏みつけています。
二鶏は描かれていますが、日月はありません。
台座の方に三猿が描かれています。

右側面の文字は「奉造立庚申像」「大瀧山 不動院」
二度見しました。今と山号が違うようです。

左側面の文字は「文二丁巳月吉日」「前野邑 講中」(赤字は推定)
「邑」は村よりも小さな単位の集落を表したようですが、前野村になるよりも前の奉納なのでしょうか。それとも単純に「村」の意味として「邑」の字を充てただけなのでしょうか。

元文2年(1737年)の庚申塔です。新編武蔵風土記稿(1804~1829年頃)には、前野村という記述があります。江戸時代に出来た村名ということは分かっているのですが...

不動院へのアクセス

都営新宿線 瑞江駅から徒歩17分 (1.3km)