江戸川区新堀にある勝曼寺の庚申塔

勝曼寺の所在地:東京都江戸川区新堀1丁目9−12

新堀にある勝曼寺(しょうまんじ)には、庚申塔が2基あります。
古い地図を見ると、勝曼寺は新堀村の端の方にあったことが分かります。
新編武蔵風土記稿には、江戸時代の新堀村は民戸39とあります。

勝曼寺の石造物
勝曼寺の石造物

勝曼寺は、九品山 山王院 勝曼寺と号する真言宗豊山派のお寺さんです。
創建年は定かではないが、いまから400年ほど前の開山と伝えられる。
江戸時代は、山王権現(新堀日枝神社)の別当を務めていました。
開山後、荒廃した時期もあったそうですが、元禄の頃(1688~1704年)、中興したそうです。
新編武蔵風土記稿によれば、安永7年(1778年)の放鷹時から御膳所になりました。

庚申塔がある場所

参道を入って、左手に石造物が並んでいます。その中に、2基の青面金剛像が確認できます。

勝曼寺の石造物
勝曼寺の石造物

石造物が並ぶ中央にある庚申塔

ショケラを持った青面金剛が邪鬼を踏みつけています。邪鬼の下には三猿もいます。
台座には「當村中」の文字が刻まれていました。

勝曼寺の庚申塔
勝曼寺の庚申塔

左側面に紀年銘が入っています。
「文化元●●...」(殆どの文字が判読不能です)
ネットの情報を転記すると「文化元年甲子二月吉日

文化元年(1804年)の庚申塔でした。

石造物が並ぶ右端にある庚申塔

合掌する青面金剛が邪鬼を踏みつける図柄です。
邪鬼の下には三猿が描かれています。

勝曼寺の庚申塔
勝曼寺の庚申塔

紀年銘は青面金剛の右側に
「元禄十丁丑 年十月吉日」

青面金剛像の左側には、「女同行十三人」

元禄10年(1697年)の庚申塔でした。

勝曼寺へのアクセス