上篠崎2丁目I邸の庚申塔

「I邸の庚申塔」の所在地:東京都江戸川区上篠崎2丁目26−5

篠崎街道に面したI邸の南東角に庚申塔があります。
庚申塔は、I邸の所有ですがフェンスの外側に置かれ、誰でも参拝することができる場所になっています。

I邸の南東角の庚申塔
I邸の南東角の庚申塔

早速、庚申塔を拝見させていただきます。

I邸の庚申塔
I邸の庚申塔

六臂の青面金剛像は、ショケラを持ち、邪鬼を踏みつけています。
邪鬼の下には三猿も描かれていました。
青面金剛像の足の辺りで、石柱が折れたことがあるようで、大きな亀裂があります。
青面金剛はマッチョなデザイン。特に腕の太さが見事。

右側面には紀年銘、左側面には奉納者名が入っています。

右側面の紀年銘は「文化二乙丑十一月吉日」
左側面はI邸の御先祖様のお名前(苗字以外は修理痕のため判読不能)

文化2年(1805年)の庚申塔でした。

I邸の庚申塔(まとめ)

この辺りは、江戸時代、上篠崎村と呼ばれた場所です。
今昔マップ on the Webで明治時代の地図を眺めると、この庚申塔がある場所は、上篠崎村と下篠崎村本郷との境目あたりです。
文化2年(1805年)に、上篠崎村の村境に建てられた青面金剛像の庚申塔でした。

I邸の近隣には弥陀堂跡があり、そこでも古い庚申塔を見ることができます。
また、篠崎街道沿いを小岩から一之江方面に歩くと、街道の路傍や神社・仏閣で、いくつもの庚申塔を見ることができます。庚申塔巡りにおススメのコースです。

庚申塔へのアクセス

都営新宿線 篠崎駅から徒歩12分 (900m)
都営新宿線 篠崎駅から小岩駅行きバス。上本郷バス停下車、徒歩2分