江戸川区大杉にある東小松川田子沼の庚申塔

庚申塔へのアクセス:東京都江戸川区大杉4丁目25

江戸川区大杉にある生産緑地の一角に、江戸川区登録有形文化財になっている庚申塔があります。

庚申塔の名前は「東小松川田子沼の庚申塔河原道石造道標」とかなり長めですが、
実際の庚申塔も、道標の上に庚申塔が乗っているので、かなりの縦に長めです。

東小松川田子沼の庚申塔
東小松川田子沼の庚申塔

庚申塔は、立派なコンクリートブロック製の祠に収められています。
キョロキョロしながら歩かないと、見落として通り過ぎてしまいそう。

庚申塔部分を拝見します

六臂の青面金剛像が合掌しながら、邪鬼の上に座っています。
なかなか珍しい、青面金剛の座像です。
さらに、第3手を良く見ると、右手に弓、左手に矢を持つ、左利きの青面金剛です。
第2手の左手は、宝輪ではなく剣。かなり変わり種の青面金剛像で、良いもの見た気分です。

東小松川田子沼の庚申塔
東小松川田子沼の庚申塔

道標部分を拝見します

正面に書かれていた文字は「かハら道」。

東小松川田子沼の庚申塔(道標部)
東小松川田子沼の庚申塔(道標部)

更に、側面にスマートフォンのカメラを差し入れて撮影していきます。
台座の左側面に紀年銘が入っています。
「文化八年辛未正月」(赤字は推定)

文化8年(1811年)の庚申塔です。
江戸川区のホームページによると、原位置から移動されていないそうです。
今昔マップon the Webを見ると、田畑の中の三叉路。現在の住所は江戸川区大杉ですが、明治時代の地図の上では、大杉村からは遠く、鹿骨村に近い場所と分かりました。

ところで、江戸川区は何でこの庚申塔に「東小松川田子沼の庚申塔」と名付けたのでしょうか。
新編武蔵風土記稿を見ると、田子沼という字名は、東小松川村と西一之江村に見られます。
西一之江田子沼なら、なるほどと思える場所なのですが、東小松川となると...

東小松川田子沼の庚申塔へのアクセス

JR総武線 新小岩駅から江戸川スポーツランド行きバス。鹿本橋バス停下車、徒歩6分。