東葛西にある下今井香取神社の庚申塔

下今井香取神社の所在地:東京都江戸川区東葛西1丁目45−8

江戸川区東葛西にある下今井香取神社には、ちょっと変わった庚申塔があるそうです。
今回は、こちらの庚申塔を拝見させていただきます。

下今井香取神社
下今井香取神社

下今井香取神社は、旧 下今井村の総鎮守。
下今井村、長島村、桑川村の境に位置していたため、別名「境の宮」とも言われます。

庚申塔がある場所

場所は単純なのですが、説明はややこしくなります。

香取神社の本殿右側に境内社があります。
説明書きによれば、水神宮が祀られているのですが...

下今井香取神社 境内社
下今井香取神社 境内社

鳥居の先、柵に囲まれた場所の真ん中にあるのが、水神宮。

その左側にある「香取大明神」が、庚申塔です。

もう一度言います、香取神社の境内社の香取大明神が庚申塔。

庚申塔を拝見

この石造物が、庚申塔とされる理由は、三猿の存在。
正面に「聞か猿」、左側面に「言わ猿」、右側面に「見猿」

下今井香取神社の庚申塔
下今井香取神社の庚申塔

正面に刻まれた文字は、

梵字、「香取大明神」、「宝永四丁亥天」、「九月廾六日」

宝永4年(1707年)の庚申塔ですが、梵字は何を表しているのでしょうか。
ネットの力を借りて調べると、梵字は、(サク)だそうです。

干支だと「午年」、仏様だと「勢至菩薩」を表す(サク)。
勢至菩薩は、道に迷った人を照らし適切な方向へと導く仏様だそうです。

神仏分離前、下今井香取神社は、観音寺持ちでした。(観音寺は廃寺になり、真福寺が合併)
こういった背景から、神仏習合した石造物が奉納されたのでしょうか、不思議な庚申塔です。

下今井香取神社へのアクセス

東京メトロ東西線 葛西駅から徒歩16分 (1.3km)