仲台院の所在地:東京都江戸川区西小松川町11−17
小松川境川親水公園の脇にある仲台院は、浄土宗のお寺さんです。
無量山 仲台院 西方寺と号し、天文8年(1539年)に一宇を建立したのが始まりといいます。
江戸時代は、将軍の鷹狩の際に御膳所として利用されていたとのこと。
鷹で鶴を狩っていたようですが、今だったら保育園児たちが泣き叫びそうな話です。
庚申塔がある場所
庚申塔は2基、門を入る手前(左側)に並んでいます。
左側の庚申塔(青面金剛像)から見ていきます
仲台院の庚申塔 (その1)
かなり表面が摩滅した青面金剛像です。
ノミが発達していなかった頃の石造物は、柔らかい石が好まれたので、摩滅しやすいそうです。
第1手が合掌しているところまでは分かるのですが、第2手、第3手がハッキリしません。
三猿も邪鬼も描かれていないようです。
台石も含め、文字は確認できないので、年代も不明です。
仲台院の庚申塔 (その2)
合掌する六臂の青面金剛が描かれ、第2手、第3手の持ち物は一般的な槍、法輪、弓と矢です。
邪鬼はいませんが、下部に三猿、上部に日月と梵字があります。
次に文字の確認をしていきます。
右側に「奉造立庚申供養」
左側に「元禄十二己卯年十一月」(赤字は推定)
台石に奉納者名「おかね」「およね」など女性名が見える範囲で13名、土の中に埋まっている部分にも同数程度の名前が刻まれています。
元禄12年(1699年)の庚申塔でした。
仲台院へのアクセス
都営新宿線 船堀駅から徒歩25分 (2.0km)
都営新宿線 船堀駅からバス(錦25、新小21系統)。東小松川一丁目バス停下車、徒歩6分