江戸川区東葛西にある自性院の庚申塔

自性院の所在地:東京都江戸川区東葛西2丁目30−20

東葛西にある自性院は、真言宗豊山派のお寺さんです。
覚王山 自性院 神宮寺と号し、神仏分離前は茂呂香取神社の別当を務めていました。

自性院
自性院

江戸川区教育委員会設置の看板によれば、旧長島村の古刹とのこと。

自性院には、2基の庚申塔があり、内一基は江戸川区登録有形民俗文化財になっています。

何か似たような文書を書いた記憶があります。思い出したのは、近隣にある正圓寺。あちらは新義真言宗でしたが、こちらは真言宗豊山派。とはいえ、どちらも上小松村 正福寺末。良きライバルという感じでしょうか。

庚申塔がある場所

山門の手前、右側に2基の庚申塔が並んでいます。

自性院の庚申塔
自性院の庚申塔

左側の青面金剛像から見ていきます。

庚申塔 青面金剛像

六臂の青面金剛が合掌しながら、邪鬼を踏みつける像容です。
邪鬼の下に三猿、青面金剛の上方に日月が描かれています。

自性院の庚申塔
自性院の庚申塔

第2手、第3手の持ち物は槍、法輪、弓と矢でした。

青面金剛の右側に刻まれた文字は「奉造立青面金剛尊●二世安樂所」
左側の文字が殆ど読めません。「元●七●●天初●吉祥日 ●●●●...」

ネットによれば正解は「元禄十丁丑天初冬吉祥日」「結衆十六人敬白」なんだそうです。

良く読めたなという感想しかないです。
「十」を「七」と読んだ時点で、私はアウト。かなり判読が難しい庚申塔でした。
尚、年度不明としている資料もあるので、難易度はMAXに近いと思います。

庚申塔 観音菩薩像

こちらの聖観音の方が文字がハッキリ読めます。
では、右側の文字から「奉待庚申結衆三回教前願二世安樂所」(赤字は推定)
教育委員会の看板によれば「奉待庚申結衆三教祈願二世安樂所」だそうです。難しい。

自性院の庚申塔
自性院の庚申塔

左側の文字は「寛文八戊申天霜月朔日合拝長嶋村」(赤字かも)

こちらの庚申塔が、江戸川区登録有形民俗文化財になっています。

自性院へのアクセス

東京メトロ東西線 葛西駅から徒歩11分 (850m)