庚申塔の所在地:東京都江戸川区東小岩1丁目31ー7
江戸川の堤防に近い、東小岩1丁目の集合住宅のところに庚申塔があります。
こちらの庚申塔は道標にもなっていて、江戸川区の登録有形文化財です。
このあたりは、旧 笹ヶ崎村。そのため、「笹ヶ崎の庚申塔 河原道石造道標」と呼ばれています。

昭和の頃は、上流側の民家の角にありました。
実は、このあたりが、隣接する下小岩村との村境。村境に庚申塔があったようです。
庚申塔を観察
駒型の石造物に六臂の青面金剛像が合掌する姿で邪鬼を踏みつけています。
台座に三猿が描かれていますが、青面金剛像が描かれている部分とは大きく石質が異なる台座なので、台座は近年造り直されたのかもしれません。

青面金剛像の足の両横に、紀年銘が入っています。
判読できたのは「正徳五乙未天」「七月二十一日」(「一」は「六」のようにも見えるので自信なし)

正徳5年(1715年)の庚申塔でした。
次に、庚申塔の側面にある道標部分を確認していきます。
庚申塔、側面の文字(道標部分)
左側面「これより●加王らへのみち」(●は欠損)
「加王ら」と書いて「かわら(河原)」と読ませるんですね。

右側面「これより左いち川へのみち」 なぜか「左」の文字だけ朱が入っていません。

笹ヶ崎の庚申塔へのアクセス
JR総武線 小岩駅から徒歩25分 (1.9km)
都営新宿線 篠崎駅から徒歩27分 (2.2km)
都営新宿線 篠崎駅から小岩行バス。北篠崎バス停下車、徒歩2分