庚申塔の所在地:東京都江戸川区篠崎町4丁目33
篠崎街道の路傍にある庚申塔です。
場所は篠崎街道と篠田堀親水緑道がぶつかる5叉路の角。ブロック塀に囲われた場所に庚申塔が鎮座しています。
路傍の庚申塔ですが、ちゃんと花が飾られ、いまでも参拝される方がいらっしゃる様子です。
今昔マップ on the Webで確認すると、この場所は、旧 下篠崎村 前図師という場所でした。
庚申塔を観察する
六臂の青面金剛像が描かれています。
左手にショケラ、右手に宝剣を持っています。青面金剛像の両側に童子が描かれています。
第3手は、右手に矢、左手に弓が描かれています。
青面金剛像が踏みつけている邪鬼ですが、顔が2つあるような気がします。
下部には三猿も描かれていました。
日月ですが、どうもハッキリしません。左右どちらも太陽のように丸いものが描かれている様子。
無量寺にある庚申塔に似た構成の庚申塔ですが、石工の腕の違いもあって、いまひとつピリリとしません。
庚申塔の左側面
庚申塔の左側面には紀年銘が入っています。
「亨保九甲辰天二月𦍤日」
亨保9年(1724年)2月1日の庚申塔でした。
良く見ると、紀年銘の下に、奉納者名でしょうか、ひらがなで3文字程度の名前?が4人分並んでいます。
庚申塔の右側面
庚申塔の右側面を見ていきます。
「奉供養庚申講中」(「養」は旧字の「羪」が使われています)
他にも文字が書かれているのですが、難解漢字で...
ネットに頼りながら、書き出します。
「武刕葛西下篠崎村」、奉納者らしき人の名前、ひらがなで3名分。
「武刕」は、武州(武蔵国)。奉納者がひらがななのは、女性ということらしいです。
「路傍の庚申塔」へのアクセス
都営新宿線 篠崎駅から徒歩15分 (1.2km)
都営新宿線 篠崎駅から瑞江駅行きバス。スポーツランド入口バス停を下車、徒歩2分。