ノートパソコンがやってきた。修理して使い始めたが、バッテリーが...

息子のアパートから、ノートパソコン(NECのモバイルPC)を持って帰りました。

モバイルパソコン NM150/RAW
モバイルパソコン NM150/RAW

息子の話では、2021年夏に、中古を3万円で買ったと言います。
型名(PC-NM150/RAW)から調べると、買った当時で1年落ち。
私が引き取った今では、2年落ち、新品もセール価格の9万円ですが、
3万円は安すぎる...

理由を話さないのですが、この中古パソコンを一度も使わず、新品パソコンを購入し直してます。怪しい...

実機を確認してみると、
壊れているのか、メーカーロゴが表示された後、再起動を繰り返しています。

頭に過るのは、「素人がメルカリでジャンク品を掴まされた」パターン。

もしかして騙された?
もしかして騙された?

このままでは、損をするだけ。
ちょうど、デスクトップパソコンが調子悪くなっていたので、私が引き取りました。

あっさり直ったノートパソコン

メーカーのロゴ(NEC)が表示された後、リブートを繰り返している症状から、ハードディスクの障害を疑います。

ノートパソコンの裏蓋を開けに掛かりますが、『その前に、やることがあるだろう』と思い直しました。

ハードディスクは認識されているのか

NECのロゴ画面で、F2キーを連打、BIOS画面を出します。

BIOS画面からハードディスク(SSD)が認識されていること。
「KXG6AZNV256G TOSHIBA」となっており、出荷時から変更ないことを確認します。

ハードディスクの読み書きは出来るのか

16GBのUSBメモリーを用意し、「Chrome OS Flex」のインストールメディアを作成します。

USBメモリーから、ノートパソコンを起動。
起動したChrome OS Flexから、ハードディスク(SSD)にアクセス。
SSD上のファイルにアクセスして、SSDに何の問題もないことを確認します。

windows10をクリーンインストールする

今度は、USBメモリーに「windows10」のインストールメディアを作成。

USBメモリーから起動し、windows10をクリーンインストール。

プロダクトキーが、どうなるか心配でしたが、このNECのモバイルPCは、デジタル認証されているようで、入力不要。

windows10のクリーンインストールは、何事もなく終了。

モバイルPCが使えるようになりました。

windows10起動
windows10起動

息子には申し訳ないですが、良いものが手に入りました。

折角なので、ロジクールの最新モデルの無線マウスを購入。快適に使い始めます。

折角なので、消費電力を測定

バッテリー残量が17%から100%になるまでの、時間と消費電力量を実測します。

ワットモニターで積算電力量を計測
ワットモニターで積算電力量を計測

いつも通り、サンワサプライのワットモニターを使って、消費電力と積算電力量を測定します。

充電開始時は47.8Wと、かなり高め。
1分程経過すると、35W台になり、しばらく、その消費電力が続きました。

2時間ぴったりで、充電中のインジケータが消灯。
同時に、ワットモニターに表示された消費電力もゼロに。

積算電力量を見ると、0.03kWh。
出だしの消費電力の大きさにビビりましたが、電気代は、あまり掛からなそうです。

充電に使用した付属のACアダプターは、USB PD対応。
MAX:45Wと性能的にも十分。

メーカーの仕様書によれば

充電時間は、2.6時間。
バッテリー駆動時間は、11.4時間。

んっ!
そんなに、長時間持たなかった気がする...

もしかして、安いのはバッテリーが理由か?

稼働時間を論理的に考えてみる

パソコン本体の消費電力は、メーカーの仕様書によれば
標準:5.4W
最大時:45W
スリーブ:0.3W

先程の充電に要した消費電力量は、0.03kWh(30Wh〜39Wh)。

かなりアバウトな計算になりますが、標準と言われる使い方だと、7時間前後しか使えません。

「確かに6〜7時間しか使えなかった」と納得しますが、
バッテリー容量が50%を切ったあたりから、加速度的に減った感覚もあります。

バッテリーへたり度合い」と「標準設定より少ない消費電力で使う方法」を調べることにします。

バッテリーのへたり度合い

windows10の標準機能に「battery report」があります。

このレポートは、充電回数や履歴などを見ることができるのですが、OSを再インストールしたため、ゼロ・リセットされています。まったく役立たずな結果になりました。

唯一、「battery report」から得られた情報は、
DESIGN CAPACITY:36,470mWh
Full Charge Capacity:35,530mWh

このレポートを信じるならば、バッテリーの劣化は極わずか。初期性能の97%の状態。
手元のChromebookが、充電サイクル109回で94%なので、このPCは、極めて良い状態といえます。

単位が、見慣れないmWhなのは、スマートフォン用のバッテリーとは出力ボルトが違うから。
でも、逆に分かりやすい。
充電効率を80%と仮定すれば、フル充電するのに44Whの消費電力量と推測できます。

消費電力を抑える設定をする

最初に行ったのは、画面の輝度調整

標準値が40でしたが、25まで下げます。
うす暗い画面になりましたが、バッテリーの稼働時間に大きな影響がある設定です。
許容範囲のギリギリを攻めます。

次に行うべきは、通信系の設定

バッテリーの消費が多い順にいえば、位置情報 > wifi > bluetoothです。

このPCには、GPSの搭載はありません。
wifiを切ってしまうと、単なる置物になってしまうので、切れません。

Bluetoothですが、無線マウスとの接続に必要です。
今回使用する、ロジクールM650Lは、Bluetooth LE(low energy)での接続か、USBポートを使用したLogi Boltでの接続が選べます。

マウス ロジクールM650L
マウス ロジクールM650L

どちらが、消費電力が大きくなるか調べたものの、答えは見つかりません。
Logi Boltでの接続を選び、BluetoothはOFFに設定しました。

Windows モビリティセンターで設定する

Windowsの画面右下にあるバッテリー残量のインジケータ。
右クリックをして、「Windowsモビリティセンターを起動します」

バッテリーの状態を、バランス(標準)、省電力、高パフォーマンスから選べます。
詳細は分かりませんが、画面の明るさとCPUスピードのコントロールのようです。

何が、どう変わるか不明のため、私はデフォルト値のままです。

節電効果を上げるのは、CPUの処理速度を落とすことなのですが。

電源モード(バッテリー)の設定

Windowsの画面右下にあるバッテリー残量のインジケータ。
今度は、左クリックをします。「電源モード(バッテリー)の設定」画面が上がってきます。

先ほどの「Windowsモビリティセンター」と、何が違うのか分かりませんが、4つの選択ができます。

「バッテリー節約機能」「より良いバッテリー」「高パフォーマンス」「最も高いパフォーマンス」
デフォルト値は、「高パフォーマンス」です。

バーをスライドさせると、画面の明るさに変化があるのの、バッテリーの残時間の表示が変化することもありません。

何が、どう変わるか不明のため、私はデフォルト値のまま使っています。

ネットを探れば、いろいろTipsがあるが

ネットには、色々な節電になる設定変更が書かれています。

例えば、壁紙を黒くするとか...

はっきり言います。液晶ディスプレイでは効果がありません。

この設定で効果があるのは、ブラウン管か有機ELのディスプレイだけ。

まさに、都市伝説的設定ですが、ネットでよく見かけるTipsです。

ひとつひとつ設定するのも良いですが、効果は感じないと思います。

バッテリーの寿命を延ばすために

NECのサイトによれば、通常の使い方をしていると、2~3年でバッテリーの劣化で初期容量の50%程度しか充電できなくなるそうです。

NECは、80%の充電で充電ストップすることを推奨していました。
そのためのツールも提供しているのですが、OSをクリーンインストールしてしまったので、私は使うことができません。

消費電力を抑える設定が効いて、稼働時間が伸びてから、私も80%充電を行いたいと思います。