47都道府県全部観光する(7/47は静岡県、8/47は山梨県)
今回の旅は、身延山久遠寺の観光と静岡県・山梨県の美味しいものを食べて行きます。
この旅の最難関は、身延線。
本数が少ないこと、距離の割に妙に乗車時間が長いこと。
そのため、事前の下調べが重要でした。
例によって、予算に制限がある旅です。
1泊2日で使えるのは、「23,885円」。
ざっくりですが、現地までの交通費と宿泊費で1万円。
現地での食事代・アクティビティ代・現地移動費が、1日あたり7千円の割り振り。
この金額だと、新幹線や特急を使うことができません。
事前準備
いつものように、現地でやりたいことを書き出します。
・身延山久遠寺の参拝、身延山ロープウェイで奥の院まで行きたい。
・富士宮やきそばを食べたい
・五味八珍の浜松餃子を食べたい
・甲府名物、鳥もつ煮込みを食べたい
・岳南電車に乗りたい
・美味しい海鮮が食べたい
かなりの時間を掛けて決めたのが、ルートと宿泊先。
甲府駅を経由して、身延山、静岡の順に行くのか。
富士駅を経由して、身延山、山梨の順に行くのか。
どこに泊まるのが便利で安いか。
熟考の結果、富士駅前の「スーパーホテル富士駅前禁煙館」を予約。
楽天トラベルの割引クーポン、期間限定ポイントなどを駆使して、支払いは現地現金払いで4,100円。
無料の朝食とウェルカムドリンクが付いて、この値段は激安。
2023年8月27日(日曜日) 静岡県を堪能
観光地が混雑する日曜日出発にしたのは理由があります。
今夜宿泊するホテルは、特定の曜日に60歳以上の方が安く泊まれるプランがあり、これを利用します。
最初の目的地、沼津港へ
自宅を出発したのは7時15分。
今回の旅では、事前に購入してある青春18きっぷを使います。
最寄り駅に着くと、電車のダイヤが乱れていて、予定の時刻になっても電車が来ません。
東京駅を8時9分にでる熱海行きの東海道線に乗るプランが崩れました。
東京駅に到着すると、平塚行きの東海道線がやってきました。座れそうだったので、熱海行きを待たずに乗車。車中では、持参した小説を読んで過ごします。
平塚、小田原、熱海で電車を乗り換えて、10時20分ころ沼津駅に到着。
熱海〜沼津間は混雑していて、座ることができません。
沼津と言えば「ラブライブ!サンシャイン!!」の聖地。
駅にも「ラブライブ!サンシャイン!!」が溢れています。
今回、沼津駅で降りたのは、海鮮丼を食べるためだけ。
駅前からバスで沼津港に移動します。
バスは観光客で満員。
バスの運転手さんが車内放送で「佐政が美味しい」とか「夏休み最後の日曜なので混雑している」「沼津はアジの干物が生産量日本一」など情報をくれました。
バスを降り、「佐政」に直行。
事前に、食べログで調べていたのとは違う店にしちゃいました。
「バスの運転手さんに釣られる」のもありかなと思って...
時刻は10時45分。待ち時間ゼロで席に案内されました。
店先の看板を見た時は、「上まぐろ丼」にしようと思っていたのに、メニューを見て気が変わりました。
注文したのは、「駿河丼」。ご飯は酢飯を選択。味噌汁は「あら汁」の選択です。
アジの干物(半身)が付いてましたが、これも美味しい。
食べ終わった頃には、満席どころか店内の待合ベンチだけでは足りず、外まで行列。
「佐政」に直行して正解でした。
予定していた電車の時間まで小1時間ほどあるので、沼津港を散策。
この沼津港から十数分歩いたところにある「千本浜」がお気に入りの散歩コースなのですが、今回は時間がないのでパス。
筆者にとっては、沼津は何回来ても飽きない場所です。
来年の夏も青春18きっぷで来ようと思う。日帰りできる近さだし。
次の目的地は「吉原」。
バスで沼津駅に戻ったのが12時頃。
12:17分発の静岡行きで吉原駅を目ざします。
バスと電車の接続が今ひとつで、やたらと待ち時間ができます。
そんな時は、持ってきた小説「宿命(東野圭吾)」を読んで電車待ち。
沼津〜吉原間も満席で、座れません。
吉原駅に到着。
岳南電車のホームは、JRのホームから専用の陸橋を渡った先。
岳南電車に乗る
岳南電車の窓口で、1日フリー乗車券を購入。(720円)
今回は、終点まで行って、帰ってくるだけなのでお得な金額は20円程度。
次の岳南電車まで26分待ち。
時間がたっぷりあるので、ホームでのんびり。
発車まで時間があるので、ホームには自分ひとり。
ゆっくりと時間が流れていく感覚で、心地いい。
オリジナルグッズも売られています。
個人的に気になったのは「ほうじ茶カレー 550円」
岳南電車がやってきました。
ワンマン運行の車両です。
到着すると、休む間もなく運転手さんは車内の整理券発行機の点検をしたり忙しそう。
旧井の頭線の車両を改造したものということ。
若い頃、井の頭線で通勤していたので、ちょっと懐かしさを感じました。
発車時刻が近づくと、何組かお客さんが乗車。
鉄オタらしい方も、3組ほど。
今回は私も「にわか乗り鉄」なので、4組か。
運転席の近くに、芸能人(アナウンサー)のサイン入りの布がブル下がっています。
「高橋茉奈とあなたとアルぺジ夫」ってなんでしょう?
「釣られて」ネットで調べちゃいました。
そうこうしているうちに、終点「岳南江尾駅」に到着。
残念ながら、今日は富士山は雲で覆われていて見えません。
無人駅なので、駅舎らしくない建物がポツン。
写真を撮っていると、ホームの横を、東海道新幹線が轟音を立てて走り抜けていきました。
電車の発車時刻です。
私を含めた「鉄オタ」を乗せた岳南電車は、ゆっくりと「吉原駅」に出発。
次の目的地は富士宮
吉原駅では、静岡行きの東海道線にいい感じで接続。
富士駅でJR身延線に乗り換えます。
降り立ったのは、富士宮駅。時刻は14:36。
ここから10分ほど歩いて、「富士山本宮浅間大社」に行きます。
どうやら、電車で来る観光客は私だけのようで、ひとっこ一人歩いていません。
富士宮やきそば
富士山本宮浅間大社に到着。
参拝の前に、小腹が空いたので「富士宮やきそば」を頂きます。
事前にお店(有名店)を調べていたのに、ふらっと目に入ったお店「ここずらよ」に入店。
なんだろう?
今日は、事前に決めた通りに行動しないことが多い1日です。
カウンターで注文して、席で待つタイプのお店です。
並盛550円を注文。
冷房が効いていて快適。真夏は、この店で食べるのが正解。
初めて富士宮やきそばを頂きましたが、美味しい。
これは、B-1グランプリで殿堂入りすると納得。
富士山本宮浅間大社
観光バスも止まっていて、車で来る観光客が多そうです。
楼門と拝殿、本殿が慶長9年(1604年)から現存している建物だそうです。
拝殿で参拝。
参拝のため並んでいると、順番を抜かす同世代の女性がいました。
数日前、築地本願寺でも同じ目にあっているのだけど、何か順番を抜かして欲しいオーラでも出ているのだろうか。
後で調べると、本殿が非常に珍しい構造物になっているそう。
見てこなかったことを、すごく後悔。
ホテルへ
富士宮駅まで徒歩で戻る途中で、大きな虹が出ていることに気が付きます。
良いものが見られました。
あっちの方角は雨が降っているのか...
富士宮駅での電車の待ち時間は十数分。
その間、虹を眺めて時間を潰します。
富士駅到着は、16時過ぎ。
予定していたチェックインタイムより1時間半早いですが、まあ良いでしょう。
フロントでチェックインの手続き。今回は現地での現金払い。
室内も寝るには十分の広さです。
唯一不満を言うなら、ユニットバス(トイレ)の段差。
スーパーホテルって、この段差が妙に大きいところがあるんだよな。
夕食は五味八珍
本日、4食目ですが、夕食に「浜松餃子」を頂きます。
ホテルから徒歩5〜6分でしょうか。
五味八珍に向かう途中で、小雨がパラパラ。空模様が怪しくなってきました。
店内は、部活帰りの女子高生グループで大賑わい。
ラーメン屋で「ガールズトーク」するのでしょうか。
私が注文したのは、浜松餃子定食(825円)。
餃子は、私好みの味で、とても美味しい。
浜松餃子の特徴の「もやし」。「無くても良いんじゃない」と感じてしまうお味。
ご飯(お米)が美味しかったら、満点だったのに残念。
次回は、餃子とチャーハンのセットにしよう。
ホテルに戻って晩酌タイム
スーパーホテル富士駅前禁煙館は、18〜21時アルコールを含むウェルカムドリンクがあります。高いお酒が出るわけじゃないですが、アルコールが飲み放題。
ワインの後は、ウィスキーに切り替えて晩酌開始。
お一人様ひとつ限りで、ポップコーンも用意されてました。
杯を重ねながら、持ってきた小説を読んでいましたが、読了。
意外と早く、読み終えてしまいました。「宿命」面白い。
作者の東野圭吾は、私と同い年。それだけなのに、何か親近感を感じてしまう。
コップに氷とウィスキーを目一杯入れて、部屋に持ち帰ります。
持ってきたもう一冊の小説を部屋で読みながら、ちびちびやることにしました。
寝る前に、ひとつやって置かなければならないことがあります。
それは、天気予報を確認して、身延山ロープウェイのチケット購入。
理由は、後ほど。
2023年8月28日(月曜) 山梨県を堪能
スーパーホテルの朝食時間は6:30〜8:30。
他のスーパーホテルに比べると、おかずの種類が少ない気がしましたが、ご飯もパンも頂いた上、ご飯のお代わりまでして大満足。
電車の時間には少し早い9時前にホテルを出発。
座っていきたいので、身延線の始発駅(富士駅)のホテルを選んだ経緯があります。
身延山久遠寺へ
9:12発の甲府行き普通列車に乗車。
がらがらではないけれど、混んでもいないという感じ。
車内では、小説「オレたち花のバブル組(池井戸 潤)」を読んだり、車窓の眺めを楽しんだり。
身延駅に到着したのは、10:31。
身延駅では7〜8人下車したのですが、バス停にやってきたのは筆者を含め3人。
本数の少ない身延線より、車や高速バスって感じでしょうか。
ガラガラのバスに乗ってるときの気分って、最高に贅沢な時間が流れている感じで好き。
身延山バス停に到着。
参道を歩き、久遠寺に向かうのですが、お年寄りに警告しておきます。
「年寄は、公共交通機関ではなく車で来るべき」。理由は後ほど...
バス停を降りた後は、下の写真のような緩やかな登り坂の参道。
笑顔でいられるのは、三門までです。
身延山久遠寺で参拝
まずは、立派な三門がお出迎え。
三門の先には、杉並木に囲まれ、気持ちよく歩ける参道。
気持ちよく歩く先には、見たくないものが...
287段の階段。一段一段の段差が大きいので、疲労感は半端ない。
8月末とは言え、まだ30℃を超える暑さです。
息は切れるし、汗は滴り落ちるほど吹き出します。
また、汗臭オジサンになってしまった。
足がガクガクするほどの運動になりました。
登り切って、振り返ったときの達成感と景色に感動。
これは年寄には絶対無理と思ったのですが、境内には結構なお年寄りがいらっしゃいます。
何と「せいしん駐車場」から斜行エレベータが出ていました。
車でくれば、ほぼ歩かず登らず本堂にアプローチできる...
本堂、祖師堂の順で参拝してきました。
それにしても、足がプルプルしているのが、治まりません。
どこかで休憩したい。
奥の院に行って、休憩することにします。
身延山ロープウェイで奥の院へ
前日、ネットで事前購入していた往復チケット引換券を窓口で提示。
チケットを受け取ります。
富士急トラベルが取り扱っている、このチケットは正式運賃1,600円が1,400円になるありがたいもの。
唯、制約が2つあります。
前日までに購入(ネットで決済)すること、払い戻し不可ということ。
悪天候でロープウェイが運行できない場合でも、払い戻されません。
なので、私は前夜に天気予報を確認した上で、購入手続きをしておきました。
乗客は私を含め4名。うち一人は僧侶。修行僧なのでしょうか。
山頂まで約7分。高低差が763m。こんな楽なものはありません。
唯、私は怖がり。
妙に揺れるので、乗車中、ずーとドキドキ。
日本3大急流といわれる富士川が良く見えます。
残念ながら、今日も富士山は雲の中。
奥の院で参拝後、暫し無料休憩所で休みます。
もう少し、涼しい風が吹いてくれたら良いのに...
奥の院あたりには、日蓮聖人が植えたと言われる杉の巨木があります。
樹齢はどれくらいなんでしょうか。
下りのロープウェイは、なぜか超満員。
公共交通機関の方は、乗っていなかったのか、到着後、階段の方に向かう方はいません。
帰りは、階段を通らず、男坂で三門まで行きます。
滑りやすいので気は使いますが、下り坂だし、周囲には誰もいないので、とても快適。
下山するのが楽しみ
今回の旅は、身延山久遠寺の観光と静岡県山梨県の美味しいものを食べて行きます。海鮮丼・富士宮やきそば、浜松餃子、園林のカレー、鳥モツ煮。
下山したら大変
昼食はカレー
バス停の近くにある、インド風手作りカレーの店「園林(おんりん)」
身延山に行ったら、ここで食べると決めていました。
扉を開けると、カウンターだけのお店に先客が5名。
大学生と引率の先生という感じ。何かの調査に来ている様子。
先客に声を掛けて、席を詰めていただきました。
ただ、店主がいない。
アニメのキャクター画(ゆるキャン)があったり、ちょっと不思議な空間で待つこと暫し。
注文したのはアイスコーヒーとカレー。
アイスコーヒーは、ちょっと高めの600円。
飲み進めていくと、氷が黒いことに気が付きます。
氷が溶けても薄まらないように、氷自体がコーヒー味という気の使いよう。
カレーは950円。これが食べたくて、久遠寺のつらい階段を登ったようなもの。
出された状態で、食べると「おやっ」て感じ。
ところが、一緒に出された「マンゴーチャツネ」を混ぜて食べると、絶品カレーに大変身。
感じの良い店主、店内の雰囲気(アニメの聖地?)、面白い趣向ですっかりファンになっちゃいました。
食べ終わると同時に、バスがやってきたので、心残りですがお店を後にします。
甲府で途中休憩
身延駅から甲府駅までは電車で2時間半。
更に途中で、列車遅延もあって、甲府駅に付いたのは15:22。
乗車して、30分もしないうちに持参した小説を読み終えてしまいました。
やることがないので、窓の外の景色をボーと眺めて2時間。
甲府駅で、一旦、改札の外に出て休憩します。
まだ、鳥モツ煮を食べてない
この旅で、やりたいことを書き出しましたが、「鳥モツ煮を食べる」ができてません。
まだ夕飯には早いということもありますが、「鳥モツ煮」で有名な奥藤本店は、この時間は営業時間外。
駅を出たところにあるワインバーで時間を潰すか悩みながら、周辺をウロウロ。
見つけたのが、駅ビル5階にあった蕎麦や「信玄」。
目をつけたのが、ちょい飲みセット880円。
ビールと鳥もつ煮のセットを注文。
つまみに丁度いい分量の鳥モツ煮が出てきました。
大正解。
鳥モツ煮自体は、「ふーん」って感想。
いい経験させてもらったというのが、正直なところ。
甲府駅を15:59に出発、帰路へ
高尾駅、御茶ノ水駅と2回乗り換えて最寄り駅へ。
御茶ノ水駅から最寄り駅までは座れなかったが、もはや座りたくない気分だったので問題ありません。
持ってきた小説が、読了していることもあり、車内で人間観察。
座席の斜め前に、美少女発見。
渋谷の街を歩いていたら、秒でスカウトに声を掛けられる美しさ。
それは64歳のジジイですら、ドギマギしてしまう美しさと表現しておきます。
自宅には、途中で買い物していたこともあって、19:25に到着。
青春18きっぷの5回目を使い切ったところで、2023年夏の旅は終了。
夕食は、自宅で簡単に済ませることにしました。
静岡と山梨を堪能する旅のまとめ
この旅で掛かったお金
予算23,885円に対し、実績で18,223円でした。
何に使った | 金額 |
ホテル代 スーパーホテルJR富士駅前禁煙館 | 4,100円 |
青春18きっぷ 2回分 | 4,820円 |
1日目昼食 佐政 駿河丼 | 1,738円 |
1日目おやつ ここずらよ 富士宮やきそば | 550円 |
1日目夕食 五味八珍 浜松餃子定食 | 825円 |
1日目ドリンク 自販機 | 450円 |
岳南電鉄 一日フリー乗車券 | 720円 |
バス代 沼津駅〜沼津港往復 | 400円 |
2日目 昼食 カレーとアイスコーヒー | 1,550円 |
2日目 信玄 ちょい飲みセット | 880円 |
2日目 バス代 身延駅〜身延山往復 | 600円 |
2日目 身延山ロープウェイ往復 | 1,400円 |
2日目 ドリンク 自販機 | 130円 |
お賽銭(富士山本宮浅間大社、久遠寺) | 60円 |
合計 | 18,223円 |
予算内に収まったのは、青春18きっぷの活用が大きな理由。
青春18きっぷを使わなければ、7,570円。それが4,820円で済んでいることが大きい。
2つ目は、地道な節約。ポイント・クーポン・格安チケットなどの利用。
3つ目は、ホテル選び。場所と安いプランの見つけ方、予約のタイミングがポイント。
この旅で初めて経験したこと
初めての岳南電車
乗り鉄経験も初めて、岳南電車も初めて。
初めての富士宮やきそば
有名なのに食べたことがなかった富士宮やきそば。
「名物に美味いものなし」と言うけれど、美味いものあるじゃん。
初めての富士山本宮浅間大社
「何か良いことがありますように」って願ったら、虹が見られました。
初めての浜松餃子
美味しいと美味しくないが混ざりあった、不思議な世界を経験。
初めての身延山久遠寺
287段の階段は、一生忘れない。
初めての園林カレー
美味いカレーが食べられる店。
その日にあった些細なことも忘れないと思う。
初めての鳥モツ煮
良い経験になりました。
味が濃い食品なので、ビールを選択したけど、日本酒でも良かったかも...
反省することは?
1泊2日の旅に持っていいた小説は2冊。
2冊じゃ足りなかった。
重くなるけど、次は3冊で。