江戸川区の「鹿本通り」を起点から終点まで歩きます。
Googleマップ上の距離は4.6km。およそ1時間での歩き旅です。

鹿本通りの起点は、江戸川区西小岩3丁目。
これより北は、葛飾区。区境からのスタートになります。

葛飾区側の道路は、真ん中に遊歩道がある「東用水せせらぎ通り」です。
江戸川区側に振り向くと

左右に歩道が整備されています。この先、終点の京葉道路(江戸川区谷河内)まで左右に歩道が続きます。
「鹿本通り」の道標が建っている場所は江戸川区ですが、道路の反対側(進行方向に向かい左側)は、葛飾区。
この先、少し歩くと道路の右側が葛飾区、左側が江戸川区と、しばらく区境らしい場面が続きます。

最初にぶつかる大きな通りが奥戸街道です。
ここの交差点の名前は「東井堀」
いま歩いている「鹿本通り」は、その昔、「東井堀」と呼ばれる農業用水路でした。
今日歩く区間では、この「東井堀」は道路の下を流れる暗渠になっています。

交差点を過ぎると、道路の右側に、西小岩親水緑道があります。
江戸川区には親水緑道が多数あります。これらは、農業用水路の支線を「健康の道」として江戸川区が整備たものです。

蔵前橋通りの交差点です。
蔵前橋通りは交通量の多い道路なので、信号待ちの時間が長いです。

「武蔵湯」
小岩は銭湯が多い街です。

鰹節専門問屋の「関谷商店」
道路の右側にあるのが問屋さん、左側の店舗では小売りをやっています。
今日は、残念ながら定休日らしくシャッターが閉まっていました。

総武線のガードをくぐる手前にあるのが、テーラー「フジヤ」
店舗の前に立つ「ヤスクカエル君」もマスク姿でした。
総武線のガードをくぐると南小岩になります。

下小岩第二小学校の垣根で赤いバラが綺麗に咲いていました。

このバラは、えどがわ百景の89番だそうです。他の99個が知りたい。

小岩ポンプ場です。
雨の日に、ポンプで周辺地域の雨水を排水するのが仕事。
つまり、この場所は、地域の水が集まりやすい低い場所ってことかな。

「下小岩親水緑道」です。江戸川区で一番最初に整備された親水緑道です。
農業用用水路 → 地域の排水路 → 親水緑道と時代とともに変化しています。
緑道の右手にある団地のある場所が、その昔「東京パレス」があったところ
その敷地の大きさに驚かされる。

この看板が強烈。「悪代官」というラーメン店。店の奥では都内に展開する店舗のスープ作りをしているらしい。
怖すぎて、いまだに入ったことがないお店です。

千葉街道との交差点にある「二枚橋」の石柱。交差点の名前も「二枚橋」ですが、橋はどこを探してもありません。すぐ近くの千葉街道の橋は「小岩大橋」です。
この二枚橋は、東井堀に架かっていた橋。
石柱には「にまいはし」と濁らない表記だが、近くのバス停は「にまいばし」と濁る。
あるあるですが、「橋の下の川が濁らないようにという願い」で、こういう表記にしているとのこと。

二枚橋交差点の手前にある道標です。
実は、ここから終点の京葉道路まで「鹿本通り」であることを示す道標や道路標識はありません。
そもそも「鹿本」という地名は、現在ありません。明治のころまであった「鹿本村」の東側を通る道ではありますが、その当時、ここは道だったかも定かでなく...
現在、「鹿本」の名が残るのは、この道のほかは、江戸川区松本にある小中学校と鹿本橋くらいです。

最近建替えられて、すごく綺麗になった。
以前は、片山病院という名前だったが江戸川病院グループ入りして大変身。

病院の向かい側にあるお寺さん「泰耀寺」
竹藪がすごい。病院からお墓が良く見えそう。そういえば、江戸川病院も隣がお寺だった。
少し歩くと、松本橋東詰の交差点。ここから裏道に入ると、小岩五中の前あたりから続く鹿本親水緑道があるが、今日は寄り道せず先に進みます。

鹿骨小学校のあたりまで歩いてくるとお花を売る店が現れる。
表通りには1軒だけだが、一本裏通りに入ると結構ある。『東京の花どころ江戸川』といわれるように江戸川区の地場産業の1つ。

「西之橋」交差点を過ぎると農業試験場が現れる。
試験場内にある温室が素敵な感じ。一般公開もしているようだが事前申し込み制のようなので、今日は通過するだけ。
「西之橋」も交差点の名前だけに残る橋。但し、ここは二枚橋と違って写真を撮るようなスポットがない。

「鹿骨一丁目交差点」は六叉路の交差点。
2回信号待ちしないと目的の方向に行かれない。交通量が、それほど多くない時間帯だとズルしそう。
ここで痛恨のミス。「鹿本通り」と違う道に進んでしまう。冒険の途中ではスマホで地図を検索しない主義なので、時々やらかす。
道の雰囲気が変わったので、嫌な予感はあった。京葉道路まで出てから「鹿骨一丁目交差点」に引き返す。
用水路の上を歩いているという固定概念から、ここでカーブして別の方向に向かうという発想ができなかった。大いに反省。

正しい道に戻り、少し歩くとビニールハウスが多数現れる。
タイミングが悪いのか、ハウス内で何も作っていない。
数は減ったが、江戸川区では、まだ農家をやっている方がいる。裏道に入ると、そういう方のお宅があったりするが、「広い敷地、手入れの行き届いた庭、古いけれど立派な平屋の家」に驚かされる。

小松菜を作っているハウスをやっと見つけた。江戸川区といえば、小松菜。
我が家でもよく食べるが、大手スーパーで売られている小松菜は埼玉産だったりする。

「流堀親水はなのみち」
興味があったので、帰りはこの道を通った。400mほどで鹿骨親水緑道と合流し、さらに長い緑道となっていた。5月とはいえ暑い日だったので、水のせせらぎ音と街路樹が作る日陰はありがたかった。

「鹿骨親水緑道」
1km以上ある緑道。途中で「流堀親水はなのみち」が合流してくる。終点付近では、「鹿本親水緑道」へもつながる
ちょっと寄り道 「谷河内日枝神社」を参拝

「谷河内日枝神社」
ロープをくぐれば表通りから入れそうだが、それだと鳥居をくぐって入れないので、グルグルっと裏に回る。表通り側にあるトタンの看板には慶安2年(1649)の創建と書かれていた。

境内にある「けやき」の木が良い感じ。
さい銭泥棒がでるようで、警察からの張り紙がしてあったり、防犯カメラが付いていたり。
寄り道終了。そして、あっけなくゴール

京葉道路が見えてきたら、この冒険の旅も終了。
京葉道路との交差点はガソリンスタンドとタクシー会社はあるものの、特に感動するようなものもなく終点到達。せめて、「鹿本通りはこっち」の看板が欲しかった。