小田原で大人らしいひとり旅をしてきた

47都道府県全部観光する(2/47は神奈川県)

47都道府県制覇の旅、2県めは「神奈川県」です。

東京生まれ東京育ちの筆者は、神奈川県の観光地は行き尽くしてます。
どんなに探しても、未訪問の観光エリアは見つかりません。

ならば、行ったことがある観光地で、家族旅行では経験できない「大人らしい、ひとり旅」をすることにしました。

例によって、Myルールの登場。
「日帰り旅行は6千円以内」
「ポイント利用分は費用に数えない」
「安い切符を探す」
「人生初めての○○を必ず経験する」

このマイルールを踏まえた結果、行き先は「小田原」に決定。

事前準備

ひとり旅の良いところは、誰の同意も必要なく、「行き先」や「経験したいこと」を決められること。
ただ、今回の旅では、6千円という予算の縛りがあるため、事前の準備が大切です。

今回の「小田原への日帰り旅行」では、やりたいことが3つあります。

「小田原の美味しいものを食べる」
「宿場町・城下町らしい場所を訪問する」
「現地でボーッとする時間を作る」

「小田原の美味しいものを食べる」

小田原といえば、アジ。
アジフライや海鮮丼が美味しいというお店をピックアップしておきます。
予算に制限があるので、“人気店なら良い”とはなりません。

複数の店舗を候補にするのは、旅行当日の天気や気分で決めたいから。
これも、ひとり旅ならではの自由さ。

「宿場町らしい場所を訪問する」

小田原観光協会のホームページを参考にして、行きたい場所をピックアップ。
「宿場町」としての歴史を感じる場所に行くことにしました。
小田原城は、外から見ますが天守閣には登りません。その変わり、ミナカ小田原に行きます。

こうして選んだ場所を、googleマップに「旅行で行きたい場所」として保存しておきます。

「現地でボーッとする時間を作る」

ボーッとするため、日帰り入浴施設「小田原お堀端 万葉の湯」に行きます。

正規入場料は2,730円。
風呂上がり後にビールを飲んだり食事をすれば、あっという間に5千円超え。

本来なら、6千円の予算に収まらないのですが、裏技を使います。

いつでも利用できる、館内利用券2千円分+入場料のセットで4千円のプランがあります。
これだけでも15%オフなのですが、
「じゃらん」に、上記のセット券が平日利用限定で、3千円のプランが用意されてました。

この「じゃらんの3千円プラン」を利用しましたが、支払いは900円!

差額分(2,100円)は、じゃらんの期間限定ポイントを利用しました。

もう一回言います、正規料金なら4,730円が900円。実に81%off。

交通費の節約

我が家(江戸川区)から小田原に行く方法は、2つあります。

JRで行くか、小田急で行くか。

早いのは、JR。
10時前後に小田原に到着する場合
小田急+JRは、2時間16分(乗り換え回数1回)
JRのみは、1時間49分(乗り換え回数2回)
その差は片道27分!

安いのは小田急。
小田急+JRは、往復で2,438円(IC利用)
JRのみは、往復で3,380円(きっぷ利用)
その差は942円。

JRには、「お得なきっぷ」があります。
「青春18きっぷ」利用なら、一回あたり2,410円。
5回分も使い切れないのなら「のんびりホリデーSuicaパス」2,670円。
この程度の差ならば、JRを選びますよね。

しかし、私が選んだのは「小田急」

「小田急電鉄 株主優待乗車券」を金券ショップで買ってきました。

小田急電鉄 株主優待乗車証
小田急電鉄 株主優待乗車証

この結果、小田原までの往復運賃は、1,776円で済むようになりました。

小田急の株主優待乗車証は、ヤフオクより金券ショップの方が安く手に入ります。
売っている金券ショップが少ないのがネックですが、
新橋で570〜600円、新宿で550円〜というのが2023年7月1日の相場でした。

2023年7月20日(木曜) 小田原に日帰り旅行

自宅を出発したのが、8時過ぎ。
最寄り駅から総武線に乗ると、ノロノロ運転の上、車内混雑がいつも以上。
結局15分遅れで新宿に到着。小田急線に乗り換えます。

小田急線の車内は、大学生(東海大学の学生さん)で結構混んでいます。
乗車時間は1時間半。座れて良かった。
いつものように車内では、文庫本を読んで過ごします。

10:51 小田原駅に到着。

小田原駅
小田原駅

電車から降りてきたのは、外国人と私のような定年退職者の観光客ばかり。

前日の天気予報では晴れマークだったのですが、現地に着くと傘がいらない程度の小雨。
本降りにならないことを祈りつつ小田原観光を楽しみます。

最初に向かったのは、ミナカ小田原

ミナカ小田原の14Fに「展望足湯庭園」があります。
ここからの眺めは、小田原城の天守閣から観る眺めと同じとか。

小田原の街を眺める
小田原の街を眺める

庭園の西側では、小田原城と相模湾などの絶景を堪能します。
庭園の東側は、小田原駅を眺めることが出来ます。
東海道線、新幹線、小田急線などが入線してくる様子は、鉄道好きには堪らない光景かも。
鉄分が少ない筆者でも、「おー」って感じでした。

足湯は今回はパス。
人気があって、平日なのに混雑してました。

展望足湯庭園
展望足湯庭園

タオルを持ってくれば足湯に入っていたかも。自販機で100円でタオルが売られてた。

お昼ごはんは、ミックスフライ定食

小雨がパラパラ降っていたので、ミカタ小田原から2分の「潮若丸」さんで昼食にします。

11:30開店ということで、開店時間に店舗に。
雑居ビルの2Fにあるお店なので、開店前は看板も出てなくて見つけ難いです。

居酒屋「潮若丸」
居酒屋「潮若丸」

開店待ちをしていたのは1組。小さな店舗は、開店から15分程で満席に。
来店客の殆どが観光客でしたが、観光客向けの高価格帯ではなく地元のサラリーマンが喜ぶ価格帯で美味しい料理がいただけます。

潮若丸 ランチメニュー
潮若丸 ランチメニュー

今回私が注文したのが、「ミックスフライ定食」650円。

潮若丸 ミックスフライ定食
潮若丸 ミックスフライ定食

アジフライ、メンチカツ、コロッケの3品は、どれも大きくて主役級のサイズ。
テーブル上の調味料は、醤油のみ。
アジフライにソースか醤油か、で迷うことがありません。

それにしても、ご飯と味噌汁がおかわり自由で650円って、バグってないかい。

食事を終えて、外に出ると、雨が上がっていました。

昼食後は、小田原城へ

まずは、城下町小田原を実感するため、小田原城址公園へ。

遠くから見た時は、大きなお城と感じたのですが、近くに行くと意外とコンパクト。

小田原城
小田原城

公園にはサルもいます。

小田原城址公園のサル
小田原城址公園のサル

見慣れた光景ですが、2023年12月でサルは他の動物園に譲渡され、サル舎はなくなります。

見納めということで、じっくり見てきました。

小田原の街を散策

宿場町であった小田原の“らしさ”を求めて、小田原の街を散策してみます。

最初に訪れたのは、「だるま料理店」

創業は明治26年(1893年)。小田原を代表する日本料理の名店です。

だるま料理店
だるま料理店

唐破風入母屋造りの建物は、有形登録文化財になっています。

写真を撮っていると、突然、作業服姿の女性から声を掛けられました。
聞いてないのに、地元民しか知らない、撮影スポットを教えてくれました。
妙にフレンドリーな方だったので、暫しお話し。
オススメの「撮影スポット」ですか? 「羽のマークがキーワード」だそうです。

中央労働金庫 小田原支店

国道1号線沿いを歩いていると、何やら人目を引く建物が。

中央労働金庫 小田原支店
中央労働金庫 小田原支店

ネットで調べると、大正末期から昭和初期に建てられた建造物と分かりました。

小田原宿 なりわい交流館

小田原の観光ガイドにも掲載されている観光スポットです。

小田原の典型的な商家に見られる、「出桁造り」の建物です。

小田原宿 なりわい交流館
小田原宿 なりわい交流館

現在は、観光客向けの無料休憩所になっています。

神奈川県下最古の商家「ういろう」

和菓子店ですが、訪問日は定休日。外から眺めることにします。
併設の和風喫茶に行きたかったので残念。

ういろう
ういろう

小田原観光のガイドブックに掲載されるお店です。
建物が特徴的なことに加え、室町時代から続く商家ということで、「神奈川県下最古の商家」と言われています。
「ういろう」と言えば、名古屋名物ですが、本家本元は、小田原のこちらのお店。

御幸の浜で休憩

西湘バイパスの下を潜って、御幸の浜(海水浴場)に行きます。
浜には、「ビキニの女の子がいっぱい」という期待は裏切られ...

御幸の浜
御幸の浜

海には、サーフボードに乗った男性が1人。海岸から海を眺める中年男性が5人。
監視員の男性1人。
「男ばっかりじゃん」

8人目の男として加わって、海を眺めて暫し過ごします。

「かまぼこ通り」はやばい

御幸の浜からは5分ほど。「小田原かまぼこ通り」にやってきました。

小田原 かまぼこ通り
小田原 かまぼこ通り

予想に反し、数店の蒲鉾屋さんがありますが、観光客は自分だけ。
観光客でごった返す風景を想像していたので、かなり拍子抜け。

かまぼこを買うなら、駅前のほうが良いかも...
小田原の街の散策は終了。次はスーパー銭湯でマッタリします。

小田原万葉の湯でゴロゴロ

14時。駅前に戻り、「小田原お堀端 万葉の湯」の入館手続きをします。
じゃらんで事前予約、支払済みなので、「氏名を伝えて」入館手続き。
2,000円分の館内利用券を受け取ります。

小田原お堀端 万葉の湯
小田原お堀端 万葉の湯

湯船やサウナに入って、屋上の露天風呂にあったデッキチェアで昼寝。
目覚めた後は、露天風呂に入って、食堂でビールとメガハイボール+牛たたき。2,060円也。

湯上がりのビール
湯上がりのビール

メガハイボールで酔いが回ったところで、リラックスルームで休憩。

万葉の湯 リラックスルーム
万葉の湯 リラックスルーム

テレビ付きのリクライニングシートで、ゴロゴロ。
持ち込んだ小説を読みたかったのですが、暗くて文字が見えません。
ん〜、想定外。

最後にもう一度、露天風呂からの昼寝で、18時過ぎ。
そろそろ、お腹が空いてきたので、帰路に着くことにしました。

夕食は、箱根そば

立ち食いそばチェーンで一番美味いと思っているのが、小田急が沿線に展開する「箱根そば」。小田原駅にも、小田急線の改札横に「箱根そば」があります。

箱根そば 冷やしたぬき
箱根そば 冷やしたぬき

今日の夕食は、冷したぬき蕎麦。500円也。

箱根そばは、5年ぶりに食べました。
以前に比べると、味は変わらないものの、具の量が変わった気がします。

帰路へ

18:45小田原発の小田急線で帰路につきました。

結局、女性が言っていた「羽のマーク」は謎のまま。

自宅到着は21時過ぎ。
自宅に到着する直前に、持っていった小説「オレたちバブル入行組」(池井戸潤)を読み終えました。

小田原旅行のまとめ

使ったお金

予算は6,000円でしたが、激安で旅行できました。

何に使った金額
現地までの交通費(JR Suica+小田急 株主優待乗車証)1,776円
小田原お堀端 万葉の湯 入館料+館内利用券2000円3,000円
じゃらん ポイント利用(上記チケット代として)△2,100円
昼食代 潮若丸 ミックスフライ定食650円
小田原お堀端 万葉の湯 館内飲食代金2,060円
〃 館内利用券使用△2,000円
夕食 箱根そば 冷したぬき500円
合計3,886円
小田原旅行で使ったお金

激安で旅行できた理由は、
・駅から観光スポットまでの近さ。現地交通費が発生しないので、かなりの節約。
・お得なチケットと、じゃらん期間限定ポイントの活用。

今回の旅行での初めて

小田原名物?「アジフライ」。

アジフライを食べること自体が稀なので、良い経験になりました。

初めての「小田急線 株主優待乗車証」

株主優待乗車証の利用は初めて、小田原に電車で行ったのも初めて。

小田原の街を散策

小田原城以外は、全部初めて訪問した場所です。
計画もなく、プラプラ歩き回れるのは、ひとり旅だからできること。
「ひとり旅、最高だ。」