鹿島神宮、佐原と成田山新勝寺に行ってきた

47都道府県全部観光する(3/47は茨城県、4/47は千葉県)

「47都道府県全部観光する」の3県めと4県めは、茨城県と千葉県です。

行ったことがなくて、かつ行ってみたい観光スポットを探した結果、
茨城県は鹿島神宮、千葉県は佐原成田山新勝寺が候補になりました。

今回のテーマは、「有名な神社仏閣に行ってみる」

JRの路線図を見る限り、総武線→成田線→鹿島線のルートで日帰り旅行できそうです。
2県を日帰りで、予算は6千円以内という厳しい条件。クリアできるのでしょうか。

事前準備

アクセス方法の調査

佐原では、香取神宮にも寄りたいと考えています。
香取神宮の最寄り駅から歩けば、片道30分。レンタサイクルなら20分。
真夏の暑さを避けるため、バス利用が必須です。

調べると、土日祝日だけ運行される周遊バスが便利そうです。
今回の日帰り旅行は、混雑が予想されますが、休日の出発としました。

時刻表調べ

この旅行の最大のネックは、鹿島線の本数の少なさ。
時間帯によっては、2時間に1本しか列車がありません。
各観光スポットでの滞在時間を綿密に調べた上で、綿密に旅行の日程を組み上げます。

工程表作りの重要ポイントは、アクセスが不便な場所から訪問するようにすること。

お得なきっぷの入手(青春18きっぷ)

「自宅の最寄駅(JR) → 鹿島神宮 → 佐原 → 成田 → 自宅の最寄駅」の正規運賃は3,806円。
面白いことに、行きの「自宅の最寄駅 → 鹿島神宮」が1,980円。
帰り、佐原と成田で途中下車すると1,826円と、途中下車したほうが安くなります。
「分割.net」というサイトで調べると、東船橋/千葉/香取の3駅で途中下車すると1,690円になるそうだ。(電車の本数が少ない香取駅での、途中下車は無謀ですが...)

もうひとつルートがあります。
東京駅から高速バスで鹿島神宮に行く方法ですが、「自宅の最寄り駅→鹿島神宮駅」1,980円より高い、1,950円(Suica利用時)+東京駅までのJR運賃。
鹿島神宮駅だけでなく鹿島神宮でも下車できるのが魅力。

青春18きっぷなら1日分、2,410円です。
5回分を一定の期間内で使用する必要があるため、買ったことはありませんでした。

「47都道府県全部観光してみる」のルールは、「初めての〇〇」をすること。
私にとって初体験の「青春18きっぷ」を使うことにし、駅の指定席券売機で事前購入しておきました。

青春18きっぷ
青春18きっぷ

2023年7月29日(土) 茨城と千葉の日帰り旅行へ

連日、殺人的暑さ(36℃、37℃)が続くが、構わず出発。

予定通り、7時前に自宅を出た後、JRの最寄り駅から乗車。
有人改札で、青春18きっぷに日付の入ったハンコを押してもらう。

青春18きっぷ(1回目使用開始)
青春18きっぷ(1回目使用開始)

市川駅で、総武線各駅停車から、総武快速 成田空港行きの快速に乗り換え。
妙に停車時間の長い駅があるが、気にしない、気にしない。

成田駅で、佐原方面行きの電車に乗り換えるのだが駅で迷う。
銚子行きに乗れば良いことに気付くまで1分半、駅の電光掲示板を見てた。

小学生の団体客と一緒になったこともあり、車内は大混雑。座れてラッキー。

佐原駅で、本日2度めの乗り換え。
0番線に止まっていた、鹿島線に乗り換え。

JR鹿島線
JR鹿島線

ここまで、持参した小説を読みながら過ごしてきたが、鹿島神宮駅に到着する前の、北浦を渡るシーンは、絶景ポイント、見逃し厳禁。

北浦を渡る
北浦を渡る

鹿島神宮駅に到着。
乗車時間は、2時間25分でした。

鹿島神宮駅
鹿島神宮駅

隣のホームには、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の水戸行きが止まっていました。

鹿島神宮(参道)

鹿島神宮駅から歩いて6〜7分で参道の入り口に到着。
参道の入り口には、「鹿島アントラーズの記念碑(栄光の碑)」がありました。

鹿島アントラーズ 記念碑
鹿島アントラーズ 記念碑

到着したのが早い時間帯のため、参道にあるお店は開店前。
そんな中で、見つけたのが、「鹿のモニュメント」。

まるで馬のような鹿
まるで馬のような鹿

「馬のような筋肉を持つ鹿」って感じでしょうか。

鹿島神宮

車で来ている観光客の方が、結構いました。
電車組が歩いてくる参道の閑散とした感じとは、異なっています。

鹿島神宮 鳥居
鹿島神宮 鳥居

鳥居をくぐると、無料で観光案内をしてくれるボランティアの方がいました。
鳥居の先には、手水舎と楼門。

鹿島神宮 手水舎と楼門
鹿島神宮 手水舎と楼門

楼門の先には、拝殿と本殿があるのですが、残念!
改装工事中で、その姿を拝めません。

鹿島神宮 拝殿(工事中)
鹿島神宮 拝殿(工事中)

拝殿の横に回って、本殿の美しい姿を眺めます。
よく見ると木の柵のところにセミの抜け殻。こんな場所で生まれたの?

鹿島神宮 本殿
鹿島神宮 本殿

奥社に続く参道(奥参道)が、今回のメインイベント。
樹齢数百年の大木に囲まれた参道は歩く価値ありです。
これぐらい木々があると、暑さも和らぎます。

鹿島神宮 奥参道
鹿島神宮 奥参道

奥社は、参拝の順番待ちで行列が出来てました。

鹿島神宮 奥社
鹿島神宮 奥社

要石と御手洗池も見に行きます。
写真は撮ったものの、かなり地味な絵になったので省略。

最後に、鹿苑に寄って行きます。

鹿島神宮 鹿苑
鹿島神宮 鹿苑

「本物の鹿は、筋骨隆々じゃないよな」と心のなかで呟いておきます。

佐原へ

鹿島神宮駅を11:23発の電車に乗ります。
とにかく本数が少ないので、乗り遅れると大変。
鹿島神宮を出て、駅に到着したのは11時頃でしたが、既に電車は入線済み。
自販機で買ったミネラルウォータを、クーラーの効いた車内でがぶ飲み。
今日も暑い!

11:44 佐原駅に到着。

佐原駅
佐原駅

佐原駅は中々素敵な駅舎です。

観光案内所

最初の目的地は、観光案内所。

佐原 観光案内所
佐原 観光案内所

観光案内所に来た目的は、循環バス1日フリー乗車券(600円)を買うため。

循環バス 1日フリー乗車券
循環バス 1日フリー乗車券

循環バスは、小銭(運賃300円)しか使えません。

ここで買えば、小銭の心配がいらない上、購入特典として観光用の地図(20円)が無料でいただけます。

食事

事前に調べておいた「日の出食堂」か「魚八十食堂」で食事したかったのですが、なんと、2店舗とも臨時休業。

臨時休業
臨時休業

気分は「とんかつモード」。
孤独のグルメの五郎のように、嗅覚を働かせて「とんかつ」が食べられる店を探します。

おけまつ
おけまつ

「み〜つけた」

おけまつ メニュー
おけまつ メニュー

とんかつ定食にしようか、ポークテキ定食にしようか迷いながら入店。
先客は4組。

周りを見渡すと、みんな丼ものを食べています。

ここは「かつ丼」で攻めるべき、と自分の中の「五郎」が囁きます。

桶松 かつ丼
桶松 かつ丼

かつ丼(並)、1,150円。
見た目は、普通なんだけど食べてみると、かなりのボリューム。
美味しいものを、お腹いっぱい食べることの幸せを感じながら完食。

私の後から来たお客さんも、全員「かつ丼」を注文。

帰宅後、ネットで調べると桶松食堂(おけまつ)さんは「かつ丼」で有名なお店でした。

観光

香取神宮行きのバスまで時間があるので、佐原の町並みを観光して回ります。

佐原の町並み
佐原の町並み

川沿いの数百メートルが観光スポットです。
食べ歩きをしない私にとっては、観光の所要時間は30分。

佐原の町並み
佐原の町並み

炎天下のバス停で、30分近くバス待ち。
どこにも日陰がないので、店舗に入るくらいしか逃げ道はありません。

暑い。ビールが飲みたい。ビールが飲める店があれば絶対に入るのに!

香取神宮

忠敬橋を13:29発のバスは、数分遅れで到着。駅からの乗車客はゼロ。
忠敬橋で私を含めた4組5人を乗せたコミュニティバスは、エアコンが効いて幸せ。

10分程で、香取神宮に到着。

香取神宮
香取神宮

10軒ほどのお土産物屋や飲食店が並ぶ参道を抜けていきます。
比較してはいけないが、鹿島神宮の参道の1/3くらいの規模感。参拝客の数も。

香取神宮 鳥居
香取神宮 鳥居

鳥居を抜けると木が鬱蒼と茂る参道です。
真夏に、この日陰はありがたい。

香取神宮 総門
香取神宮 総門

短い階段を登った先に総門。
更に進むと、楼門。

香取神宮 楼門
香取神宮 楼門

楼門と拝殿・本殿は、元禄13年に造られたものです。

案内図によれば、拝殿より奥に進んだところに、鹿苑があるそうです。
鹿は、鹿島神宮で見てきたので、省略。

香取神宮 拝殿
香取神宮 拝殿

バス停のところまで戻って来ると、所要時間が20分ほどだったことに気が付きます。
所要時間まで、鹿島神宮の1/3でした。

次のバスまで、13分待ち。今度のバス停にも日陰がありません。
13分なら炎天下でも待てると判断。
がしかし、バスは予定時間より遅れて到着。ついてない...

乗客は2人。行きのバスでいっしょだった40代後半くらいの男性。
記憶を辿ると、鹿島神宮からの電車でも見掛けた気がします。

佐原駅に到着、電車が来るまで17分待ち。
NewDaysでアイス(ガツンとみかん)を購入。アイスを食べながら電車待ち。
キャンペーンなのか、28円引きの134円に。

成田山新勝寺

想定していたより1時間以上早く、成田駅に到着。
香取神宮から気になりだした男性も、青春18きっぷで有人改札を通過。
行動パターンが同じことにビックリ。

成田駅
成田駅

駅前にあった地図を見ると、「参道」「新参道」「新々参道」とあります。
さて、どの道を行けば良いのでしょうか。

成田山新勝寺 参道
成田山新勝寺 参道

かなりの数のお土産物屋さんや飲食店があります。
うなぎで有名な川豊本店は、この時間でも行列。そういえば、土用の丑の日でした。

成田山新勝寺 総門
成田山新勝寺 総門

想像していたより、総門は小さくて驚き。

仁王門も、初詣時の人出をさばくのには、狭すぎる気がします。

成田山新勝寺 仁王門
成田山新勝寺 仁王門

中は広い。
いや、驚くほど広大な敷地面積に圧倒されます。

正面にある大本堂で参拝。

成田山新勝寺
成田山新勝寺

大本堂で参拝後は、お約束!
豆まきをする気分で廊下に立ってみました。

成田山新勝寺 大本堂からの景色
成田山新勝寺 大本堂からの景色

成田山新勝寺の参拝を終え、成田駅に戻ったのが16:25。
ホームに降りると、ちょうど電車が来ます。
慌てて乗り込んだものの、全然発車しません。
単線じゃないのに、何でこんなに長時間停車するのでしょう?

電車には、小学生高学年らしきサッカー少年が団体で乗っていました。
泊まりの合宿帰りという感じ。
朝の小学生と違い、みんな爆睡していて静か。

夕食

千葉駅到着は、17時過ぎ。

予定していた、駅構内にある「松戸富田麺業」の前まで行くが入店せず。

まだ腹が減っていないのは、かつ丼がボリューム満点だったこともあるが、予定より2時間ほど早く到着しているから。

想定外だった...。5年ぶりの訪問だったので楽しみにしていたのですが。

帰宅後に、ビールと夕食にすることにしたため、外食をパス。本当に残念。

18時過ぎ、自宅到着。
夕食をパスしたため、更に早い帰宅になった。

持参した小説「グラスホッパー(伊坂幸太郎)」は、最後まで読み終えられず。
ビールを飲みながら、最後の10ページを読了。

この旅行のまとめ

掛かった費用

予定していた夕食をパスしたため、予算6千円を軽くクリア。

費目金額
交通費 JR(青春18きっぷ)2,410円
交通費 現地移動費 バス代600円
お賽銭(鹿島神宮、香取神宮、成田山新勝寺)30円
昼食 桶松食堂 かつ丼1,150円
ドリンク120円
おやつ ガリガリ君134円
合計4,444円
旅行に掛かった費用

少し前なら、桶松食堂さんのかつ丼は、1,050円。
バスも、2年前なら500円と、じわりじわりと値上げの波がやってきています。

最後の47県めまで、資金は持つのでしょうか...

初めて経験したこと

初めて、青春18きっぷを使いました。

初めて、鹿島神宮、佐原(香取神宮)、成田山新勝寺を観光しました。

初めて、JR鹿島線に乗りました。

予定外だったけど、桶松食堂さんで、美味しい「かつ丼」と出会えて良かった。