一筆書き切符で行く飛騨高山ひとり旅(世界遺産へ)

47都道府県全部観光する(22/47は岐阜県)

飛騨高山を1泊2日で観光する、ひとり旅。
1日目は高山を観光し、高山駅近くのスーパーホテル飛騨高山に宿泊をしました。

さて、2日目は世界遺産の白川郷(岐阜県)と五箇山(富山県)を観光して東京に戻ります。

2024/4/22(月) 白川郷と五箇山を観光

朝の天気予報では、昼から雨。
昨日の予報では終日雨予報だったので、良い方向に変わってきた。

スーパーホテル飛騨高山の朝食

出発が早いため、6:30の朝食時間開始と同時に食事会場へ。

かなり混雑していて食事を取るのに並びましたが、席は半分以上空いてました。
会場にいたのは、大半がビジネス客でした。

スーパーホテル飛騨高山 朝食
スーパーホテル飛騨高山 朝食

他のスーパーホテルに比べると、料理の品数が少ない気がします。

朝食後、ホテルをチェックアウト。
チェックアウトは、黙って出ていくだけなので時間の節約になって嬉しい。

定期観光バスで世界遺産(五箇山)に向かう

高山駅横にある濃飛バスセンターへ。

濃飛バスセンター
濃飛バスセンター

定期観光バスの出発時間は8:30だが、15分前には切符売り場で受付を済ます必要があります。
切符売り場で名前を伝えて、乗車券と参加者用のシールを貰います。

定期観光バス乗車券
定期観光バス乗車券

乗車したのは20名ほど、7割は外国人観光客です。
添乗員も乗車し、定刻通り出発。

濃飛バス
濃飛バス

添乗員さんは、日本語と英語の2つの言語で観光先の説明をしてくれますが、その内容は微妙に異なります。なので英語の説明も聞き逃せません。

外国人には、日本の文化を理解してもらうような説明のほか、言葉の通じない現地で困らないよう丁寧な案内をされてました。

日本人向けの説明で重要なことをさらっと言われます。
「日本人は集合時間の前にバスに戻って来られますが、時間ギリギリまで楽しんでください」

この瞬間ピンときました。
「集合時間に現れず、出発が遅れる」ことが良くあるんだと…

車窓から五箇山 菅沼集落を眺める

高速道路の五箇山ICの手前から富山県です。
添乗員さんの説明では、富山県と岐阜県では合掌作りの建築様式が違うそう。
そういうところも見て行きたいと思います。

菅沼合掌作り集落
菅沼合掌作り集落

バスは菅沼集落が見える場所で一旦停車。
車窓から菅沼合掌作り集落を眺めます。
ん~。ここからだと良く分からん…

五箇山 相倉合掌作り集落を散策

五箇山 相倉合掌作り集落に到着。見学時間は50分ほど。

最初に向かったのは、展望台。
案内図には徒歩5分と書かれてますが、上り坂なので5分は厳しいかも。
私は脚が長いので5分で充分ですが、じゃり道なので雨の日は注意が必要です。

五箇山 相倉合掌作り集落
五箇山 相倉合掌作り集落

最高に綺麗な風景が見られました。
桜が咲く集落とそのバックにある山には残雪があって、ステキ。

五箇山 相倉合掌作り集落
五箇山 相倉合掌作り集落

集落の中は、舗装道路で歩きやすいですが、生活道路なので住民の車が頻繁に通ります。

五箇山 相倉合掌作り集落
五箇山 相倉合掌作り集落

建築構造の違いについて見て行こう。
五箇山(富山県)の合掌作りは、屋根が急こう配で、玄関が正面(下の写真のような)にある家が多い。
対して、白川郷(岐阜県)は、玄関が屋根の傾斜側についていることが多いそうです。
その違いは、岐阜がパウダースノー、富山がべた雪という雪質からくるもの。

五箇山 相倉合掌作り集落
五箇山 相倉合掌作り集落

玄関の位置に気を付けて見て回ったが、屋根の傾斜側に玄関がある家もポツポツあって…微妙。

添乗員さんにおススメされた、相倉伝統産業館に立ち寄ります。
入場料は300円ですが、濃飛バスのシールを見せると団体扱いで200円。
現金のみの支払いになります。

相倉伝統産業館
相倉伝統産業館

受付にいたのは、隣の集落から来ているというお婆さん。
なぜか、隣にやってきてお祭りの話などをしてくれました。

昨日までお祭りがあって「獅子舞い」が出ていたそう。
今日から2日間は隣の集落でお祭り、という感じでお祭りが続くのだとか。

相倉伝統産業館
相倉伝統産業館

相倉伝統産業館の2階にも上がってみました。

相倉伝統産業館
相倉伝統産業館

帰り際に「次は季節の良い時に友達か家族で来なさい」と温かい言葉を頂きました。
日本の原風景が、町にも人にも残っている感じで、好きだな。

相倉集落 地主神社
相倉集落 地主神社

神社ではお祭りが終わって、飾り付けられていた提灯の撤去が行われてました。
獅子舞が出る15時過ぎからがお祭りの時間帯なのだろう、
運良くお祭りの日に来れても、このツアーだと見れないな。

白川郷に移動

想像していた通り、集合時間に遅れる方がいましたが、大した問題ではありません。
バスは白川郷に向けて出発。

白川郷
白川郷

白川郷のパーキングに到着。観光バスや自家用車が駐車場に多数。
観光客もビックリするほど来ています。

帰りの集合時間は14:50。時間通り集まるのでしょうか。
16:02の電車に乗りたいので、「みんな遅れないでね」と願いつつ白川郷の散策開始。

昼食は白川郷の「乃むら」

朝ごはんが早かったので、腹ペコです。

白川郷の中にある手打ちそば「乃むら」で昼食にしました。

乃むら
乃むら

お客さんのかなりが外国人。
蕎麦なので回転が速いと読んだのが間違い。

お箸を使うのが苦手な外国人は食べるのが遅いし、食べ終わった後も席を立たないことを失念してました。文化の違いなので、少し寛容になることにしました。

「乃むら」大盛り蕎麦
「乃むら」大盛り蕎麦

注文したのは、大盛り蕎麦。1,350円、現金のみ扱い。

十割蕎麦のように蕎麦が細切れになっていて、日本人でも食べにくい。
二八蕎麦だよね…
これじゃあ、箸の文化がない外国人は早く食べるのは無理。

googleの口コミ評価は高かったけど、自分の好みではなかった。残念。

白川郷を散策

実際に回った順ではありませんが、白川郷のVIEW POINTを紹介します。

駐車場から、少し揺れる吊り橋を渡って対岸へ。
ここからが、世界遺産に登録された白川郷です。

庄川に掛かる吊り橋 であい橋
庄川に掛かる吊り橋 であい橋

下車前に添乗員の方から、いくつかアドバイスを頂いています。

有料見学施設は4箇所。
1箇所400円なので全部回ると1,600円ですが、全部回る必要なし。

ひとつ選ぶなら「神田家」がおすすめ。

展望台までシャトルバスがあるが、歩いた方が早いことが多い。
シャトルバスに乗るなら、13:40発が比較的空いているそうです。

民家園で売っているアイスが美味しい。

明善寺

明善寺は、浄土真宗のお寺さん。
鐘楼まで藁葺なのが面白い。

明善寺
明善寺

明善寺郷土館を観るなら有料で400円掛かる。

長瀬家

長瀬家は3代目まで医者をしていた。
江戸時代の医療道具の展示があるそうだ。

白川郷 長瀬家
白川郷 長瀬家

江戸時代の医者って、どうやって勉強したのだろう。
まさか、本読んで道具を揃えたら医者が始められる?

神田家

添乗員さんオススメの観光スポット。
昔は酒造業を営んでいたそうだ。
想像だけど、酒蔵は別の建物としてあったのだろう。それも茅葺きだった?

白川郷 神田家
白川郷 神田家

400円払って入館。
一年中、囲炉裏を焚いているそうです。

白川郷 神田家
白川郷 神田家

焔硝土(えんしょうど)を作っていた場所も見学できる。

焔硝土は、ここ白川郷(幕府直轄領)でも五箇山(加賀藩)でも作られていた重要な産業。
生産量・生産年数から、床下だけで必要な出荷量があったとは思えないんだけど...

神田家 焔硝土
神田家 焔硝土

この囲炉裏の香ばしい匂いが上の階までして、雰囲気を出しています。
2Fは民具の展示。天井が低い。

神田家 2階
神田家 2階

観光客が途絶えたタイミングで入館できたので、独り占め状態で館内を見学できた。

和田家

国の重要文化財に指定されている和田家。
和田家の分家が神田家。分家を嫌う地域なので珍しいのだそう。

白川郷 和田家
白川郷 和田家

和田家は、白川郷で一番大きな家です。
大きな家のため、屋根の傾斜が60°ではなく45°。もちろん玄関は屋根の傾斜側に。

和田家は江戸時代、名主や役所番人をしていたそうだ。
ああ、やっぱり という感じ。

白川郷 和田家
白川郷 和田家

遊歩道の外側は立入禁止なのだが、日本人も外国人も無視して入っている。
こんなことだからオーバーツーリズムだ、観光公害だ、と言われる。悲しい。

展望台からの景色

シャトルバスを使わず、歩いて登りました。
徒歩20分ということだが、そんなに掛からなず展望台へ。ただ、息が上がる。
なぜなら、脚が長い...普段から鍛えている

展望台からの景色
展望台からの景色

展望台は観光客で大混雑していた。写真を撮るにも順番待ちが必要。
欧米系のカップルは写真撮影の後、抱き合ったまま動かなくなるので回転が悪い。

人気があることが納得できる、良い感じの風景を観ることができた。

合掌造り民家園で時間調整

集合時間まで50分ほど残したところで白川郷を見終わりました。
ツアー代には民家園の入場料が含まれるので、民家園で時間を潰すことにしました。

合掌造り民家園
合掌造り民家園

民家園も合掌造りの家が多数ありますが、ここにあるのは移築されたもの。
観光施設なので、世界遺産ではありません。

入口で濃飛バスツアーのシールを見せて入館。

民家園 無料休憩所
民家園 無料休憩所

無料休憩所で冷たいお茶を飲んだり、縁側でのんびりしたり...

民家園 売店
民家園 売店

売店で買った「よもぎアイス」食べたり。

よもぎアイス
よもぎアイス

アイスは300円ですが、ツアー参加者に配られるパンフレットの割引券で200円になりました。

高山に戻って、富山に向かう

集合時間14:50になりましたが、戻ってこない方が2組。
想定内なので不思議とイライラしません。

バスは予定時間を15分遅れて出発。想定外のことが起きるのはこれから

高速道路が工事のため、途中から一般道を走ることになります。
予約していた高速バスに乗れないお客様のため特別対応もあり、
遅れが取り戻せません。

16:02発の各駅停車の予定を、17:18「特急ひだ13号」に計画変更。
みどりの窓口で大人の休日倶楽部を使って3割引で特急券を購入。
その後、みどりの窓口に行列ができ、改札開始まで行列は解消されなかった。

特急ひだ13号 富山行き
特急ひだ13号 富山行き

想定外の追加費用(1,070円)が発生しましたが、予算内には収まりそうです。
問題は富山での食事時間。

高山で駅弁を買うという手も考えたのですが、昨晩も高山駅の駅弁...
そのまま、富山駅に進む選択にしました。

結局、最後まで雨は降らず、それどころか晴れました。
本当にラッキー。

富山で夕食難民?

特急ひだは、定刻通り18:54富山駅に到着。

時間がないので、最初に駅ビルの駅弁売り場へ。19時でしたが全品売り切れ。

とやマルシェの飲食店街へ。
「白えび亭」は長蛇の列。閉店時間までに捌けるのか心配になるくらい。
「回る富山湾すし玉」も行列が長く無理。
「氷見きときと寿し」も数人が並んでいた、
  ギリ何とかなるかもだったが、1ヶ月前に食べたばっかりなのでパス。

「麺屋つくし」のカウンター席が空いているのを確認。迷わず着席。
ラーメンなら新幹線の時間に間に合いそうです。

麺屋つくし
麺屋つくし

麺屋つくしは、札幌味噌ラーメンで有名な「すみれ」で修行された方がオーナー。
なら、味噌ラーメンが自慢なんだろうと「辛味噌ラーメン」を注文。

麺屋つくし 辛味噌ラーメン
麺屋つくし 辛味噌ラーメン

食べながら、ライスを注文しなかったことを後悔。
舌代960円をSuicaで支払い。「美味しかったです。ごちそうさま」

富山から東京へ

富山駅新幹線ホームにある駅弁売り場も完売してました。

19:40発の「かがやき516号」で東京へ。
隣の席は空いていたものの満席に近い混雑状況でした。

富山駅 新幹線ホーム
富山駅 新幹線ホーム

在来線への乗り換えは上野駅。
東京駅乗り換えの方が好きなのですが、特急料金が安くなるので上野駅。

この旅をスタートさせた地元駅(総武線)で一筆書き切符を自動改札機に投入。
何事もなく、改札を通過できました。

旅行で掛かった費用

予算は44,500円でした。実際に掛かった費用は...

何に使ったいつら使った
宿泊費 スーパーホテル飛騨高山5,720円
JR乗車券・特急券(事前購入分)20,390円
定期観光バス代8,000円
JR特急券(追加分)1,070円
甚五郎らーめん800円
駅弁 飛騨牛しぐれ寿司1,800円
ミネラルウォータ 3本370円
高山祭屋台会館 入場料1,000円
お賽銭10円
よもぎアイスクリーム200円
白川郷 神田家 入館料400円
相倉伝統産業館 入館料200円
乃むら 大盛蕎麦1,350円
つくし 辛味噌ラーメン960円
合計42,270円
飛騨高山 旅行費用

アクシデントで予定外の費用発生も有りましたが、2千円ほど予算を下回りました。

下回った理由は、2つ。

観光(入館料)が想定より少なくなったこと
・白川郷・相倉に関しては、添乗員さんのアドバイスが良かった
・飛騨高山に関しては、高山陣屋に行き忘れた...後悔はしていないが。

2日目の白川郷での食事代が、想定を下回ったこと