固定費である電気代は、意外と簡単に減らすことができます。
手間がかからず効果のあるものから実施するのがポイントです。
電力会社の変更 (無料でできる)
もし、電力会社の変更を一度もしたことがないのであれば、真っ先にやるべきです。
僅か1時間ほどパソコンを操作するだけで、あなたにぴったりの電力会社が見つけられる上、契約まで済ませることができます。
元々の使用電力量によって効果が違いますが、比較的使用電力が少ない我が家でも、年間で数千円下がりました。
準備するのは、電力会社の検針票。電気代は季節変動が大きいので、できれば1年分の検針票(使用電力量)があると、より精度の高い電力会社選びができます。
準備が出来たら、エネチェンジのサイトに行きましょう。
既に新電力に切り替えられた方も、数年に1度は、このサイトで現状がベストかチェックするのがおススメです。下がる金額は僅かかもしれませんが、各電力会社のキャンペーンなどを利用すれば初年度は、かなりお得になります。
契約アンペア数の変更 (無料でできる)
同居する家族の人数が変わった時が見直しのタイミングです。
例えば40Aから30Aに変更すると月額基本料が300円弱落ちます。
たったと思うかもしれませんが、年間で考えましょう。
たった10分ほどの手続きで毎月286円確実に安くなれば、それは10年で3万4千円。
年金暮らしのあなたには、決して小さな金額ではありません。
アンペア数を落として、ブレーカーが頻繁に落ちたら困ると思った方、考えてみましょう。
最初に電力会社と契約したころは、液晶テレビではなくブラウン管テレビではなかったですか、電灯もLEDではなかったし、エアコンも今よりもっと電気を食っていたはず。この20年、30年で持っている家電も増えたけど、消費電力は減ってきています。
一般的に、必要といわれるアンペア数は
単身者:30A
2~3人家族:40A
3人以上:50A
オール電化なら:60A~100A
家電の使い方を変える
消費電力の大きい家電から対策を進めましょう。
対象は、
エアコン、洗濯機(乾燥機能付き)、食器洗い乾燥機、冷蔵庫、照明、テレビ
エアコン (無料でできる)
やることは3つです。
フィルターを小まめに清掃しましょう。2週間に一回を目途に、掃除機でゴミを吸い取るだけです。
環境省の資料によれば、冷房時4%、暖房時6%の節電効果だそうです。
設定温度を見直します。1度の差は、かなり省エネに効きます。
夏は28度、冬は20度が目安です。
但し、この温度設定だと夏場に台所で料理を作る人には、ちょっと暑いです。
エアコンは冷房よりも暖房の方が消費電力が大きいので、冬の20度設定は確実に実施したいところです。
使用する時は室内のドアを閉めまくって、狭い範囲でエアコンを効かせるようにします。
涼しいリビングから廊下に出るとムッとしますが、廊下に出るのはトイレに行く時くらい。
廊下や隣の部屋まで冷やす必要なんてどこにもありません。
後は自動運転で大丈夫。
洗濯機 (無料でできる)
すすぎの回数を1回にします。最近の液体洗剤は、すすぎが1回で良いタイプのものが主流。洗濯機が対応していれば、1回設定すれば、後の手間なしですすぎ回数を1回にできます。洗濯時間の短縮、節水にもなるのでお勧めです。
実は洗濯だけなら、電気代はそれほど掛かりません。すすぎ1回の効果を実感できるのは水道代です。
洗濯機で電気代が掛かるのは、乾燥機能を使う場合。
出来るだけ、ベランダでの天日干しをしましょう。
ベランダに干せないのであれば、室内干しで扇風機を使う方法もあります。
扇風機なら1時間当たり電気代は1円、乾燥機なら20円。
冷蔵庫 (無料でできる)
両サイドと背面に十分なスペース(5~10cm)が開いているか見てください。
間を空けるだけで、省エネになります。
少し手間ですが、夏と冬で設定温度を変えると省エネになります。
冬場は、設定温度を(中)。夏場は(強)。
リビングの照明 (無料でできる)
長時間使用することが多いリビング・ダイニングの照明。
今や殆どのお宅で、電球やシーリングライトはLEDになっていると思います。
リビングやダイニングがシーリングライトならば、調光機能が付いていると思います。
ダイニングテーブルの上は明るく、リビングの上は一段階暗く設定すれば、節電になります。
同様に寝室など、全灯が必要ない場所も設定変更しておきます。
テレビ (無料でできる)
テレビの消費電力を左右する要素は、画面の明るさ、音の大きさの2つです。
家電量販店で、大画面の液晶テレビが迫力を持って迫ってくるのは、明るさや音を最大限にしているから。
もし、自宅でも同じような設定にしているなら、一回、見直してみましょう。
多くのテレビには設定で省エネモードを選択できるようになっています。
テレビを見る時間を減らすのもありだと思います。
ダラダラ見ているなら、思い切って一週間テレビのスィッチを入れない経験をしてみてください。
私の子供の家にはテレビがありません。理由は「見ている暇がないから」。テレビを消すことで、何となく観ていたことに気付かされるはずです。
電球をLEDに変更する (初期投資が必要)
今や殆どのお宅で、電球やシーリングライトはLEDになっていると思いますが、そうなっていないなら、壊れてなくても、買い替えを検討すべきです。
なぜなら、目に見えて電気代が減るから。
家電を買い替える (初期投資が必要)
単純に買い替えるだけで、電気代が下がる家電があります。
この10年間で省エネが急激に進んだ家電を上げます。
買い替えの効果がある順に並べると
冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ
テレビは、価格が下がってきていることもあり注意が必要です。
買い替え時に、つい、画面サイズを大きくしがち。それでは省エネにはなりません。
また、画面サイズが同じでも4Kテレビは消費電力が大きいので注意です。
モーターの力を使う家電は、DCモーターの製品を選ぶようにします。
製品価格がACモーターのものに比べると高くなり節電効果を上回ってしまいますが、それ以上の快適性が手に入ります。
基本性能が良いものを長く使うのは「あり」だと思います。
洗濯機…静寂性があるので早朝から洗濯機を回せます
掃除機…軽量化により家事が楽になります
扇風機…そよ風が気持ちいい
省エネ型のエアコンにする (初期投資が結構必要)
省エネ型のエアコンは、通常タイプの1.5倍くらい高いことが多いですよね。
この値段が購入を躊躇わせる訳ですが、型落ち品を安く買える機会に恵まれたなら、迷うことなく、超省エネ型のエアコンを購入しましょう。
その機会を逃さない方法は、2つ。
相場観を知っておくこと
壊れたら買うのではなく、そろそろ買い替え時で購入すること
省エネ型の温水便座にする (初期投資が結構必要)
瞬間式の節電タイプを選びます。
便座のふたを自動開閉するタイプなら更に効果的。
初期投資は十分回収できます。
生活習慣を変える
ここから先は、同居する家族の協力なしではできない節約術。
日々の努力が必要で、その努力の成果を実感しにくいのがウィークポイントです。
照明
LEDであれば、蛍光灯のように点滅で寿命を短くすることもありません。
小まめに電気を消しましょう。
シーリングライトの明るさは、小まめに変更しましょう。
食事の時は明るく、くつろぎ時間は明るさを一段階下げましょう。
リモコンで簡単に操作できるはずです。
春から秋の間は、早寝早起きにする。
早朝の涼しい時間に活動しましょう。明るくなるのも早いので照明の使用時間も少なくなります。
家にいる時間を減らしましょう
外出中や就寝中も働き続ける電化製品は、
冷蔵庫、通信機器(電話やインターネット)、インターフォン、温水便座くらい。
さあ、家の外に出て思いっきり趣味の時間を楽しみましょう。
だって、この節約は趣味に使えるお金を増やすためにやっているのだから。