テレビ東京の人気番組「バス旅」が面白いのは、出演者の魅力と編集力のほかに「ある制約」が関係しています。
この番組のルールを書き並べてみます。
1.出発地点とゴール地点だけが決まっている。(どこを経由するかが成否を決める)
2.移動手段は路線バスだけ。バスがなければ歩く。(しかも本数が少なかったり)
3.ゴールまでの日数が決まっている。
4.ネットで調べてはいけない。(地図と聞き込みだけが許される)
5.宿泊先も、たどり着いたところで当日探さなければならない。(満室だったりも)
テレビを見た人が追体験したいと思ったとき、この制約が「できそうで、いざやると難しい」冒険の旅になります。
つまり、日常の移動でも、このような制約を加えるだけで冒険の旅になる可能性を秘めているということです。
日常を冒険の旅に変える制約(ルール)を考えましょう。
「ネットで調べてはいけない」や「ガイドブックに頼らない」は、冒険を楽しむためのお約束です。
もうひとつお約束事があります。
バス旅は一日中カメラを回した中から面白いところを編集して放送しています。
現実は、面白いことが連続して起きるわけではありません。
なので、初心者は、いきなり非日常のバス旅に出てはいけません。日常の移動から始めましょう。