予算6千円。青春18きっぷで行く「房総半島一周旅」

47都道府県全部観光する(4/47は千葉県)

「47都道府県全部観光する」の企画では2度目の登場になる「千葉県」。
前回の日帰り旅行は、青春18きっぷを使って「佐原と成田」を巡りました。

今回の千葉県の旅は、少し遠出して房総半島を電車で巡ります。
各駅停車で、列車本数の少ない房総半島を一周。
美味しい店に寄ったり、観光したりして、6千円以内に収めるという企画。

厳しい予算で目一杯楽しむために…

予算は6,000円

「47都道府県全部観光する」の企画では、日帰り旅行の予算は6,000円と決めています。

6,000円の予算に収めるため欠かせないのは、「青春18きっぷ」。

青春18きっぷ
青春18きっぷ

青春18きっぷは、5日分利用できて12,050円。
1日あたり、2,410円です。

現地で食事代とアクティビティに使えるお金は、3,590円になります。

どこにいく? 内房か外房か

予算が限られるため、安くて美味しい店に行きたいところ。

お店の営業時間などを考慮し、内房線→外房線の順で観光して回ることにします。

1時間に1本と電車の本数が少ないので、多くの観光客は車での移動。
私のように電車、それも各駅停車で房総半島を日帰り観光して回るのは、無謀なチャレンジにも思えます。

チャレンジ成功のため
「途中下車する駅数は4駅以上」「現地で柔軟に対応する」「内房と外房の両方を観光する」
というルールしました。

果たして、予算6千円。青春18きっぷで行く「房総半島一周旅」は成功するのか。

2024/8/6(火曜) 行ってきます

天気予報では、東京は曇りですが、房総半島は晴れの予報です。
気温の予想は30℃超えですが、35℃を超えていた昨日より過ごしやすそうです。

自宅を出発

7:10発の総武線各駅停車に乗車するため、最寄り駅へ。
いつも通り、有人改札口が開いていない上、インターフォンにも反応なし。
青春18きっぷに印を貰えないので、そのまま改札を通過。

千葉駅に7:44着、千葉駅の有人改札で青春18きっぷに日付印を頂き、7:50発内房線上総湊行きに乗車。すでに車内は通勤客で満員。座ることができません。

20分ほどして、運よく前の席が空きました。

内房線 上総湊駅
内房線 上総湊駅

08:58上総湊駅に到着。乗り換え時間が2分しかありませんが、隣のホームなので問題ありません。

9:00発内房線安房鴨川行きは4両編成。
この旅で最も空いた列車になりましたが、それでもロングシート席しか確保できなかった。

保田駅に到着

9:14保田駅到着。
下りたのは自分を含めて3人。

保田駅は無人駅。
千葉駅で青春18きっぷに印を貰ってなかったら、ここまでタダ乗りになるところでした。

保田駅
保田駅

さて、ここから先は、電車は1時間に1本のエリア。
観光の所要時間を1時間以内に済ませることが、「房総半島1周旅」のポイント。

保田駅
保田駅

保田駅からは徒歩で移動します。
目的地は、保田漁港内の食堂「ばんや」。

保田の「ばんや」で昼食

googleマップで確認し表通りを進みますが、歩道が殆ど無いので、横を通るクルマに恐怖心を感じます。

保田漁港
保田漁港

磯のにおいを感じながら、歩くこと15分。保田漁港に到着。

「ばんや本館」の営業時間は9:30~(平日)。
開店時間と同時くらいに入店したにも関わらず、2組のお客さんが着席。
私の後からも、次から次へ。夏休み中とはいえ、平日だよね…

ばんや本館
ばんや本館

アジフライが食べたくて来たはずなのに、注文したのは「天然地魚海鮮丼」1,320円。
朝9:30からのアジフライは、ジジイの胃袋には無理。さっぱり系に変更。
多くのお客さんが、アジフライを注文していたので、すごく心残り。

天然地魚海鮮丼
天然地魚海鮮丼

この内容とボリュームで、1,320円は、かなりお得。
美味しかったです、ごちそうさまでした。

食べ終わって、会計をしたのが9:50。
入店から20分で食事が終わりました。
支払いは、クレジットカードのほかSuicaなどが使用できます。

保田駅に戻る途中で道に迷う

次の列車は10:15発。25分程あるので、裏道を使って保田駅に戻ります。
最初は良かったのですが、道に迷って、変なところに出ちゃいました。

この踏切を渡れば駅に行けるはず
この踏切を渡れば駅に行けるはず

道に迷うのも、楽しい思い出…

ということがあって、保田駅に戻ったのが10:10。駅まで20分掛かってしまいました。

保田駅
保田駅

10:15発の内房線上総一ノ宮行きは、2両編成でやってきました。
車内は、ほぼ満席。1席の空きを見つけて座ることができました。
まあ、乗車時間が短いので、座れなくても大した問題ではないのですが…

那古船形(なこふなかた)駅へ

次の目的地、那古船形(なこふなかた)駅に到着したのは10:31。
この駅で下車したのは、2人。乗った方はいません。

那古船形駅へ
那古船形駅へ

ここも無人駅。青春18きっぷをカバンから取り出すことすらなく、改札を通過。

ここから、また歩きます。
目的地は大福寺・崖観音です。

大福寺・崖観音を観光

歩くこと20分。大福寺に到着。

山の中腹に壁観音
山の中腹に壁観音

歩いている途中で、壁観音が見えてきますが、あそこまで登るのかよって、少々弱気に。

大福寺 本堂
大福寺 本堂

本堂で参拝後、壁観音をめざします。

本堂横の階段を上って、壁観音へ。
段数でいえば100段ほど。意外とあっさり、壁観音に到着。

大福寺 壁観音
大福寺 壁観音

壁観音で参拝後、吹き出す汗をタオルで拭いながら絶景を楽しみます。

大福寺・壁観音の観光に要した時間は約10分。

壁観音からの絶景
壁観音からの絶景

壁観音からの絶景を楽しんだ後は、那古船形駅まで急いで戻ります。
歩いている途中、自分の後ろをつけてくるクルマがいることに気づきます。

なんだよ!って振り向いたらパトカーでした。
(本当に、千葉県警と相性が悪くて…悪人に疑われるのは、千葉県内だけ)

駅で電車待ち

11:20那古船形駅に到着。
電車は11:30発。
待合室で、ボーしたり、駅舎横の自動販売機で冷たい水を買ったり。

那古船形駅 待合室
那古船形駅 待合室

エアコンがない、待合所なので暑いですが、日陰になる分、少しだけ楽。

この先、乗車時間が長いのでトイレにも行っておきます。

乗車駅証明書発行機
乗車駅証明書発行機

那古船形駅は無人駅なので、「乗車駅証明書発行機」やSuicaの簡易入場機などがありました。

Suicaの簡易入場機
Suicaの簡易入場機

11:30やってきた内房線上総一宮行きは2両編成。
先ほど同様、観光客と学生で混雑していて、ほぼ満席。
運よく空席1つを見つけで着席できたのはラッキーでした。

鵜原駅(うばら)に到着

12:56鵜原駅に到着。下車したのは自分だけ。

この先、1時間電車が来ないと思うと急に不安に。

内房線 上総一ノ宮行き 鵜原駅
内房線 上総一ノ宮行き 鵜原駅

鵜原駅は外房線の駅ですが、内房線で乗り換えなしで来れました。

鵜原駅ホーム
鵜原駅ホーム

鵜原駅は、ホーム上に小さな待合室があるだけの駅です。
駅舎は立て直すのか取り壊し工事中。
駅員さんがいるスペースすらない無人駅。

鵜原駅 駅舎(工事中)
鵜原駅 駅舎(工事中)

トイレも古くて小さなものありましたが、緊急時以外使いたくない感じ…
と思っていたら、お腹の調子が…

鵜原理想郷を観光

鵜原理想郷をめざして歩きます。
徒歩15分くらい。途中、鵜原海水浴場で泳ぐ人たちを横目に進みます。

鵜原海水浴場
鵜原海水浴場

短いトンネルをくぐった先に、理想郷がありました。

何やら、ちゃちな看板に嫌な予感を覚えますが先に進みます。

うばら理想郷
うばら理想郷

道の両サイドには木々が生い茂り、心配になってきます。
写真の道は、まだ全然広いのですが、「ここ行くの?」て感じの道も

うばら理想郷 遊歩道
うばら理想郷 遊歩道

照明のないトンネルもあるので、いろいろ冒険心が掻き立てられます。

うばら理想郷 トンネル
うばら理想郷 トンネル

道に迷ったり、獣道のような行きにくい道を避けたため、たどり着けたのは、毛戸岬だけ。

それでも、毛戸岬からの絶景は忘れられないものになりました。

毛戸岬からの絶景
毛戸岬からの絶景

外房に来たんだなと実感できる風景。
青い海に青い空。今日来て正解でした。

毛戸岬からの絶景
毛戸岬からの絶景

途中に地図も出てたんですが、道に迷っていたのは私以外にも… 

確かにADVENTURE
確かにADVENTURE

鵜原駅で電車待ち

鵜原駅に戻ったのが13:45。
ホーム上の待合所は、満杯。
海水浴帰りなのでしょうか、家族連れや中学生のグループで盛況。

鵜原駅 待合所
鵜原駅 待合所

13:54外房線上総一ノ宮行き2両編成に乗車。
混んでいたが、ひと席空いていた。

御宿駅に到着

14:06御宿駅に到着。

御宿駅
御宿駅

ついに有人駅に到着。
改札で、青春18きっぷを提示して通過。

御宿観光

御宿と言えば、パームツリー。
駅前から続くパームツリーを下から見上げると、青い空が。
リゾート地にキターーーーーー。

御宿のパームツリー
御宿のパームツリー

御宿と言えばのふたつ目は、「月の砂漠」。
見たかったモニュメントが観れて良かった。

月の砂漠
月の砂漠

写真を撮りながら、月の砂漠の歌を口ずさんだことは内緒にしておこう…

月の砂漠公園には、ビーチバレーができるコートもあった。
自由に使えるのだろうか。

ビーチバレーができるコート
ビーチバレーができるコート

御宿にも海水浴場があって、大勢の海水浴客で賑わっていた。

御宿海水浴場
御宿海水浴場

電車の時間もあったので、少しだけ「月の砂漠」を散策して駅に戻った。
短時間の散策だったが、腕が日焼けして赤くなり始めた。海岸は危険だなあ。

帰路へ

御宿駅に戻ったのは14:43。

御宿駅の待合所は、エアコンがガンガンに効いていて快適でした。

青春18きっぷ
青春18きっぷ

勝浦で夕食を食べてから帰宅する予定でしたが、想定より2時間早く進んでいる関係で、いま勝浦に行っても飲食店はやっていません。

お腹は空いているので、計画を変更し、ここから帰路につくことにしました。

15:06の外房線上総一ノ宮行きに乗車。
上総一ノ宮で京葉線、更に蘇我で総武線に乗り換え。

京葉線
京葉線

市川駅で改札を出てエキナカで弁当を購入。
総武線各駅停車で自宅最寄り駅へ。17:15帰宅。
買ってきた弁当と冷蔵庫から出したビールでひとり反省会。

青春18きっぷのお得度は

青春18きっぷなので、2,410円で済みましたが、普通にきっぷを買ったらいくらだったのか。

最寄り駅→保田駅1,694円、
保田駅→那古船形駅242円、
那古船形駅→鵜原駅990円、
鵜原駅→御宿駅199円、
御宿駅→市川駅1,518円、
市川駅→最寄り駅146円

合計4,789円

房総半島一周旅に掛かった費用

予算6,000円でしたが、夕飯を弁当にしたため、余裕で予算内になりました。

何にいくら使った
青春18きっぷ1日分2,410円
ばんや本店 天然地魚海鮮丼1,320円
弁当 升本1,460円
ソフトドリンク 自販機240円
お賽銭10円
総合計5,440円
房総半島一周旅に掛かった費用