「JR+ホテル」ダイナミックパッケージは安いのか?

47都道府県全部観光する

「ホテル代と電車賃はできるだけ安く」「現地での体験にお金と時間を使う」のが私の旅行スタイル。

定年退職者で且つ、単身者なので旅行の日程は自由。
限られた予算で全国各地を見て回るため、「ホテル代と交通費を節約」するのは重要なテーマです。

今回は、JR東日本エリアでの「ホテル代と交通費を節約のポイント」の第一弾として、ダイナミックパッケージを解剖していきます。

電卓とお金
節約術

ダイナミックパッケージとは

ダイナミックパッケージとは、ホテルの宿泊とJR(交通費)がセットになった旅行商品です。

セットにすることで、
ホテル代やJR運賃の値引きを分かり難くした格安旅行プランができあがります。

旅行会社で料金が大幅に違う

旅行会社とホテルの力関係の差で、予約サイトごとに宿泊費が異なるのは常識。

では、ダイナミックパッケージでは、どうなのでしょうか。

ダイナミックパッケージには、
・比較サイトがない
・列車の時間帯により料金が変化する複雑なシステム
・ホテル予約と同様、クーポンやポイントといった割引があり単純比較できない
から、最安値の予約サイト見つけるのが至難の業。

30%offの新幹線チケットとホテルを自分で組み合わせた方が安い可能性も…

仙台に1泊する場合を比較

実際にその実態を調査。驚きの結果が…

比較条件

●比較に使うホテルは2つ。どちらもビジネス客に人気の高いホテルです。
・ホテルクラウンヒルズ仙台青葉通り
・ホテルグランテラス仙台国分町

●使用した予約サイトは6つ
・びゅうトラベル(ダイナミックレールパック)
・じゃらん(じゃらんJRパック:赤い風船)
・楽天トラベル(JR楽パック:赤い風船)
・日本旅行(赤い風船)
JTB(JTBダイナミックパッケージ)
・るるぶトラベル「JTBが運営

●旅行条件
・価格調査日は2024/5/3
・宿泊日は2024/5/27(月)、1泊 シングル 素泊まり
・行きの新幹線が「やまびこ127号 08:12上野発」指定席
・帰りの新幹線が「やまびこ152号 17:25仙台発」指定席

●クーポンやポイントなどの割引は含まずに価格を比較

●上野~仙台の新幹線。30%offなら往復14,940円、eチケは往復21,360円。

ホテルクラウンヒルズ仙台青葉通り

ホテルの公式サイトでの予約は、シングル(14日前までの早割)で4,300円。
スタンダードプランで4,400円です。

新幹線をeチケ、ホテルを公式サイトのスタンダードプランで予約した場合
25,760円の支払いですが、ここからどれくらい安くなるか見て行きます。

予約サイト宿泊のみJR+宿泊
びゅうトラベル4,500円18,800円
じゃらん4,300円18,900円
楽天トラベル4,300円20,300円
日本旅行扱い無し18,900円
JTB4,085円28,900円
るるぶトラベル4,211円
ホテルクラウンヒルズ仙台青葉通り

JTBの28,900円は料金設定がバグレベル
こういったトラップに引っ掛からないようにしないと…

ここでは、JTBの変な価格設定を除いて考察します。

ダイナミックパッケージの最安値は、びゅうトラベルの18,800円
ホテル代のみの最安値は、JTBの4,085円。

ホテル代の価格差が400円ほどですが、ダイナミックパッケージは1,500円の差に。
牛丼1杯の差が、牛タン定食が食べられるくらいの差になりました。

次に、個別に手配したときの費用と比較します。

最安値のJTBでホテルを予約、30%offで新幹線に乗った場合、19,305円
単純比較では、びゅうトラベルのダイナミックレールパックが安いとなるのですが…

ホテルグランテラス仙台国分町

ホテルの公式サイトでの予約は、エコノミーシングル(14日前までの早割)で4,500円。
エコノミーシングル(スタンダードプラン)で4,700円です。

予約サイト宿泊のみJR+宿泊部屋タイプ
びゅうトラベル5,000円19,400円不明
じゃらん4,600円19,300円エコノミー
楽天トラベル4,600円20,900円エコノミー
日本旅行扱い無し19,300円エコノミー
JTB4,750円17,900円エコノミー
るるぶトラベル4,492円エコノミー
ホテルグランテラス仙台国分町

ダイナミックパッケージの最安値は、JTBの17,900円
ホテルのみの最安値は、るるぶの4,492円。

ホテル代の価格差が500円ですが、ダイナミックパッケージでは3,000円まで拡大。
牛タン定食+生ビール2杯分くらいの差があります。

次に、個別に手配したときの費用と比較します。

最安値のるるぶでホテルを予約、30%offで新幹線に乗った場合、19,432円
ダイナミックパッケージの方が1,500円も安いので、迷う必要はありません。

ホテルに拘らなければJTBが安い

経験も含めての結論を言います。

特定のホテルに宿泊したいという拘りがなければ、
JTBのダイナミックパッケージを使うと、お得なプランに巡り合えます。

じゃらん vs 楽天トラベル

同じ「赤い風船」なのに料金が異なるのは意外でした。
少し前は、日本旅行 < じゃらん ≒ 楽天トラベル の価格順だったが
今は、日本旅行 = じゃらん < 楽天トラベル の価格順になったようだ。

ホテル代では競争力が働いて、同じ価格であることが多いのに...

ダイナミックパッケージは、じゃらんの勝ち。

JTB公式サイト vs るるぶトラベル

ホテル予約での比較になりますが、

同じJTBのサイトなのに、価格が違うことに驚く。どういうこと?

るるぶトラベルは、JTBが運営しJTBのシステムを利用した旅行予約サイト。

各旅行予約サイトの契約ホテル数は
楽天トラベル > じゃらん > るるぶ(JTB)
の順らしい。

大人の休日倶楽部会員は、個別に手配した方が安いかも

さて、ここからが本題。

「大人の休日倶楽部会員は、個別に手配した方が安いかも」という疑問に答えていきます。

モデルケースを考えます。

仙台に1泊2日で観光に行くケースです。
観光先は、松島と仙台市内。

17,900円するJTBのダイナミックパッケージを使った場合。
追加で掛かるのは、
・自宅最寄り駅から上野駅までの交通費
・仙台から松島海岸までの交通費
筆者の場合、2つの合計で1,300円になります。
合計19,200円

では、個別に手配した場合は、
①自宅最寄り駅から松島海岸(新幹線は上野~仙台)の交通費
②松島海岸から自宅最寄り駅(新幹線は仙台~上野)の交通費
③ホテル代

大人の休日倶楽部割引を使うため、①と②の金額は15,400円

ダイナミックパッケージとの差額3,800円が、ホテル代に使える金額。
そんな安く泊まれないと思ったでしょうか?

セール時に配られるクーポンとポイントを活用してやっと...
3,800円は、かなり難しい。

それにしても、JTBのダイナミックパッケージは安い。

結論! ダイナミックパッケージは安い

今回のモデルケースは、ビジネスホテルが多数ある仙台を選びました。
このため、「ダイナミックパッケージ」の安さが際立つ結果になっています。

筆者なら、
・安いダイナミックパッケージを探すなら、JTB
・列車の選択肢が多いダイナミックパッケージは、びゅうトラベル
・ポイントやクーポンを活用するなら、じゃらんや楽天トラベル
と予約サイトを使い分けます。