47都道府県全部観光する(30/47は和歌山県)
「47都道府県全部観光する」の30県目は和歌山県。
所用で京都に滞在、暇をみて、いつものように日帰り観光をすることにしました。
例年は京都や奈良・滋賀と近場の観光ですが、今回は少し足を延ばして和歌山県を観光。
和歌山県は、仕事でもプライベートでも行ったことがない場所です。
行ったことがないどころか、通過したことすらありません。
観光先は高野山、予算は6千円と過去一厳しい金額
「47都道府県全部観光する」の企画では、いくつか旅のルールがあります。
・ひとり旅であること
・公共交通機関だけ利用すること
・日帰り旅行の予算は6千円
物価高騰のため、交通費や飲食代が上がり、予算6千円に収めるのは、かなり難しい。
和歌山は、高野山/那智の滝/熊野本宮大社/アドベンチャーワールドなど有名観光スポットがありますが、京都から日帰り旅行できて、予算6千円に収まりそうなのは高野山だけ。
電車代や参拝料から算出すると、飲食に使える金額は940円。
高野山で名物料理を頂くなんて夢のまた夢。
それどころか飲食店に入ったら即終了かも…。
2024/9/18 水曜日 快晴
天気予報で晴れの予報が出ていた唯一の日に出発。
9月中旬だというのに、真夏のような暑さです。
高野山に向かう
滞在先のアパートを出たのは7:05。
まだ7時なのに京都の暑さは半端ない。
つい予算のことを忘れて自販機でミネラルウォーター130円を購入。
飲食に使える残金が810円に。
一条寺から叡山電車に乗車
一乗寺駅7:16発の叡山電車に乗車。
叡山電車は、総武線並みに電車の本数が多いので助かります。
通勤時間帯ですが、座れないものの、混雑はしていません。
出町柳駅には7:23に到着。ここまでの運賃は220円、Suicaで支払い。
京阪電車に乗換えです。
京阪 出町柳駅でフリー切符を購入
有人改札口で、高野山1dayチケットを購入。3,800円現金払い。
出町柳駅から先の交通費は、高野山1dayチケット1枚でOK。絶対に紛失できません。
早速、自動改札機に磁気カードを投入して利用開始。
磁気カードの裏面に入場日時が印刷されました。
京阪線で大阪 淀屋橋に向かう
出町柳で7:34発の京阪特急に乗車。
特急ですがロングシートの普通の車両、もちろん普通乗車券で乗れます。
出町柳駅が始発駅。乗車待ちの列に並んだので座ることができました。
通勤時間帯で駅が混雑しているため、ここから難波までは写真撮影を自粛。
淀屋橋から大阪メトロ
淀屋橋に8:36到着。
大阪メトロ御堂筋線に乗換えです。
通勤時間帯のため、駅や連絡通路が混雑していて、思うように進めません。
8:42の、なかもず行きに待ち時間ゼロで乗車、ぎりぎりセーフ。
乗車時は混雑していましたが、本町や心斎橋で殆どの方が下車しガラガラに。
なんばで南海電車に乗り換え
8:48なんば駅に到着。
南海なんば駅まで歩く歩く。どんだけ、駅が離れているんだ。
8:54ようやく南海なんば駅に到着。
到着と同時に乗車する「南海高野線快速急行極楽橋行き」が入線。
8両編成の一番後ろの車両に座り涼んでいると、車内放送で「極楽橋に行くのは前4両」。
発車1分前ですがダッシュで車両を移動。
車内を見渡すと、外国人と日本人の中高年が半々という割合でした。
比叡山に行ったときには見かけなかった、キャリングケースを持ち歩いている観光客が複数。
極楽橋駅に到着。
ホームの横を流れる小川に赤い小さな橋があるが、あれが「極楽橋」なのか?
高野山ケーブルカー
極楽橋駅では改札を通ることなくケーブルカーに乗り換えられます。
電車の到着時間、発車時間に合わせてケーブルカーの運転がされるので、極楽橋駅でのんびりする余裕はありません。
4両編成の電車に乗っていた乗客、ほぼ全員がケーブルカーに乗るため満員で10:37に発車。
高野山に到着
10:42高野山駅に到着。
駅を出るとバスが複数台待機してました。
10:46バスは高野山駅前を発車。ここでも、のんびりしている暇なし。
バス乗り場ではバスの1日乗車券(1,100円)が売られていますが、今回は高野山1dayチケットがあるので大丈夫。
バスで奥の院へ
バスに乗車し山道を走ること20分。奥の院入口に到着。バスはこの先、奥の院前まで行きますが途中下車。
バスから降りる時に運転手に高野山1dayチケットを提示。日付の確認をしないですが良いのでしょうか。
全長2km程の参道を歩いていくことにします。
参道は杉の大木とお墓に囲まれ不思議な感じ。
暑い日でしたが、木陰になっているので参道は歩きやすかった。
武将の墓もあるので、お墓巡りをされる方もいるようですが、私はパス。
下の写真は、武田信玄。上杉謙信やら石田三成、明智光秀、伊達政宗。
外国人観光客の中には、僧侶の方もいて他では見られない光景でした。
奥の院は弘法大師の御廟があるので撮影禁止、御廟橋の手前から1枚。
金剛峯寺
奥の院前から金剛峯寺まではバスで移動。
奥の院前のバス停に行くと、発車直前のバスがいました。
本日のメインイベント金剛峯寺の内拝。
1dayチケットのクーポン券で拝観料1,000円が800円。
金剛峯寺は、高野山真言宗の総本山。弘法大師(空海)が開山しました。
昨年、日帰りで比叡山に行っているので、高野山で日本三大霊場の2つめです。
どんな寺院なのでしょう楽しみです。
堂内は撮影禁止。襖絵などを見て回ります。
初めて訪れた寺院なのにデジャブ感があり、何も感じません。
松島(宮城県)の瑞巌寺と雰囲気が似ているせいでしょうか...
昼食はコンビニ
事前に目をつけていた中華料理屋さんに行ってみました。
店頭のショーケースを覗くと、定食類860円、かつ丼810円とあります。
手持ちの残金は810円。
企画的には、かつ丼を食べて残金0円にすべきところですが、ドリンクを追加購入することを優先し、飲食店に入ることを断念。
9月中旬なのに気温が30℃超え、熱中症対策が必須になったのは想定外...
中華料理屋の並びにあったコンビニでサンドウィッチひとつと飲み物を購入。
食べ物が少ないので、甘いドリンクで血糖値を上げておきます。
店先のイスとカウンターテーブルで昼食。
534円だったので、残金296円。
壇上伽藍、根本大塔、金堂
壇上伽藍(だんじょうがらん)へは徒歩で移動。
最初に見えてくるのが、東塔。
根本大塔や金堂があるエリアに移動すると、団体客もいて結構な賑わいでした。
団体客を引率しているガイドさんの説明を盗み聞きしながら歩き回りました。
残念ながらお金がないので、根本大塔や金堂の内部見学はできません。
高野山1dayチケットのクーポンで拝観料が割引になるが、残金296円では...
ガイドさんによれば、仏像を観たければ根本大塔、壁画を観たければ金堂、見学時間は各7分だとか。全部見る必要なしっていう雰囲気。
中門
中門は平成の時代に再建された比較的新しい建物です。
中門には仁王像が4体。
門の内と外で仁王像の作られた年代が違うそうです。
大門
中門から少し離れた場所に大門があります。
徒歩で大門まで移動。
横をダンプカーが通り抜けていくので恐怖ですが、バスは2〜30分に1本。
歩いた方が効率的。
大門は1705年に再建されたもの。
再建とはいえ、古い建物。
そこにある仁王像は、江戸中期に活躍した大仏師、運長と康意の作。
日本で2番目に大きな仁王像だとか。
一見の価値があると思うのですが、観光スポットから外れているせいか観光客は疎ら。
帰路へ
大門を見学したところで、高野山観光は終了。
何となくモノ足りなさを感じますが、その理由は分かりません。
時刻は13:20、滞在時間2時間半ですが帰路につきます。
バスに乗り損ねたが、大丈夫
大門でバス停を探していると、高野山駅前行きのバスが通過していきました。がっかり。
弁天前バス停を見つけたのが、13:24。
バス停で時刻表を確認すると13:26のバスがあります。
さっき目の前を通り過ぎたのは臨時バスなのか時刻表にないバスでした。
程なくやってきた南海りんかんバス。乗客は自分だけでした。
ケーブルカーは、、、
高野山駅に到着したのは13:34頃。ケーブルカーの発車まで20分以上あります。
駅舎に登録有形文化財のプレートが掲げられていました。
登録名は「南海電気鉄道鋼索線高野山駅駅舎」昭和3年(1928年)の建物です。
洋風の建物ですが屋根に宝珠を載せ高野を意識した造りが特徴。
駅舎の2Fは展望待合室兼、資料室になっていました。
駅の2Fで少し時間を潰してから、停車中のケーブルカーへ。
発車まで15分ありますが、既に満席。
エアコンが切れた車内は暑い!
13:57定刻通り、ぎゅうぎゅう詰めで発車。
比叡山の時のように、鹿が出てきたり、故障して動けなくなったりというハプニングも無く極楽橋駅に到着。
南海高野線は途中乗り換え
14:09発、橋本行きに乗車。
終点橋本駅で、南海高野線なんば行きに乗り換えです。
橋本駅では、乗客の半分がJRへ、半分が南海線という感じでした。
どちらの電車も混んでないので、席に座ることができました。
難波のデパートに立ち寄って弁当を購入
難波で大阪メトロに乗り換えですが、大阪高島屋のデパ地下に寄って行きます。
滞在先で帰りを待つ家族の分を合わせ弁当を2つ購入。
こちらの弁当代は、大人の事情で旅行代金に含みません。
京阪電車の特急は豪華だった
大阪メトロを淀屋橋で下車。
京阪電車に乗り換えです。
帰りは、日本で一番豪華な無料特急と言われる京阪8000系の車両に乗車できました。
乗車した淀屋橋駅は始発駅。
快適な座席に座って1時間弱、持参した小説を読んで過ごせました。
帰宅後
18:00帰宅。冷やしておいたビールと弁当で宴会。
2割引で買った黒毛和牛 牛めし弁当はビールとの相性もバッチリで美味しかった。
高野山日帰り旅行の費用、反省
予算6,000円でしたが、5,704円となりました。
2〜3千円する精進料理が食べたい訳ではありませんが、飲食店に入れない、満足に見学ができない予算にしたことを大いに反省。
何に | いくら使った |
叡山電車(一乗寺⇔出町柳) | 220円 ☓ 2 |
高野山1dayチケット | 3,800円 |
金剛峯堂 拝観料 | 800円 |
昼食 サンドウィッチ他 | 534円 |
ドリンク代 | 130円 |
合計 | 5,704円 |
今回の旅の満足度を上げるには、予算は8千円必要だと思います。
予算の7割が交通費、所要時間の7割が移動時間。
電車やバスを乗りに行った訳ではないのだが...